この分岐点にはいったい何が!?

男が見極める「恋愛と結婚」の境界線とは?

「結婚と恋愛は別」なんてよく言うけど、特に男性は、この傾向が強いと思うのです。「好きな人とずっと一緒にいたいから結婚したい」と結婚願望を募らせる女性からしてみると、ちょっと理解に苦しむところもしばしば…。

ちなみに、実際、どの程度の男性が「結婚と恋愛は別」と考えているのかを、20〜30代の男性にアンケートで聞いてみたところ、な、なんと68%の人が「過去に付き合った女性の中で、結婚を考えられなかった人がいた」と回答!うーん、7割近くの男性が該当するなんて、かなり衝撃的な結果かも。やっぱり男性って、恋愛と結婚を分けて考えるのでしょうか?男性心理に詳しい織田隼人さん、教えてください!

「アンケート結果にも表れているように、恋愛と結婚を分けて考える男性がほとんどです。女性は恋愛関係になるまでのハードルが高く、結婚は恋愛の延長線上にあると考えますが、男性は逆。男性は、恋愛に進むハードルは意外と低いのですが、結婚へのハードルは高いのです。なぜなら、男性は結婚生活や子育てなど、社会的な面だけではなく、経済的にもいろいろな責任が伴うから。責任を背負う分、その対象となる結婚相手を選ぶ時は、女性よりも厳しく判定してしまうのです」

なるほど…やっぱり男性の中では恋愛と結婚は別なんですね。では、実際にどんな点が恋愛と結婚の境界線となっているのですか?

「もちろんふたりでいて楽しいというのも、1つの条件です。でも、仕事やプライベートが安定している時よりも、自分がどん底になった時に支えて守ってくれる人かどうかの方が、重要なポイントになります。病気になった時や仕事が忙しかったり、会社をリストラされたという時でも、文句ひとつ言わずについてきてくれる人か、励ましてくれる人かどうかで見極めています」

確かに、人生、楽しいことばかりではないですから、自分が辛い時や頑張らないといけない時に、支えてくれるかどうかが、大きなポイントになるのも分かります。

ところで、女性の容姿や仕事なども、男性が結婚を考える時に影響するものですか?

「容姿は恋人関係にある時点で、それほど問題にはなりませんが、女性の仕事は、影響を与えます。例えば忙しすぎる女性が相手だと、『結婚生活にすれ違いが生じるのでは?』と思われてしまうことも多いです。また、最近では、男性に比べて女性の年収の方が高いケースも増えています。自分の収入の方が低いことに恥ずかしさを感じる男性も中にはいますが、一方で、気にしない男性も増えてきているので、一概に年収の良し悪しが、男性の結婚観に影響を与えるとは言えなくなってますね。場合によっては『俺の年収の方が少ないから、家庭を支える側に回ろう』という男性も増えてきていますから」

年収に関しては、どうすることもできないですもんね(苦笑)。気にしない男性が増えていて、安心しました。

ではでは、女性側の実家との関係性については、どうですか?

「実家との関係性も、大きな影響を与えます。問題になるのは、実家との心と物理的な距離感。家族が毎週のように遊びに来るような距離感の場合、男性が『面倒だな』と思ってしまうことが多いです。逆に、つかず離れずくらいの距離で、和やかに接してくれる場合には『ああ、やっていけそう』と思います」

うん、これは女性側も同じことが言えますね(苦笑)。

男性が結婚を考えるにあたり、女性の仕事や家族など、幅広い項目で「結婚したらどうなるんだろう」と未来の姿を想像していることが、よーく分かりましたが、男性が恋愛と結婚の相手を見極める最大のポイントは、“生涯自分を支えてくれる存在かどうか”ということみたい。

織田さんいわく、「彼からプロポーズをされずにモヤモヤしているなら、自分から『たとえ貧乏になっても、病気になって寝たきりになっても、私が支えてあげるよ』と宣言しておくと、結婚への階段をさっと上れることが多いですよ」とのこと。彼からのプロポーズを待っているだけじゃなくて、さりげないアピールも大切ってことですね!ただし、彼が窮地に立った時は、ちゃんと支えてあげる“覚悟”も、お忘れなく。(宮 みゆき)

【取材協力】
織田隼人さん
心理コーディネーターとして活動。男女の心理の違いを広める。著書に『愛でセックスを買う男・セックスで愛を買う女』、『「彼氏いない歴」が言えない貴女へ』などがある。
織田隼人さん公式ブログ http://oda999.tea-nifty.com/blog/

【データ出典】
ゼクシィユーザーアンケート「男性限定!彼女で終わる女性と結婚に至る女性の違いについて」
調査期間/2011/11/04〜11/17