どうしたらいいの!?会社への結婚報告
2012/5/15 11:00
先日、結婚が決まった私の友人。「これから式場を探したり、指輪を選んだり、忙しくなりそう!」などと言いつつも満面の笑みで幸せいっぱいの様子♪
でも、唯一気掛かりなことがあるとのこと。それは“会社への結婚報告”。あまりギリギリだと失礼になりそうだし、だからと言って結納や式の日取りも決まっていないのに報告するのもなんだか…と、いまいちタイミングが分からないそうなのです。そもそも、まず誰から報告すべきなの?そこで、マナーコーチの井垣利英さんに“会社への結婚報告のポイント”について聞いてみました。
「報告の順番やタイミングは、その人の職場でのポジションや環境によって大きく異なりますのであくまでも目安と考えてください。まず、会社に結婚報告をするタイミングですが、式の日取りを決めて会場を押さえてからというのが一般的。最初に報告するべき相手は、分かりやすく言えば“自分をよく知る一番偉い人”です。基本的に自分が現在属している部や課の長ということになりますが、例えば、こぢんまりした会社で社長が全ての社員のことを把握しているようであれば社長に報告するのがいいでしょう。逆にとても規模が大きく部長が部下とあまり接する機会がないという場合もあるかもしれません。その時は、まず自分が属するチームやグループのリーダーへ報告してください。その後は、先輩から順に報告していけばいいわけですが、最初の人に報告してから2〜3日以内には、全員にお知らせできるようにしましょう。難しければ最初に上司に相談してみると、朝礼やミーティングといったタイミングで時間を割いてもらえるなど、助けてもらえると思いますよ」
ではでは、何をどんなふうに伝えればいいの?
「幸せいっぱいでも、その場のノリで何も考えずポロっと話してしまってはダメ!『結婚します』だけでなく、『仕事を続ける意思』、『相手はどんな人なのか』、『結婚後、仕事上の名前はどうするか』など、会社の手続きに必要なことやこれからの仕事に影響があることについては、相手から聞かれるのを待つのではなく、こちらからきちんと伝えましょう。そうすることで仕事のやる気をアピールすることもできます。そのためにも、報告前にしっかり彼と話し合っておくといいでしょう」
なるほど!これを知っておけば、実際に結婚報告をするときにはきちんとポイントを押さえて実践できそうですね。ただ、ここで井垣さんからはこんなご指摘も…。
「確かに前述したポイントを押さえて結婚報告を行えば、上司や同僚に迷惑をかけたり、失礼になるようなことはありません。でも、もし結婚後もこれまで通りに仕事を続けていきたいと思っているなら、さらに知っておいてほしい重要なことがあるんです!」
えっ、マナー以外に気を付けるべきことって何なんでしょう?教えてくださいー!
「簡単に言えば、それは“あなたの普段の職場での振る舞い”です。働き方はもちろんですが、上司や同僚ときちんとコミュニケーションを取り、周囲から好かれ、必要とされる存在なのか?が重要。極端なことを言ってしまえば、完璧に段取りよく報告したとしても、周りとの関係がギクシャクしていればその効果はほとんどありませんし、逆に人間関係さえうまくいっていれば、少しくらい粗相があっても祝福され、仕事に全く影響なし…ということもありますよ」
報告の時だけマナーを守ればいい…なんて考えは甘いということなんですね。人生の節目でもあり、幸せのピークであるはずの“結婚”が日ごろの行いでピンチに変わってしまわないよう、普段からしっかり気持ちを引き締めておきたいですね!(石橋 夏江/verb)
【取材協力】
井垣利英(いがき としえ)さん
(株)シェリロゼ代表取締役、自分磨きプロデューサー、マナーコーチ。マナー、話し方、プラス発想、メイクなどで自分を磨く“ブラッシュアップ講座”や社員研修を開催。最新の著書は『会社は不平等!−だから必要 可愛がられルール』(小学館101新書)。
でも、唯一気掛かりなことがあるとのこと。それは“会社への結婚報告”。あまりギリギリだと失礼になりそうだし、だからと言って結納や式の日取りも決まっていないのに報告するのもなんだか…と、いまいちタイミングが分からないそうなのです。そもそも、まず誰から報告すべきなの?そこで、マナーコーチの井垣利英さんに“会社への結婚報告のポイント”について聞いてみました。
「報告の順番やタイミングは、その人の職場でのポジションや環境によって大きく異なりますのであくまでも目安と考えてください。まず、会社に結婚報告をするタイミングですが、式の日取りを決めて会場を押さえてからというのが一般的。最初に報告するべき相手は、分かりやすく言えば“自分をよく知る一番偉い人”です。基本的に自分が現在属している部や課の長ということになりますが、例えば、こぢんまりした会社で社長が全ての社員のことを把握しているようであれば社長に報告するのがいいでしょう。逆にとても規模が大きく部長が部下とあまり接する機会がないという場合もあるかもしれません。その時は、まず自分が属するチームやグループのリーダーへ報告してください。その後は、先輩から順に報告していけばいいわけですが、最初の人に報告してから2〜3日以内には、全員にお知らせできるようにしましょう。難しければ最初に上司に相談してみると、朝礼やミーティングといったタイミングで時間を割いてもらえるなど、助けてもらえると思いますよ」
ではでは、何をどんなふうに伝えればいいの?
「幸せいっぱいでも、その場のノリで何も考えずポロっと話してしまってはダメ!『結婚します』だけでなく、『仕事を続ける意思』、『相手はどんな人なのか』、『結婚後、仕事上の名前はどうするか』など、会社の手続きに必要なことやこれからの仕事に影響があることについては、相手から聞かれるのを待つのではなく、こちらからきちんと伝えましょう。そうすることで仕事のやる気をアピールすることもできます。そのためにも、報告前にしっかり彼と話し合っておくといいでしょう」
なるほど!これを知っておけば、実際に結婚報告をするときにはきちんとポイントを押さえて実践できそうですね。ただ、ここで井垣さんからはこんなご指摘も…。
「確かに前述したポイントを押さえて結婚報告を行えば、上司や同僚に迷惑をかけたり、失礼になるようなことはありません。でも、もし結婚後もこれまで通りに仕事を続けていきたいと思っているなら、さらに知っておいてほしい重要なことがあるんです!」
えっ、マナー以外に気を付けるべきことって何なんでしょう?教えてくださいー!
「簡単に言えば、それは“あなたの普段の職場での振る舞い”です。働き方はもちろんですが、上司や同僚ときちんとコミュニケーションを取り、周囲から好かれ、必要とされる存在なのか?が重要。極端なことを言ってしまえば、完璧に段取りよく報告したとしても、周りとの関係がギクシャクしていればその効果はほとんどありませんし、逆に人間関係さえうまくいっていれば、少しくらい粗相があっても祝福され、仕事に全く影響なし…ということもありますよ」
報告の時だけマナーを守ればいい…なんて考えは甘いということなんですね。人生の節目でもあり、幸せのピークであるはずの“結婚”が日ごろの行いでピンチに変わってしまわないよう、普段からしっかり気持ちを引き締めておきたいですね!(石橋 夏江/verb)
【取材協力】
井垣利英(いがき としえ)さん
(株)シェリロゼ代表取締役、自分磨きプロデューサー、マナーコーチ。マナー、話し方、プラス発想、メイクなどで自分を磨く“ブラッシュアップ講座”や社員研修を開催。最新の著書は『会社は不平等!−だから必要 可愛がられルール』(小学館101新書)。