香水の正しいつけ方!つける場所・プッシュ数など基本を解説
2024/9/19 11:00
Index
- #01 香水の種類と持続時間
- #02 香水の香りは時間と共に変化する
- #03 香水の選び方3つのポイント
- #04 香水の正しいつけ方1.香水はどこにつける?
- #05 香水の正しいつけ方2.香水は何プッシュつける?
- #06 香水の正しいつけ方3.香水をつけるタイミングは?
- #07 ついやりがち!間違った香水のつけ方と注意点
- #08 【男女別】好きな異性の香りランキング!
- #09 基本を覚えて、香りをもっと楽しもう!
香水は、つける人の気分を高めてくれるだけでなく、その人の魅力を引き立ててくれるアイテム。昨今は香水の常識も変わり、さまざまな香りの種類があり、使い方の自由度も増しています。香水の特徴に合わせた上手なつけ方を覚えておくと、香りのある生活をより楽しむことができるでしょう!この記事では、香水コーディネーターとして活躍する牧野和世さん監修の下、香水の基本的な知識やモテるつけ方のポイントを紹介します。
香水は、香料をエタノールで希釈して作られています。エタノールの濃度の違いによって、香料の濃い方から一般的に「1.パルファム」「2.オードパルファン」「3.オードトワレ」「4.オーデコロン」の4種類に分類され、濃度が高いほど、香る時間は長く持続するといわれています。ここでは、それぞれの持続時間や特徴について紹介します!
パルファムは一番香料の濃度が高く、香りは約5〜7時間持続します。豊かで深く、高級感のある香りが特徴です。
香りが強いため腰や膝裏、足首といった下半身につけるのがおすすめです。鼻から遠い位置につけた方が、香りに酔ってしまうことなく、「ふんわりいい香り」を楽しめます。
オードパルファンは、約4〜6時間香りが持続する、深く広がりのある香りが特徴の香水です。パルファムよりもスタンダードで、使いやすい濃度の香水でもあります。
パルファムよりも香りが抑えられるので、手の甲、髪の毛、首の後ろ、背中側などの上半身がおすすめです。ただし、初めて使うものはどれくらい香るのか試してみないと分からないため、鼻に近すぎない位置の方がベターです。
オードトワレは約3〜4時間持続する、軽めの濃度の香水です。ライトで優しい香りが特徴で、香りが強すぎないため、シーンを選ばず気軽につけられます。
軽めの香りなので、上半身につければOK。ただし、オードパルファンと同じく、ものにより香りの強さに差があるため、初めてつける場合には、つける場所に注意したいところです。手首や耳の後ろなどしっかり香る部位につけるのであれば、慣れた香りにしましょう。
オーデコロンは一般的に約1〜2時間持続するといわれています。香りの濃度が最も低く、香り立ちが穏やかです。シーンに合わせてさりげなく香りを楽しめるでしょう。
一番軽い香りなので、香水を初めて使う人は、オーデコロンから始めるといいかもしれません。つける部位を選ばず、気軽に日常使いができますよ。
香水は、時間の経過によって香りの印象が変わっていくところも魅力です。ここでは、香水選びにも役立つ、香りの変化について解説します。
香水の香りの変化は、「香りのピラミッド」と呼ばれ、「1.トップノート」「2.ミドルノート(ハートノート)」「3.ラストノート」の3段階で表現されることが多いです。
あくまで目安になりますが、かつてのパルファムは、トップノートが約5〜10分、ミドルノートが約30分〜2時間、ラストノートが約2〜3時間以上で香るといわれていました。しかし、近年の香水は、この通りの時間で香るとも限りません。
例えば、パルファムの持続時間が約5〜7時間となりますので、その中でトップ、ミドル、ラストと移っていきますが、オードパルファンは持続時間が約4〜6時間、オードトワレは持続時間が約3〜4時間、オーデコロンは持続時間が約1〜2時間、その持続時間の中でトップ、ミドル、ラストと変化していきます。
香水の種類によってトップノート、ミドルノート、ラストノートの香る時間は変化すると考えておきましょう。
つけてから約5〜10分の香りを呼びます。シトラスやフルーティー、ハーバル、ベリー、ピーチなどの軽やかな香りが多いです。
つけてから約30分〜2時間の香りを呼びます。核となる香りでフローラルやフルーティー、スパイシーなどの香水のメインとなる香りが多いです。
