
神聖な式にふさわしい厳かな雰囲気、感謝とおもてなしを伝える温かさ、そしてふたりらしさが感じられる個性と斬新さ…それらを自分らしく取り入れた、センスあふれる海外の大人ウエディングをご紹介します。
ザカリー・イアン・ウルフさん(28歳)
レイチェル・サラ・ウルフさん(26歳)
アリゾナ州の大学で知り合ったふたりは、6年間の交際を経てゴールイン。誓いの場所には、懐古的なソウルを持つふたりらしい、ニューヨークのメトロポリタン・ビルを選んだ。1909年当時は電気部品工場として使われていたという、歴史ある4階建てのビル。80年代にアンティーク家具や芸術作品のスタジオとされて以来、パーティやウエディング会場、映画や写真ロケ地として愛されている。「外から見ると、シンプルな赤レンガのビルだけれど、中にはアンティークの宝物がたくさん詰まっているんです。建物が持つディテールの全てを活用することができて、楽しかったですね」と新婦レイチェルさん。
ゲストは、1階のエントランスを入ると、案内役に丁寧にエスコートされ、エレベーターで2階のカクテル会場へ。アンティーク家具や小物で溢れる3階を通り、セレモニーとレセプションが行われた4階へと上がるまで、サプライズの連続だったよう。「各階ともデザインや照明を変え、夜が深くなるにつれて、違う雰囲気を感じられるようにしました」。準備に1年以上かけたウエディング。「当日は、プリンセス気分を味わいたかった」というレイチェルさんは、リーム・アクラの華やかなAライン・ドレスを選んだ。靴はミュウミュウのジュエリー付きフラットシューズ。「もともとハイヒール派でもなく、高い靴を買って、式の半ばで脱いだりしたくなかったのです。フラットのおかげでひと晩中、快適でした」。翌朝5時までのうたげの裏には、祝福ムードとともに、花嫁の賢い選択があったようだ。


photographs: Samuel Lippke Studios
coordinator: Christina D'Arce
venue: The Metropolitan Building
text: Yuki Machida