脳の違いが原因?男女のすれ違いアレコレ
「ヘアスタイルやネイルを変えても、男って全然気付かないんだよね〜」と言っている女性、たくさんいると思います。セキララ★ゼクシィの『男女の認識のズレの原因は脳にアリ!?』(2012/9/6更新)の記事では、「脳梁(のうりょう)の太さによって男女で物の見方や感じ方に違いが生じる」とありましたが、男性が細部に気がつかないことも脳の違いが原因なんですか?感性アナリストの黒川伊保子さん、教えてください。
「もちろんそうです。脳梁の太さに起因して、空間で物を認識する男と、目の前にある光景を写真のように見ることができる女では、そもそもいくつかの相違点があります。彼女のヘアスタイルの変化に気付かないのも、細部の変化を認識するのが苦手な男性脳のしわざです」
私もヘアスタイルを変えても気が付かない彼に、イラッとしたことが何度もありましたが、これは根本的な脳の違いによるものだったのね。ほかにも脳の構造の違いによって起こるすれ違いってありますか?
「電話一つとっても男女で捉え方が違います。男性にとっての電話は、仕事の要件や約束の時間・場所などを伝え合う情報伝達の手段。一方、女性にとっては、心を通わせる道具です。例えば、デートの約束について電話で話している場合、『それでさあ』の後、男性は場所や時間の確認につなげますが、女性は全く別の話に移ってしまう。電話で話すとき、男性には目的があって、その目的を目指して物事を整理していきますが、女性にはその気がありません。会話を楽しみたい女性と目的に向かって話をまとめたい男性で、すれ違いが生じるのです」
電話を通じての温度差、痛いほど分かります!これも、男女脳の違いが原因だったとは…。
「また、女性脳の思考空間は基本的に一つ。同じ場所に家庭も職場も遊び場も入っていて、家事も仕事も子どもの相手も同時進行で行いながら、今片付けなければならないことをやってのけます。しかし、男性脳の思考空間は、一つではありません。複合映画館のように複数の思考空間が存在し、その間を行ったり来たりして生きています。例えば、家を出て、通勤電車に乗れば、彼らの思考空間は仕事モードに遷移する。こうなると、さっき手を振って送ってくれた家族は、夕べ見たホームドラマくらいに遠い存在になるのです。だから、仕事終わりにお酒を飲んで帰ることになっても、男性は『今日飲んで帰るから、夕飯いらないよ』の連絡を入れることができないのです」
思い当たることが次々に出てきてびっくりしますが、あれもこれも全部脳の違いによるズレが原因だったとは…。黒川さんいわく、男女の脳の違いによって起こるアレコレが分かっていれば、すれ違うのも「また男性脳のしわざか!」と、なかなか面白くなってくるとか。さらには、いとしささえ生まれてくるみたいですよ!?そうなるまでに、私はあと何年かかることか…。いつかは、男性脳による理解できない行動を、愉快だと大きな心で楽しめる人になりたいものです。(坂田 圭永)
【取材協力】
黒川伊保子さん
株式会社感性リサーチ代表取締役、感性アナリスト、随筆家、倉敷芸術科学大学 非常勤講師、日本感性工学会評議員。日本テレビ『世界一受けたい授業』やNHK教育テレビ『日本語なるほど塾』などに出演。著書に『恋愛脳』(新潮文庫)、『しあわせ脳に育てよう』(講談社)、『いい男は「や行」でねぎらう、いい女は「は行」で癒す』(宝島新書)などがある。 また、12月5日に新書『キレる女 懲りない男 〜男と女の脳科学』(ちくま新書)を発売。
黒川伊保子さんオフィシャルサイト http://www.ihoko.com/f_profi-i.html
「もちろんそうです。脳梁の太さに起因して、空間で物を認識する男と、目の前にある光景を写真のように見ることができる女では、そもそもいくつかの相違点があります。彼女のヘアスタイルの変化に気付かないのも、細部の変化を認識するのが苦手な男性脳のしわざです」
私もヘアスタイルを変えても気が付かない彼に、イラッとしたことが何度もありましたが、これは根本的な脳の違いによるものだったのね。ほかにも脳の構造の違いによって起こるすれ違いってありますか?
「電話一つとっても男女で捉え方が違います。男性にとっての電話は、仕事の要件や約束の時間・場所などを伝え合う情報伝達の手段。一方、女性にとっては、心を通わせる道具です。例えば、デートの約束について電話で話している場合、『それでさあ』の後、男性は場所や時間の確認につなげますが、女性は全く別の話に移ってしまう。電話で話すとき、男性には目的があって、その目的を目指して物事を整理していきますが、女性にはその気がありません。会話を楽しみたい女性と目的に向かって話をまとめたい男性で、すれ違いが生じるのです」
電話を通じての温度差、痛いほど分かります!これも、男女脳の違いが原因だったとは…。
「また、女性脳の思考空間は基本的に一つ。同じ場所に家庭も職場も遊び場も入っていて、家事も仕事も子どもの相手も同時進行で行いながら、今片付けなければならないことをやってのけます。しかし、男性脳の思考空間は、一つではありません。複合映画館のように複数の思考空間が存在し、その間を行ったり来たりして生きています。例えば、家を出て、通勤電車に乗れば、彼らの思考空間は仕事モードに遷移する。こうなると、さっき手を振って送ってくれた家族は、夕べ見たホームドラマくらいに遠い存在になるのです。だから、仕事終わりにお酒を飲んで帰ることになっても、男性は『今日飲んで帰るから、夕飯いらないよ』の連絡を入れることができないのです」
思い当たることが次々に出てきてびっくりしますが、あれもこれも全部脳の違いによるズレが原因だったとは…。黒川さんいわく、男女の脳の違いによって起こるアレコレが分かっていれば、すれ違うのも「また男性脳のしわざか!」と、なかなか面白くなってくるとか。さらには、いとしささえ生まれてくるみたいですよ!?そうなるまでに、私はあと何年かかることか…。いつかは、男性脳による理解できない行動を、愉快だと大きな心で楽しめる人になりたいものです。(坂田 圭永)
【取材協力】
黒川伊保子さん
株式会社感性リサーチ代表取締役、感性アナリスト、随筆家、倉敷芸術科学大学 非常勤講師、日本感性工学会評議員。日本テレビ『世界一受けたい授業』やNHK教育テレビ『日本語なるほど塾』などに出演。著書に『恋愛脳』(新潮文庫)、『しあわせ脳に育てよう』(講談社)、『いい男は「や行」でねぎらう、いい女は「は行」で癒す』(宝島新書)などがある。 また、12月5日に新書『キレる女 懲りない男 〜男と女の脳科学』(ちくま新書)を発売。
黒川伊保子さんオフィシャルサイト http://www.ihoko.com/f_profi-i.html