つけてから約2時間以降の香りです。アンバーやウッディー、バニラ、ムスクなどの持続性の高い香りが多いです。
香りの種類や持続時間が多種多様な、香水。合うものを見つけるためには、どのように選べばいいのでしょうか。
香りの候補が決まったら、ボトルからシュッと出したトップの印象だけで決めるのではなく、実際に肌につけて試しましょう。
時間がたつと印象の変わる香りもあるので、手の甲に出して約1〜3時間、どんな香りに変化するか確認してみてください。香りを試す際に使う紙、ムエットをもらって時間の経過ごとに香りをチェックする方法もいいでしょう。
香水をつけた後、手首でこすり合わせる人もいますが、こすることで香りが崩れ、きれいに香りが立たない場合も。試す際には、こすらないように注意したいですね。
また、香水は「使う目的」を決めておくと、選びやすくなります。
香りで気分を上げたり、イメージチェンジに使ったりなど、自分のために使う場合は、シンプルに好きな香りを選ぶといいでしょう。この時は、自由に直感で選んでみましょう。
香水は、相手や周囲に向けて、自分の印象を演出するために使うものでもあります。その場合は、他人がどう感じるのかを考慮し、身にまとう衣服のようにTPOで選んでみてください。
例えば使う場面が、恋愛のシーンなら、ソーピー系や果実系のフルーツ系、ふんわりフローラルなど決して強すぎない優しい香り、ビジネスシーンなら、シトラス系、かんきつ系、ソーピー系などのスッキリと軽やかな香りがおすすめです。
香水はつける場所によって、香り方が変わり、印象が異なります。ここでは、香水を具体的にどこにつけるのか、また、つけ方のコツをアドバイスします。
ビジネスシーンで香水を使う場合や、ほんのり香らせたい場合、また、初めての香りを身にまとう場合などは、膝裏、足首、腰などの下半身につけるようにしましょう。さりげなく香るため、失敗しにくいです。
手首につけると、動くたびに自分に香り、お守りのようにパワーを与えてくれます。まず下半身につけて試し、気に入った香りは手首につけるのもいいでしょう。
髪の毛に香水をつけると、ボトルから直接香るようないい香りを持続しやすく、シャンプーのようにほのかに香らせることができます。
また、顔に近く香りを感じやすいだけでなく、体温や汗などで香りが変わらないといったメリットもあります。
全体にふんわりと香らせたい場合は、頭上にプッシュして、その下をくぐるように香りをまといましょう。その場にも香りが残るので、部屋全体がいい香りになります。
ここでは、香水の種類ごとに、つける量やつけ方についてポイントを紹介します。
パルファムの場合、香りが強いので1プッシュで十分です。1滴を肌に落とすイメージで、「点」でつけましょう。
スプレータイプであれば1〜2プッシュ。香りがやや控えめなものは、2〜3カ所、場所を変えて1プッシュずつをつけます。
2〜3プッシュを、10センチほどの線を描くようにつけるのがおすすめです。
香りが弱く、つけるシーンをあまり選ばないのでプッシュ数は気楽に考えてOK。4〜5プッシュくらいつけてもいいでしょう。香水はつけた後、こすらないのもポイントです。
香水をつけるタイミングは、香りの持続時間によっても異なります。香水の種類を確認したら、香らせたい時間帯から逆算して、つけるタイミングを計りましょう。
香料の濃度が高く、約5〜7時間香りが続くパルファンは、香らせたい時間帯の約2〜3時間前につけるようにしましょう。
パルファムに次いで濃厚で、香りが続くオードパルファンについても、同じく香らせたい時間帯の約2〜3時間前につけるのがポイントです。
比較的ライトな濃度のオードトワレは、香りが約3〜4時間持続します。こちらは香らせたい時間帯の約30分〜1時間前につけてみてください。
一番ライトな濃度のオーデコロンの香りは、すぐに消えやすく約1〜2時間しか持ちません。こちらは香らせたい時間帯の直前につけるといいでしょう。
香水は使い方によっては、香りの魅力が消されてしまい、周囲によくない印象を与えてしまうケースもあります。ここでは、間違った香水のつけ方や注意点をまとめました。
香水に消臭効果などはありません。匂いをごまかすために香水を使うと、かえってつけすぎてしまうなどして、香水の匂いがきつくなりがちです。
