男と女で「愛してる」の捉え方は違う!?

2012/11/22 11:00

彼に「愛してる」って言われたら…?

彼に「愛してる」って言われたら…?

ある映画で、「愛してるって言ってくれたのに、なんでそんなに冷たいの?」と女性が男性を責めているシーンを観ました。男性が「これでも十分に愛している。何が不満なんだ」と怒ってケンカになる…と続くのですが、このひと通りのやりとりを見て、「全く同じことがあったなあ」と、昔の記憶がよみがえりました。あのときは黙ってあきれていたけれど、彼も映画の中の男性と同じ思いだったのかしら…なんて(苦笑)。

この「愛している」という言葉、もしかして男女で捉え方が違ったりするのかも?感性アナリストの黒川伊保子さん、セキララ★ゼクシィの『男女の認識のズレの原因は脳にアリ!?』(2012/9/6更新)の記事では、「脳の違いによって男女で認識のズレがある」とありましたが、「愛してる」という言葉もそうなんですか?

「その通り。『愛している』という言葉は男女で捉え方が違います。『愛している』と言ったとき、男性の脳では『とりあえず繰り返し君のところに帰る(来る)』という約束をしたにすぎません。しかし女性の脳では、24時間どの瞬間でも自分を優先してくれる一生分の約束を手に入れたと受け取ります。なぜなら、自分が『愛している』と言えば、もちろんそうするからです」

そうです!私もそう思っていました。メールや電話が来たらすぐに返すし、四六時中彼のことを考えていました。でも、彼はそうではなかったんだ(涙)。

「女性は、たとえ社会的地位が高く、大変な仕事をこなしているキャリアウーマンでも、恋人や子どもが意識の片隅から消えることはありません。仕事への集中力が切れたときに、恋人や子どもがどうしているかを案じ、『最優先じゃなくてごめんね』と謝りながら生きています。だから女性には、男性の『仕事の最中は、恋人や家族のことは思い出さなくても当たり前』という論理は到底理解できないのです」

う〜ん、予想だにしない答えでした。男性の考えが全く理解できないのですが…。

「男性脳にとって心地いいのは、“定まった責務を果たす”こと。目標がはっきりしている責務を果たし続けていくことは、男性脳のありようにかなっているので快感です。例えば、結婚すれば毎月お給料を入れ、毎日家に帰り、決まった曜日にごみを出す…。その積み重ねを、彼らは“愛する証し”だと思っているし、実際それを重ねていくことで、愛着が深まっていきます」

では、女性はどのように考えるのですか?

「女性脳が心地いいのは、“共感する”ことです。なぜなら、女性脳は“情動(心の動き)”を軸にして知識情報を整理しているから。“どう感じたか”がとても重要なのですね。『そう!分かる〜。私も同じ〜』と言い合いながら情報を確認し合うと、知識の精度が上がるのでとても気持ちいいのです。だから、女性にとって愛とは“共感して、そばに寄り添ってくれること”。さらには、自分が彼に自然にやっているのと同じく、“察して、言う前に優しくフォローしてくれること”なのです」

う…確かに私も思っていました。「私が言う前にフォローしてよ!」って(苦笑)。男女の間で、「愛」という言葉の意味がこんなにも違うなんて、切ないですね。この違いを分かっていたら、あのとき別れていなかったかも…(涙)。まあ過去を振り返って後悔するよりも、この教えを生かして今後に期待!ですね。(坂田 圭永)


【取材協力】
黒川伊保子さん
株式会社感性リサーチ代表取締役、感性アナリスト、随筆家、倉敷芸術科学大学 非常勤講師、日本感性工学会評議員。日本テレビ『世界一受けたい授業』やNHK教育テレビ『日本語なるほど塾』などに出演。著書に『恋愛脳』(新潮文庫)、『しあわせ脳に育てよう』(講談社)、『いい男は「や行」でねぎらう、いい女は「は行」で癒す』(宝島新書)などがある。 また、12月5日に新書『キレる女 懲りない男 〜男と女の脳科学』(ちくま新書)を発売。
黒川伊保子さんオフィシャルサイト http://www.ihoko.com/f_profi-i.html