7~8月はもちろん、まだまだ暑い9月など、夏の挙式や披露宴に招待された男性ゲストはどんな装いで行けばいいのか迷うもの。そこで今回は、真夏でもスーツを着るべき?ジャケットはマスト?などのマナーから、暑さ対策、夏のおしゃれを格上げできる最新コーディネートまで、暑い時季の結婚式にふさわしい服装や選び方のポイントを分かりやすくご紹介します。
・暑さ対策1 春夏用のスーツを着用する
・暑さ対策2 ジレ(ベスト)を着用する
・暑さ対策3 結婚式会場に到着してから着替える
#03 “夏らしい”結婚式の服装の選び方
・ネクタイ リネンやメッシュ生地で涼しげな色みのもの、ボウタイも◎
・ポケットチーフ 白や水色など爽やかな色みのものを選んで
岩下宣子 さん マナーデザイナー
「現代礼法研究所」主宰。マナーデザイナーとして、企業をはじめ、学校、商工会議所、公共団体などでマナー指導や講演などを行う。「マナーとは相手を思いやること」を信条に『ゼクシィ』でも悩める花嫁への愛あるアドバイスでおなじみ。マナーに関する著書多数。
福崎香織 さん スタイリスト
『ゼクシィ』をはじめ、ファッション誌やアーティストのスタイリングなど、幅広いジャンルで活躍中。今っぽカップル&ゲストのおしゃれ心をくすぐる、小ワザの効いたコーディネートに定評あり。
結婚式の服装マナーは
季節によって変わることはなし!
結婚式の装いは夏でも冬でも変わらず、基本的には略礼服のブラックスーツまたはダークスーツを着用します。ワイシャツは元々「下着」と考えられていたことにも由来し、フォーマルな場では夏でもジャケットを着るのがマナーのため、##s##ジャケットなしはもとより、シャツ一枚になるのもNG。どうしても脱ぎたい場合は、シャツの上にジレ(ベスト)を着ていればOKです。##e##
ジャケット同様、タイも着用するのがマナーとされています。ただし、##s##暑さや諸事情でネクタイまたはボウ(ちょう)タイの着用が難しい場合は、新郎新婦に直接確認し、ふたりがOKなら問題なし。##e##また、ノーネクタイの場合は、ポケットチーフを挿すことでフォーマルな印象にもなります。
##s##カジュアルな印象を与える半袖シャツは、結婚式にはふさわしくないとされています。##e##ジャケットを脱がないなら見えないのでは?と思っても、ジャケットの袖口からシャツがのぞいていないと半袖と分かる可能性があるため、長袖を選ぶのが無難です。
マナーはしっかり押さえながら、
最大限の対策を
頻繁には着用しないブラックスーツやフォーマル用のダークスーツは、オールシーズン対応のものを持っている人が多いはず。夏場もそれで問題はないものの、##s##暑さが心配なら、通気性に優れた生地で作られていたり裏地を省略したような春夏用のスーツを用意するのも有効。##e##
##s##ジレを着ていれば、暑さを感じたときすぐにジャケットを脱ぐことができて重宝。##e##また、ジレはボウタイと合わせるとおしゃれ感がアップする上、カジュアルなウエディングにもぴったりの装いに。
真夏は特に会場に着く前に汗だくになり、シャツやスーツがヨレヨレに……なんて心配も。そんな事態を回避するためには、会場で着替えるのも一つの手。##s##会場にゲスト用の更衣室があるか新郎新婦に確認し、ない場合はシャツとパンツは着用していき、ジャケットやタイは現地で着ると◎。##e##ジャケット類がしわにならないよう、スーツ用のバッグに入れて持参すればなお安心!
色や素材で清涼感を意識すれば
印象もアップ
ダークスーツでも、清涼感のあるネイビーやグレー系を選ぶことで夏を意識。また、ラインが細身のスーツならすっきり見えて一段と涼しげな印象に。ただ、明るいグレーを選ぶと新郎の衣裳とかぶる可能性があるので避けた方が無難。
見た目で爽やかな印象を与えられる白や水色のほか、吸水性や通気性に優れたリネン生地のシャツもおすすめ。リネンは程よいつや感もあるため明るい光に包まれた夏の結婚式に映えます。
王道の白やシルバーのネクタイを選ぶ際も、リネンやメッシュ生地にすると涼感がアップ。ブルー系のボウタイもサマー・ウエディングにマッチ!
シャツと同様に、涼感を誘う白&水色は、ネイビーやグレー系のスーツとも相性抜群。タイやチーフなどの小物に爽やかな色を取り入れることで、コーデがぐっと夏らしくフレッシュな雰囲気に。
トレンド香るおしゃれさと程よいきちんと感を併せ持つ、今おすすめのサマー・ウエディング向けコーデを、ゼクシィでおなじみのスタイリスト・福崎香織さんが指南。暑さに負けずおしゃれ見えするお手本にしたい着こなしがこちら!
トレンドの”クラシック回帰”をダブルのジャケットと上品なチェック柄で表現。スーツや小物を明るめの色にすることで軽さと爽やかさを感じるコーデが完成。ネクタイの柄を大ぶりにすると洒落感が出やすいため、落ち着きのあるペイズリー柄を選んでモダンなムードもプラス。
清涼感のある寒色でグラデーションを描いた王道のサマー・コーデ。着こなしやすいスリーピースでジレを取り入れ、同色のボウタイを合わせることで品よくカジュアルダウン。清潔感の中におしゃれさも漂う好印象な装いに。
通気性の高いリネンのスーツを取り入れ、素材感とオリエンタルな柄で夏らしさを強調。全体をダークなブラウン系でまとめれば、柄を使っても新郎より目立つことなく、洗練された雰囲気に。
かしこまりすぎないジャケパンスタイルは、パンツを濃いめのグレーなど落ち着いたカラーにすることで程よくドレスアップ。シャツとチーフで白を効かせ、レジメンタル(斜め)ストライプのネクタイを合わせてマリンテイストを追求すればますます夏気分!
男性にとっても結婚式の服装はわからない部分が多いもの。ビジネススーツでいいの?ネクタイの色は?靴はどうする?男性が不安や疑問に思う部分を、マナーデザイナーの岩下宣子先生に伺いました。
友人の結婚式にお呼ばれした男性ゲストが服装を決める際、意外に迷ってしまうのが「ネクタイ」をどうするか。ここでは、お祝いの場にふさわしいネクタイのマナーから選び方&結び方まで、詳しく解説します。
フォーマルな装いでの参列がマナーとされる結婚式。新郎新婦への敬意やお祝いの気持ちを込めて、もちろん足元までしっかり配慮したいもの。そこで、結婚式で履いてOKな靴とNGな靴をレクチャー。しっかりとマナーを押さえて、自信を持って参列しましょう。
結婚式でゲストが持つべきバッグは、荷物を運ぶためだけでなく、服装としてのバランスも求められます。お祝いの場にふさわしいのはどんなタイプで、避けるべきはどんなタイプか詳しくご紹介。またサブバッグについてのマナーやバッグの扱い方にまつわるマナーもチェックしましょう。
結婚式に出席する際、何を持って行けばいいのでしょうか? 絶対に忘れてはいけない持ち物から、あると安心なアイテムまでリストアップ。結婚式に行く前にチェックして、忘れないようにきちんと持ち物を揃えておきましょう。