また、香水と体臭が混ざった匂いは苦手と感じる人も少なくないので、あくまでふんわりと香らせることを意識したいですね。
プッシュ数が多すぎると香りが強くなりすぎて、人によっては不快に感じることもあるので、注意が必要です。
つけすぎてしまった場合は、アルコール入りの化粧水やウエットティッシュで拭きましょう。応急処置として、水洗いをすることでも香りが薄まります。
脇や足の裏は、汗や体臭が香りと混ざってしまう可能性があるため避けましょう。
香水をつけ慣れていると、あえて体臭と混ぜて香りを楽しむということもできますが、慣れないうちは、汗が混じる場所につけない方がいいでしょう。
汗と混ざってもいい匂いだと感じる香水に出会えたら、それは一生もの。大事に使うといいですね。
異性に好感を与えられるような、いわゆる「モテる香り」の特徴は、あるのでしょうか。20代〜30代の男女310人にアンケートで「異性の香水の香りで、好きなタイプの香り」を聞いたところ、次のような結果になりました。
※データ出典:マクロミル(複数回答可)
1位:フローラル系(ローズ、ジャスミンなどの花の香り)
41.3%
2位:サボン系(せっけんの残り香のような清潔感のある香り)
27.1%
3位:シトラス系(グレープフルーツ、オレンジなどのかんきつの香り)
25.8%
4位:フルーティー系(アップル、ピーチなどのかんきつ以外のフルーツの香り)
23.9%
5位:ムスク系(人肌を思わせる奥行きのある香り)
20.0%
1位:サボン系(せっけんの残り香のような清潔感のある香り)
44.5%
2位:ムスク系(人肌を思わせる奥行きのある香り)
32.3%
3位:シトラス系(グレープフルーツ、オレンジなどのかんきつの香り)
29.7%
4位:ウッディー系(サンダルウッドなどの樹木をイメージさせる香り)
24.5%
5位:グリーン系(みずみずしい植物の葉を思わせる爽やかな香り)
23.2%
アンケートの結果からも分かるように、サボン系、シトラス系などシャンプーやせっけんに使われるような、さっぱりとした優しい香りは、男女共に好感を持たれやすいようです。職場や、初対面の相手と会う場合は、個性的な香りは控えた方が無難です。
擦れ違いざまに「いい香り」と感じ、思わず振り返りたくなる瞬間、相手に魅力を感じることもあります。出会いの場など、気になる人を惹き付けたいシーンがあれば、事前に香りを仕込んでおくといいでしょう。
さまざまな種類がある香水ですが、香りの持続時間や香りの変化について知っておくと、お気に入りの1本を選ぶのが、より楽しくなりますね。
また、素敵な香りに包まれると、気分がリラックスしたり、華やいだりするものです。特別な時だけでなく、日常の中で香水を上手に使ってみましょう。自分自身がポジティブな気持ちになれ、周囲の人にも良い印象を与えられますよ。
特に恋愛のシーンにおいて「匂い」は相手を惹き付けるのに、効果的になる場合もあります。良い香りをふんわりと身にまとって、ロマンチックな瞬間を演出してみてくださいね!
取材・文/おかゆ
【監修】
牧野和世(まきのかずよ)さん
ビューティプロデューサー、香水コーディネーター。
美容のスペシャリスト。数々の雑誌、新聞、WEB、TV等で、20年以上、美と健康の情報を発信し続ける傍ら、資生堂、THREE、ファンケル、ポーラ、ファミリーマート等、数々のコスメブランドへのコンサルティング・商品開発を行い、数多くのヒット商品を世に送り出す。さまざまなアーティストの香水やキャンドルなどのプロデュースも行う。
Instagram:@kazuyo_makino
【データ出典】
・ご自身に関するアンケート
調査期間:2024/7/10〜2024/7/11
有効回答数:310人(男性155人、女性155人)
(インターネットによる20〜30代男女向けアンケート調査 調査機関:マクロミル)
香水の種類と持続時間
香水は、香料をエタノールで希釈して作られています。エタノールの濃度の違いによって、香料の濃い方から一般的に「1.パルファム」「2.オードパルファン」「3.オードトワレ」「4.オーデコロン」の4種類に分類され、濃度が高いほど、香る時間は長く持続するといわれています。ここでは、それぞれの持続時間や特徴について紹介します!
