恋人や夫婦に“新鮮さ”は必要なの?
Index
カップルでも夫婦でも付き合いが長くなってくると、新鮮さがなくなるのは仕方のないこと。一緒にいる時間が長くなればなるほど、フレッシュな関係を保っていくのは難しいことだと思います。
皆さんは、新鮮さを保つ工夫をしていますか?
ということで、20〜30代の彼または夫がいる女性に「新鮮な関係を保つために何かしていますか?」と質問。すると、79%の人が「している」ということでした。どんなことをしているの?
●「“行ってきます”のハグは必ずしています」(24歳)
●「時々、ふたりの思い出の場所でデートする」(26歳)
●「記念日や季節のイベントなど、必ずふたりでお祝いする」(23歳)
●「好きという気持ちをいつも伝えている。一緒に家事をする」(24歳)
●「汚い言葉は使わない」(33歳)
●「当たり前だと思わず、感謝の言葉を口に出して言うようにしている」(27歳)
●「一緒にお出掛けするときはデートということを意識して、お互いおしゃれする」(22歳)
●「さらけ出しすぎないようにしている」(28歳)
●「下着は必ず上下セット。パジャマにジャージは着ない」(31歳)
●「ちょっとした外出のときも手を繋いで歩く」(23歳)
中には、「定期的に呼び名(あだ名)を変える」(27歳)や、「別居。同居だと恋愛感情より家族関係になってしまうし、デートではなく生活になってしまう」(37歳)といったユニークな方法も。
多くの女性がいろいろな方法で新鮮さを保つ工夫をしているようですが、そもそもカップルや夫婦が良い関係を長く続けていくには、ふたりの間に新鮮さは必要? コミュニケーションスタイリストの吉戸三貴さん、教えてください。
「良い関係を続けているカップルや夫婦は、一緒に過ごせることや、相手が何かをしてくれることを“当たり前”にしない努力をしていることが多いと感じます。方法は人それぞれですが、感謝や出会った頃の気持ちを忘れないという意味で、新鮮さを保つ努力をするのは素敵なことだと思います。ただ、それはふたりにとって、新鮮さが重要な意味を持つ場合なので、すべての人にとって必要なものだとは考えていません。何があればお互いを大切にできるかは、カップルや夫婦によって違うと思うからです」
すべてのカップルや夫婦に必要というわけではないけれど、新鮮さを保つ努力をするのは素敵なことみたい。では、新鮮な関係を続けるにはどうすればいいの?
そこで、良好な関係を保っている夫婦やカップルが実践していることで、吉戸さんもおすすめする二つの方法を教えてもらいました。
1. 手書きのメッセージを交換する
「ダイニングテーブルにノートを置いてひと言交換日記をしたり、毎月お互いに手紙を書いて感謝の気持ちを伝えたりするなど、ふたりのコミュニケーションに手書きを取り入れてみるのはいかがでしょうか。LINEやメールなど、デジタルでのやりとりが中心の今だからこそ、あえての手書きには特別感があります。『最近、どんなことがあったかな』と考える機会をつくることで、自然と『風邪のとき、優しくしてもらって嬉しかったな』など、相手への感謝の気持ちも生まれます」
2. 相手の好きなものリストを常に頭に入れておく
「1日5分でもいいので、相手のことを考え、何かをしてあげるのもおすすめです。例えば、帰り道に少し遠回りをして彼が好きなケーキを買ってあげるなど、ほんのちょっとしたことでもOK。自分の行動から変えることで、パートナーの反応にも変化が表れるかもしれません。お互いが相手のことを思って何かをするという良いスパイラルに入ると、新鮮さも保ちやすくなるでしょう」
吉戸さんいわく、「『記念日は祝わなくちゃ』や、『○○ちゃん夫婦は毎月デートしているからうちもしなくちゃ』などと、他人と比べて焦る必要はありません。新鮮さを保とうと無理をするより、自分たちにとって心地の良い距離感やスタンスを大切にすることの方が重要です」とのこと。
ちなみに、前述のアンケートで新鮮な関係を保つ努力を「していない」と答えた方に理由も聞いたところ、「彼氏があまり意識されるのが嫌いなタイプだから、普通でいるようにしています」(29歳)、「しなくても問題ないから」(27歳)、「新鮮さよりも、長い時間を共にしてきた安心感や、気を遣わないお互い心を許しあっている関係がいいから」(27歳)などの回答がありました。
