大学の卒業式に母同伴はどっち?

“マザコン”と“親思い”の違いって?

「肝心なところで母親の味方をする」とか、「何をするにもすぐに母親に相談をする」といった、いわゆる“マザコン”の男性って周りにいませんか?私の周りには結構いるんですよね〜。「親を大切にして、優しい人♪」と思っていたら、実は“マザコン”だった!みたいな。でも、言い方を変えると「親思い」の男性ってことにもなりますよね?“マザコン”と“親思い”の違いって何なの? 男性の恋愛観や考え方についても詳しい、恋愛コラムニストの内埜さくらさん、教えてください!

基本的に、普通の家庭で育った男性は、“マザコン”!?



「基本的に、ごく普通の家庭環境で育った男性は、大なり小なり“マザコン”の気がありますが、はっきりと“マザコン”といえる具体的な行動は、『母親と頻繁に連絡を取り合う』とか、『社会人になっても母親に下着や洋服を選んでもらっている』、『困ったときは何でも母親に相談し指示を仰ぐ』や『話題の中に母親が登場する割合が多い』といったことです。通常の母子関係での子どもの自立は、子どもの体格が少しずつ大人へと変化し、交友関係が広がる小学校高学年ごろから、徐々に始まります。しかし“マザコン” 母子の場合、このステップを踏まないため、大人になっても“共依存”の関係にあるケースが多々見受けられます。また、『家庭の中での父親の存在が薄い』という家族関係も“マザコン”男性の特徴といえるでしょう」

うん…こういう“マザコン”男性って、確かにいますよね(汗)。では反対に、母親を大切にする“親思い”な男性ってどんな人なの?

彼の母親を交えての外食で、“マザコン”かどうかをチェック!



「親思いの男性の具体的な行動としては、『男性が一人暮らしの場合、1〜2週間に一度程度の割合で母親に連絡をする』とか、『自分の母親のことは好きだけど、恋人に母親像を押し付けない』といったことです。“マザコン”と“親思い”の違いは、有事に遭遇したときにはっきりと分かります。何かあったときに『親を優先する』のは“マザコン”、『緊急度合いを考慮してできるだけ彼女を優先するものの、仕方がない場合は家族のことを優先する』のが“親思い”です。交際をスタートさせたら、できるだけ早い段階で彼の母親を交えて3人で外食をしてみると分かりやすいと思います。スケジュール調整をするとき、母親最優先で彼女の予定を無理にでも合わせるよう要求するのであれば、“マザコン”の可能性が高いです」

なるほど。母親を交えての外食で、“マザコン”かどうかがチェックできるのですね。もし、好きになった男性が“マザコン”だった場合どうすればいいの?

「心理学に『他人と過去は変えられない』という言葉があるように、価値観を覆すのはとても困難な作業です。だから“マザコン”が直ることはほぼないと思って、今後の関係を考えた方がいいでしょう。自分の人生のかじを取るのは、自分以外にいません。『軽度だから問題ない』と感じるのであればお付き合いを続ければいいし、彼との将来を想像したとき、悲観的な光景しか思い浮かばないのであれば、別れることも一つの選択肢だと思いますよ」

“マザコン”が直ることはほぼない!?



“マザコン”を直すことは、やっぱりなかなか難しいのですね。母親を大事にしている気持ちは同じだけど、実は180度違う“マザコン”と“親思い”。違いをきちんと理解して、後悔しないためにも、早い段階でしっかり見極めることが大切なのかもしれませんね。(坂田 圭永)


【取材協力】
内埜さくらさん
1800人以上の人物取材の経験で磨かれた鋭い洞察力を武器に、恋愛記事を執筆するコラムニスト&ライター。2004年にフリーライターとして活動を開始。男性誌で約3年以上、恋愛やセックス特集を担当。著書に、『恋がガンガンうまくいく魔法のフレーズ80』(講談社)がある。無料でメール恋愛相談も実施中。詳細はブログまで。
内埜さくらさんオフィシャルブログ http://ameblo.jp/sakura-ment/