1.パルファム
パルファムは一番香料の濃度が高く、香りは約5〜7時間持続します。豊かで深く、高級感のある香りが特徴です。
香りが強いため腰や膝裏、足首といった下半身につけるのがおすすめです。鼻から遠い位置につけた方が、香りに酔ってしまうことなく、「ふんわりいい香り」を楽しめます。
2.オードパルファン
オードパルファンは、約4〜6時間香りが持続する、深く広がりのある香りが特徴の香水です。パルファムよりもスタンダードで、使いやすい濃度の香水でもあります。
パルファムよりも香りが抑えられるので、手の甲、髪の毛、首の後ろ、背中側などの上半身がおすすめです。ただし、初めて使うものはどれくらい香るのか試してみないと分からないため、鼻に近すぎない位置の方がベターです。
3.オードトワレ
オードトワレは約3〜4時間持続する、軽めの濃度の香水です。ライトで優しい香りが特徴で、香りが強すぎないため、シーンを選ばず気軽につけられます。
軽めの香りなので、上半身につければOK。ただし、オードパルファンと同じく、ものにより香りの強さに差があるため、初めてつける場合には、つける場所に注意したいところです。手首や耳の後ろなどしっかり香る部位につけるのであれば、慣れた香りにしましょう。
4.オーデコロン
オーデコロンは一般的に約1〜2時間持続するといわれています。香りの濃度が最も低く、香り立ちが穏やかです。シーンに合わせてさりげなく香りを楽しめるでしょう。
一番軽い香りなので、香水を初めて使う人は、オーデコロンから始めるといいかもしれません。つける部位を選ばず、気軽に日常使いができますよ。
香水の香りは時間と共に変化する
香水は、時間の経過によって香りの印象が変わっていくところも魅力です。ここでは、香水選びにも役立つ、香りの変化について解説します。
香水の香りの変化は、「香りのピラミッド」と呼ばれ、「1.トップノート」「2.ミドルノート(ハートノート)」「3.ラストノート」の3段階で表現されることが多いです。
あくまで目安になりますが、かつてのパルファムは、トップノートが約5〜10分、ミドルノートが約30分〜2時間、ラストノートが約2〜3時間以上で香るといわれていました。しかし、近年の香水は、この通りの時間で香るとも限りません。
例えば、パルファムの持続時間が約5〜7時間となりますので、その中でトップ、ミドル、ラストと移っていきますが、オードパルファンは持続時間が約4〜6時間、オードトワレは持続時間が約3〜4時間、オーデコロンは持続時間が約1〜2時間、その持続時間の中でトップ、ミドル、ラストと変化していきます。
香水の種類によってトップノート、ミドルノート、ラストノートの香る時間は変化すると考えておきましょう。
1.トップノート
つけてから約5〜10分の香りを呼びます。シトラスやフルーティー、ハーバル、ベリー、ピーチなどの軽やかな香りが多いです。
2.ミドルノート(ハートノート)
つけてから約30分〜2時間の香りを呼びます。核となる香りでフローラルやフルーティー、スパイシーなどの香水のメインとなる香りが多いです。
3.ラストノート
つけてから約2時間以降の香りです。アンバーやウッディー、バニラ、ムスクなどの持続性の高い香りが多いです。
香水の選び方3つのポイント
香りの種類や持続時間が多種多様な、香水。合うものを見つけるためには、どのように選べばいいのでしょうか。
試して選ぶ
香りの候補が決まったら、ボトルからシュッと出したトップの印象だけで決めるのではなく、実際に肌につけて試しましょう。
時間がたつと印象の変わる香りもあるので、手の甲に出して約1〜3時間、どんな香りに変化するか確認してみてください。香りを試す際に使う紙、ムエットをもらって時間の経過ごとに香りをチェックする方法もいいでしょう。
香水をつけた後、手首でこすり合わせる人もいますが、こすることで香りが崩れ、きれいに香りが立たない場合も。試す際には、こすらないように注意したいですね。
好きな香りを直感で選ぶ
また、香水は「使う目的」を決めておくと、選びやすくなります。
香りで気分を上げたり、イメージチェンジに使ったりなど、自分のために使う場合は、シンプルに好きな香りを選ぶといいでしょう。この時は、自由に直感で選んでみましょう。
TPOで香りを選ぶ
香水は、相手や周囲に向けて、自分の印象を演出するために使うものでもあります。その場合は、他人がどう感じるのかを考慮し、身にまとう衣服のようにTPOで選んでみてください。
例えば使う場面が、恋愛のシーンなら、ソーピー系や果実系のフルーツ系、ふんわりフローラルなど決して強すぎない優しい香り、ビジネスシーンなら、シトラス系、かんきつ系、ソーピー系などのスッキリと軽やかな香りがおすすめです。
香水の正しいつけ方1.香水はどこにつける?