「新鮮さはそれが大切な人にとっては素晴らしいものですが、絶対に必要なものでも、強制的に維持するものでもないと思っています。ただ、『新鮮さを保つ努力をしていない』理由が、相手に合わせて我慢をしているだけだったり、自分は満足だけど相手もそうかは分からないという状況だったりする場合は、少し注意が必要かもしれません。ひとりだけが我慢をしている状態が続くと、知らず知らずのうちにすれ違いが生じる可能性があるからです。時には自分の気持ちを伝えてみたり、相手の気持ちを察してみたりして、お互いにとって一番良いバランスを探してみましょう」
フレッシュ感を求めていないふたりにとって新鮮さは必要ないけれど、どちらかが我慢している状態だったら要注意。ストレスがたまって、いつか関係が壊れてしまうこともありえますね。
新鮮な関係を続けていきたいカップルや夫婦は、ふたりに合った方法でどんどん生活の中に新鮮さを取り入れるべき。もし、ふたりの関係に新しいエッセンスを投入したいという人がいたら、おすすめする方法を試してみてくださいね♪(坂田 圭永)
【データ出典】
ゼクシィユーザーアンケート「新鮮な関係、悲惨なクリスマス、ダイエット」について
調査期間:2017/9/28〜10/16
有効回答数:209人(女性)
【取材協力】
吉戸 三貴さん
(株)スティル代表取締役。コミュニケーションスタイリスト。企業や個人のコミュニケーション課題を解決する専門家として、コンサルティングや講演活動を行う。『心に残る人になる たった1つの工夫 「ありがとう」の手書き習慣』(イースト・プレス)ほか。
吉戸三貴さんオフィシャルブログ
皆さんは、新鮮さを保つ工夫をしていますか?
79%の女性がふたりの間に「新鮮さ」を保つ工夫をしている!
ということで、20〜30代の彼または夫がいる女性に「新鮮な関係を保つために何かしていますか?」と質問。すると、79%の人が「している」ということでした。どんなことをしているの?
●「“行ってきます”のハグは必ずしています」(24歳)
●「時々、ふたりの思い出の場所でデートする」(26歳)
●「記念日や季節のイベントなど、必ずふたりでお祝いする」(23歳)
●「好きという気持ちをいつも伝えている。一緒に家事をする」(24歳)
●「汚い言葉は使わない」(33歳)
●「当たり前だと思わず、感謝の言葉を口に出して言うようにしている」(27歳)
●「一緒にお出掛けするときはデートということを意識して、お互いおしゃれする」(22歳)
●「さらけ出しすぎないようにしている」(28歳)
●「下着は必ず上下セット。パジャマにジャージは着ない」(31歳)
●「ちょっとした外出のときも手を繋いで歩く」(23歳)
中には、「定期的に呼び名(あだ名)を変える」(27歳)や、「別居。同居だと恋愛感情より家族関係になってしまうし、デートではなく生活になってしまう」(37歳)といったユニークな方法も。
「新鮮さ」が必要だと思うふたりにとって、努力は良い刺激に!
多くの女性がいろいろな方法で新鮮さを保つ工夫をしているようですが、そもそもカップルや夫婦が良い関係を長く続けていくには、ふたりの間に新鮮さは必要? コミュニケーションスタイリストの吉戸三貴さん、教えてください。
「良い関係を続けているカップルや夫婦は、一緒に過ごせることや、相手が何かをしてくれることを“当たり前”にしない努力をしていることが多いと感じます。方法は人それぞれですが、感謝や出会った頃の気持ちを忘れないという意味で、新鮮さを保つ努力をするのは素敵なことだと思います。ただ、それはふたりにとって、新鮮さが重要な意味を持つ場合なので、すべての人にとって必要なものだとは考えていません。何があればお互いを大切にできるかは、カップルや夫婦によって違うと思うからです」
すべてのカップルや夫婦に必要というわけではないけれど、新鮮さを保つ努力をするのは素敵なことみたい。では、新鮮な関係を続けるにはどうすればいいの?
