猛暑日が続く夏!汗もかきますよね…

ニオイが気になる季節!対処法は?

ギラギラした太陽がまぶしい夏がやってきました!暑くて陽気な気候に、気分もファッションも開放的になるのはいいけれど、気になるのは汗や皮脂による「ニオイ」。他人のニオイに気がつくと、ついつい自分のニオイにも敏感になってしまうよね。この時季になると、つきない悩みのひとつです。

そこで、20〜30代の女性に「体のニオイについて」直撃!単刀直入に「ニオイが気になる部位はどこですか?」と聞いたところ、1位「わき」、2位「足」、3位「頭」という結果に。やっぱり、汗をかきやすい部位がニオイも気になるようですね。ちなみに理由はというと…?

●「わきは酸っぱいニオイがしてくる」(25歳)
●「足はふとしたときににおってくる」(25歳)
●「頭皮のニオイが風にのってにおうので」(24歳)

などの回答が。一度ニオイを感じてしまうと、どうしてもその部位は気になってしまうんでしょうね。でも、そもそも体臭って何が原因なの?体臭、多汗、ワキガ治療で有名な五味クリニック院長の五味常明先生、教えてください。

「汗は本来無臭です。しかし、放置して細菌が増えるとニオイが発生します。ですので、汗をかいたら、すぐに拭いたり洗ったりして清潔に保っていれば、ニオイは気になりません」

なるほど、こまめな汗対策が必要なんですね。でも、五味さんいわく、例外もあるとのこと…。例外って何ですか!?

「健康な人は、水分とわずかな塩分だけが汗として皮膚面に排出されるので、“良い汗”といわれている無臭の汗をかきますが、肉中心の食生活やストレス、運動不足などに加えて、汗をかく習慣がほとんどない人は、“悪い汗”といわれている、ベタベタしてニオイのきつい汗になってしまいます。汗自体のニオイは、体調や生活習慣のバロメーターでもあるのです」

汗のニオイが気になる人は、まず、生活習慣を見直すことも大切ですね。

でも、実際、汗をすぐに拭き取ったり、常にきれいにしておくのは難しいですよね…。ちなみにアンケートでも「体臭を防ぐ対策」を聞いたところ、83%の人が何かしらの対策をしているとのこと。「汗ふきシートを使う」(35歳)、「デオドラントスプレーを使用」(29歳)などの声があがりましたが…五味先生!ニオイを防ぐ対策で、何かポイントはありますか?

「わきの対策として、外出時にデオドラント剤を使っている人が多いと思いますが、つけたあと、薬剤を乾燥させると効果が高まります。また、汗をかいたらなるべく早めに拭き取るのが一番の方法ですが、ニオイ防止を考えるなら、乾いたタオルより、肌のベタつきも取ってくれる濡れたタオルの方がオススメです。汗を衣服にしみこませないことも重要なので、わきパットなどを利用するのもいいでしょう。足は、足の裏に汗腺が集中しているので、とにかくたくさん汗をかきます。なので、サンダルのとき以外はストッキングや靴下を履き、一日中履いた靴は乾燥剤を入れて陰干しし、できれば2日間は履かないようにしましょう。頭皮は、毎日髪を正しく洗っていればニオイは気にならないはず。きちんと頭皮を洗っているか、シャンプーやトリートメントをきれいに洗い流しているかなど、一度見直してみてください」

ニオイは気にすればするほどきりがないもの。五味先生いわく、「体臭は生活臭であり、その人の個性でもあります。ニオイをすべて取り去ってしまうのではなく、ニオイと上手に付き合っていく方法を考えることが大切でしょう」とのこと。あまり気にし過ぎるのもよくないってことね。とりあえず、清潔を保つことを心掛けて、それでも気になるなら、一度先生に相談してみて。(坂田 圭永)

【取材協力】
五味常明さん
五味クリニック院長。医学博士。体臭・多汗研究所所長。日本心療外科研究会代表。流通経済大学客員教授。患者の心のケアを基本にしながら、外科的手法を組み合わせる「心療外科」を新しい医学分野として提唱。ワキガ、体臭、多汗治療の現場で実践。主な著書に、『気になる口臭・体臭・加齢臭』(旬報社)、『気になる「カラダのニオイ」をかんたんケア』(PHP研究所)などがある。

【データ出典】
ゼクシィユーザーアンケート「初対面の男性のチェックポイントや体のニオイ対策について」
調査期間/2012/5/18〜5/29
有効回答数/159人(女性)