香水はつける場所によって、香り方が変わり、印象が異なります。ここでは、香水を具体的にどこにつけるのか、また、つけ方のコツをアドバイスします。
初めて使う香りは、腰から下に
ビジネスシーンで香水を使う場合や、ほんのり香らせたい場合、また、初めての香りを身にまとう場合などは、膝裏、足首、腰などの下半身につけるようにしましょう。さりげなく香るため、失敗しにくいです。
自分自身に香らせたい時は、手首に
手首につけると、動くたびに自分に香り、お守りのようにパワーを与えてくれます。まず下半身につけて試し、気に入った香りは手首につけるのもいいでしょう。
人に印象を与えたい時は、髪の毛に
髪の毛に香水をつけると、ボトルから直接香るようないい香りを持続しやすく、シャンプーのようにほのかに香らせることができます。
また、顔に近く香りを感じやすいだけでなく、体温や汗などで香りが変わらないといったメリットもあります。
エアにプッシュし、トンネルのようにくぐる
全体にふんわりと香らせたい場合は、頭上にプッシュして、その下をくぐるように香りをまといましょう。その場にも香りが残るので、部屋全体がいい香りになります。
香水の正しいつけ方2.香水は何プッシュつける?
ここでは、香水の種類ごとに、つける量やつけ方についてポイントを紹介します。
パルファン
パルファムの場合、香りが強いので1プッシュで十分です。1滴を肌に落とすイメージで、「点」でつけましょう。
オードパルファン
スプレータイプであれば1〜2プッシュ。香りがやや控えめなものは、2〜3カ所、場所を変えて1プッシュずつをつけます。
オードトワレ
2〜3プッシュを、10センチほどの線を描くようにつけるのがおすすめです。
オーデコロン
香りが弱く、つけるシーンをあまり選ばないのでプッシュ数は気楽に考えてOK。4〜5プッシュくらいつけてもいいでしょう。香水はつけた後、こすらないのもポイントです。
香水の正しいつけ方3.香水をつけるタイミングは?
香水をつけるタイミングは、香りの持続時間によっても異なります。香水の種類を確認したら、香らせたい時間帯から逆算して、つけるタイミングを計りましょう。
1.パルファム
香料の濃度が高く、約5〜7時間香りが続くパルファンは、香らせたい時間帯の約2〜3時間前につけるようにしましょう。
2.オードパルファン
パルファムに次いで濃厚で、香りが続くオードパルファンについても、同じく香らせたい時間帯の約2〜3時間前につけるのがポイントです。
3.オードトワレ
比較的ライトな濃度のオードトワレは、香りが約3〜4時間持続します。こちらは香らせたい時間帯の約30分〜1時間前につけてみてください。
4.オーデコロン
一番ライトな濃度のオーデコロンの香りは、すぐに消えやすく約1〜2時間しか持ちません。こちらは香らせたい時間帯の直前につけるといいでしょう。
ついやりがち!間違った香水のつけ方と注意点
香水は使い方によっては、香りの魅力が消されてしまい、周囲によくない印象を与えてしまうケースもあります。ここでは、間違った香水のつけ方や注意点をまとめました。
匂いを消すために香水をつけない
香水に消臭効果などはありません。匂いをごまかすために香水を使うと、かえってつけすぎてしまうなどして、香水の匂いがきつくなりがちです。
また、香水と体臭が混ざった匂いは苦手と感じる人も少なくないので、あくまでふんわりと香らせることを意識したいですね。
プッシュ数が多すぎないようにする
プッシュ数が多すぎると香りが強くなりすぎて、人によっては不快に感じることもあるので、注意が必要です。
つけすぎてしまった場合は、アルコール入りの化粧水やウエットティッシュで拭きましょう。応急処置として、水洗いをすることでも香りが薄まります。
汗をかきやすいところにつけない
脇や足の裏は、汗や体臭が香りと混ざってしまう可能性があるため避けましょう。
香水をつけ慣れていると、あえて体臭と混ぜて香りを楽しむということもできますが、慣れないうちは、汗が混じる場所につけない方がいいでしょう。
汗と混ざってもいい匂いだと感じる香水に出会えたら、それは一生もの。大事に使うといいですね。
【男女別】好きな異性の香りランキング!