新鮮な関係を続ける二つの方法とは…
そこで、良好な関係を保っている夫婦やカップルが実践していることで、吉戸さんもおすすめする二つの方法を教えてもらいました。
1. 手書きのメッセージを交換する
「ダイニングテーブルにノートを置いてひと言交換日記をしたり、毎月お互いに手紙を書いて感謝の気持ちを伝えたりするなど、ふたりのコミュニケーションに手書きを取り入れてみるのはいかがでしょうか。LINEやメールなど、デジタルでのやりとりが中心の今だからこそ、あえての手書きには特別感があります。『最近、どんなことがあったかな』と考える機会をつくることで、自然と『風邪のとき、優しくしてもらって嬉しかったな』など、相手への感謝の気持ちも生まれます」
2. 相手の好きなものリストを常に頭に入れておく
「1日5分でもいいので、相手のことを考え、何かをしてあげるのもおすすめです。例えば、帰り道に少し遠回りをして彼が好きなケーキを買ってあげるなど、ほんのちょっとしたことでもOK。自分の行動から変えることで、パートナーの反応にも変化が表れるかもしれません。お互いが相手のことを思って何かをするという良いスパイラルに入ると、新鮮さも保ちやすくなるでしょう」
吉戸さんいわく、「『記念日は祝わなくちゃ』や、『○○ちゃん夫婦は毎月デートしているからうちもしなくちゃ』などと、他人と比べて焦る必要はありません。新鮮さを保とうと無理をするより、自分たちにとって心地の良い距離感やスタンスを大切にすることの方が重要です」とのこと。
ちなみに、前述のアンケートで新鮮な関係を保つ努力を「していない」と答えた方に理由も聞いたところ、「彼氏があまり意識されるのが嫌いなタイプだから、普通でいるようにしています」(29歳)、「しなくても問題ないから」(27歳)、「新鮮さよりも、長い時間を共にしてきた安心感や、気を遣わないお互い心を許しあっている関係がいいから」(27歳)などの回答がありました。
付き合いの長いカップルにとって、新鮮さは必ずしも必要ではない!?
「新鮮さはそれが大切な人にとっては素晴らしいものですが、絶対に必要なものでも、強制的に維持するものでもないと思っています。ただ、『新鮮さを保つ努力をしていない』理由が、相手に合わせて我慢をしているだけだったり、自分は満足だけど相手もそうかは分からないという状況だったりする場合は、少し注意が必要かもしれません。ひとりだけが我慢をしている状態が続くと、知らず知らずのうちにすれ違いが生じる可能性があるからです。時には自分の気持ちを伝えてみたり、相手の気持ちを察してみたりして、お互いにとって一番良いバランスを探してみましょう」
フレッシュ感を求めていないふたりにとって新鮮さは必要ないけれど、どちらかが我慢している状態だったら要注意。ストレスがたまって、いつか関係が壊れてしまうこともありえますね。
新鮮な関係を続けていきたいカップルや夫婦は、ふたりに合った方法でどんどん生活の中に新鮮さを取り入れるべき。もし、ふたりの関係に新しいエッセンスを投入したいという人がいたら、おすすめする方法を試してみてくださいね♪(坂田 圭永)
【データ出典】
ゼクシィユーザーアンケート「新鮮な関係、悲惨なクリスマス、ダイエット」について
調査期間:2017/9/28〜10/16
有効回答数:209人(女性)
【取材協力】
吉戸 三貴さん
(株)スティル代表取締役。コミュニケーションスタイリスト。企業や個人のコミュニケーション課題を解決する専門家として、コンサルティングや講演活動を行う。『心に残る人になる たった1つの工夫 「ありがとう」の手書き習慣』(イースト・プレス)ほか。
吉戸三貴さんオフィシャルブログ