彼との絆、強まりましたか?

婚活&絆婚が急増!?震災が与えた影響とは?

東日本大震災からもうすぐ半年。震災は、被災地に大きな被害を与えただけでなく、節電や原発への意識の高まりなど、直接被災していない多くの人々の生活にも、多大な影響をもたらしました。さらには、私たちの恋愛や結婚観にも影響をもたらしたようで、震災がきっかけで彼との絆を再認識した“絆婚”や、結婚への意識が高まり、“絆”を求めて婚活をする独身女性が増えたとのこと。

では実際、震災前後で恋愛や結婚に対する意識がどのくらい変わったのか、20〜30代の女性にアンケートを実施してみました!

まず、未婚もしくは婚約中の人に「震災後、結婚に対する意識は変わりましたか?」と聞いてみたところ、「震災前より、結婚したいという思いが強くなった」(27%)、「震災後、結婚したいと思うようになった」(9%)と、全体の3割以上の人が、「震災前より結婚したいという気持ちが高まった」という結果に。さらに、婚約中の人に結婚を決めたきっかけを聞いたところ、12%の人が「震災をきっかけに結婚を決めた」と回答。このような結果から見ても、震災が結婚に対する考え方に与えた影響は、やはり大きいようです。

また、既婚もしくは婚約中の人に、「震災後、彼との絆が深まったと感じることはありましたか?」とも質問したところ、58%の人が「あった」と回答する結果に。お互いを心配したり思いやることで、よりよい関係を築けたカップルも多いことが分かりました。

では、このように、震災後に結婚への意識が高まったり、婚活を積極的に行う人が増えた理由には、どのようなことがあるのでしょう?ジャーナリストでライターの白河桃子さんにお話を伺いました。

「恋愛・結婚という視点から言うと、今回の震災で一番大きな心境の変化が見られたのは、一人暮らしをする働く女性です。なぜなら、地震の揺れや震災で受けた“死”に対する恐怖、隣近所に親しい人のいない心細さを、東日本大震災で実感した人が多いから。『もし、また大地震がおきて自分が被災した時に、誰にも発見されなかったらどうしよう…』という不安を感じた人も多いはずです。さらには、政府が被災地支援はもちろん、原発やエネルギー問題、風評被害などに対して具体的な対策や支援をなかなか打ち出せなかったこと、震災の煽りをうけて倒産や経営悪化に陥ったり、お給料やボーナスを削減する企業が続出したことで、今まで抱いていた国や会社などへの信頼が崩れ、頼れるものがなくなったということも大きいと思います。このような理由から、身近に頼れる存在、安心できる存在を求め、婚活やお付き合いしている彼との結婚に積極的に動き出すというケースが多く見られるようになったと言えます。実際に女性側の心境の変化が、結婚にあまり積極的でなかった男性を動かし、結婚が早まったカップルも多いんですよ」

なるほど。女性は頼れる男性がそばにいてくれるだけで、心強さを感じて、安心できるもの。私の周りでも急に同棲を始めるカップルが増えたのですが、こういう心境の変化が彼らにもあったってことですね。

また白河さんによると、震災の影響で「事実婚カップルの入籍」や「結婚指輪を買わずにいたけど、改めて指輪を購入する」といった人も増えているとのこと。どちらも震災で再確認したお互いの絆を、より確かなものにしたい、目に見える形に残したい…という気持ちの表れなんだとか。彼氏や夫といつも一緒にいられる生活は、決して当然のことではなく、とても大切でステキなことだったんだ…と、多くの人が実感した出来事でもあったと言えますね。

ちなみに、このような現象は今後も続くのでしょうか?

「震災をきっかけに結婚した人の多くは、震災前から交際をしていたカップルがほとんど。そのような人たちが一通り結婚してしまえば“絆婚”の増加は一旦落ち着くでしょう。ただ、原発問題や余震、さらには経済不振など不安な状態は長引きそうなので、独身女性の婚活熱はしばらく冷めないかもしれませんね。逆に今後も増えそうなのが“震災離婚”。もちろん、震災を経て絆を深めた夫婦もたくさんいますが、震災を機に蓄積された小さな亀裂や不満に耐えられなくなってしまった夫婦も多いのです。さらに、震災前は夫に対して経済力や安定感を求めていたのに、震災後は家族を守る力強さや思いやりを夫に求めるようになるなど、女性側の気持ちが変化したのも離婚増加の一因です」

う〜ん…良くも悪くもカップルや夫婦の絆が試された、今回の震災。非常時だからこそ、普段はあまり見られない“人としての本質”が垣間見えてしまうものですが、彼氏や夫は一番近くにいる存在だけに、今回の出来事が“ずっと一緒にいてほしい人”なのかを見極めるきっかけになった人も、多いのかもしれませんね。(石橋 夏江/verb)

【取材協力】
白河桃子さん
ジャーナリスト&ライター。女性のライフスタイル、結婚、少子化などのテーマを中心に女性誌などで執筆。山田昌弘中央大学教授とともに「婚活」を提唱し、共著の『婚活時代』は19万部を超えるヒットとなった。
白河桃子さん公式ブログ http://ameblo.jp/touko-shirakawa/

【データ出典】
ゼクシィユーザーアンケート「癒し系の女性の特徴や絆婚について」
調査期間/2011/8/4〜8/15
有効回答数/181人(女性)