異性に好感を与えられるような、いわゆる「モテる香り」の特徴は、あるのでしょうか。20代〜30代の男女310人にアンケートで「異性の香水の香りで、好きなタイプの香り」を聞いたところ、次のような結果になりました。
※データ出典:マクロミル(複数回答可)
男性が好む、女性の香りランキングTOP5
1位:フローラル系(ローズ、ジャスミンなどの花の香り)
41.3%
2位:サボン系(せっけんの残り香のような清潔感のある香り)
27.1%
3位:シトラス系(グレープフルーツ、オレンジなどのかんきつの香り)
25.8%
4位:フルーティー系(アップル、ピーチなどのかんきつ以外のフルーツの香り)
23.9%
5位:ムスク系(人肌を思わせる奥行きのある香り)
20.0%
女性が好む、男性の香りランキングTOP5
1位:サボン系(せっけんの残り香のような清潔感のある香り)
44.5%
2位:ムスク系(人肌を思わせる奥行きのある香り)
32.3%
3位:シトラス系(グレープフルーツ、オレンジなどのかんきつの香り)
29.7%
4位:ウッディー系(サンダルウッドなどの樹木をイメージさせる香り)
24.5%
5位:グリーン系(みずみずしい植物の葉を思わせる爽やかな香り)
23.2%
モテる香りって、どんな香り?
アンケートの結果からも分かるように、サボン系、シトラス系などシャンプーやせっけんに使われるような、さっぱりとした優しい香りは、男女共に好感を持たれやすいようです。職場や、初対面の相手と会う場合は、個性的な香りは控えた方が無難です。
擦れ違いざまに「いい香り」と感じ、思わず振り返りたくなる瞬間、相手に魅力を感じることもあります。出会いの場など、気になる人を惹き付けたいシーンがあれば、事前に香りを仕込んでおくといいでしょう。
基本を覚えて、香りをもっと楽しもう!
さまざまな種類がある香水ですが、香りの持続時間や香りの変化について知っておくと、お気に入りの1本を選ぶのが、より楽しくなりますね。
また、素敵な香りに包まれると、気分がリラックスしたり、華やいだりするものです。特別な時だけでなく、日常の中で香水を上手に使ってみましょう。自分自身がポジティブな気持ちになれ、周囲の人にも良い印象を与えられますよ。
特に恋愛のシーンにおいて「匂い」は相手を惹き付けるのに、効果的になる場合もあります。良い香りをふんわりと身にまとって、ロマンチックな瞬間を演出してみてくださいね!
取材・文/おかゆ
【監修】
牧野和世(まきのかずよ)さん
ビューティプロデューサー、香水コーディネーター。
美容のスペシャリスト。数々の雑誌、新聞、WEB、TV等で、20年以上、美と健康の情報を発信し続ける傍ら、資生堂、THREE、ファンケル、ポーラ、ファミリーマート等、数々のコスメブランドへのコンサルティング・商品開発を行い、数多くのヒット商品を世に送り出す。さまざまなアーティストの香水やキャンドルなどのプロデュースも行う。
Instagram:@kazuyo_makino
【データ出典】
・ご自身に関するアンケート
調査期間:2024/7/10〜2024/7/11
有効回答数:310人(男性155人、女性155人)
(インターネットによる20〜30代男女向けアンケート調査 調査機関:マクロミル)