忙しい平日…シャワーだけでも疲れは取れる?
2015/6/15 13:00
Index
- #01 シャワーだけのときは足湯もセットで
- #02 入浴で得られる3つの効果とは?
- #03 アロマオイルや入浴剤を入れると◎
仕事でクタクタになって帰った日は、湯船にゆっくり浸かって疲れを取りたいですよね。でも、20〜30代女性を対象に行ったアンケートでは、33%の人が「平日はシャワーのみになることが多い」とのこと。
確かに残業で帰りが遅くなれば、シャワーをサクッと浴びて早く寝たい…と思うかも。シャワーのみでも疲れを取ることはできるのでしょうか?All About「お風呂・温泉の医学」ガイドである早坂信哉さんにお聞きしました!
「残念ながらシャワーだけでは疲れは取れないので、シャワーのみのときは、足湯を取り入れることをおすすめします。体や髪を洗うときは椅子に座り、お湯を溜めた風呂桶や洗面器に足を浸けておくようにすると、ただシャワーを浴びるよりもずっと疲れが取れやすくなります。温度は少し熱めの43℃くらいに。さらに炭酸系の入浴剤を入れると、より体が温まり血液の流れも良くなります。疲労回復には、血液の流れを良くして体にたまった疲労物質の排出を促すのが一番。時間がないときは、足湯が効果的といえます」
忙しくてどうしても…という時はぜひ取り入れたいですね。ただ、「しっかり疲れを取りたいのであれば、やはり湯船に浸かってほしい」と早坂さん。
「入浴には、“温熱効果”、“水圧効果”、“浮力”などシャワーにはない効果があります。“温熱効果”は足湯同様に血流を促し、疲労物質の排出の促進に大変有効です。程よく体を締め付ける“水圧効果”はむくみを解消し、“浮力”があることで無駄な筋肉を使わず精神的にリラックスすることができます」
う〜ん。でも平日は時間がなくて、湯船に浸かるのはなかなか難しいのですが…。
「40℃のお湯に10分浸かるだけでも疲労回復には効果的です。もちろん、ゆっくり浸かれるのであればそれに越したことはないのですが、時間がなければ短時間でもOK。それも出たり入ったりの反復浴を繰り返して、延べ10分くらい入れば大丈夫です。40℃くらいまでのお湯だと副交感神経が刺激されリラックス状態になるので、入眠効果も期待できますよ」
なるほど、1日10分なら工夫して時間を作れば毎日は無理でも入れそうですね。
ちなみに、シャワー中の足湯や湯船に浸かる際にあわせて行うと、より疲れが取れることってありますか?
「疲れを取るためにはリラックスすることが大事なので、自分が好きなことや気持ちいいことを行うのが一番。例えばアロマが好きな人はお湯に好きな香りのアロマオイルを数滴入れたり、お気に入りの入浴剤を入れてみるのもおすすめです。また、入浴中のマッサージやストレッチも血流をよくするのでいいですね」
リラックスして自分の心地よい時間にすることが大切なんですね。
また、早坂さんいわく、「湯船に浸かるときはもちろん、シャワーのみの場合も脱水を防ぐため入浴前後にしっかり水分を摂るように心掛けてくださいね。また寝る直前や食事前後の入浴は避けてほしいところ。食事の直前・直後だと胃腸に血液が行かなくなり、消化の妨げになるので、前後30分程度空けて入浴を。寝る前であれば就寝時間の1〜2時間くらい前に入るようにしてください。このとき、携帯やスマホをいじりながら入浴すると神経を刺激してしまうので、控えましょう」
疲れをリセットして、翌日もまた頑張るためにも、ぜひ毎日のお風呂タイムの参考にしてみてくださいね。(石橋 夏江/verb)
【取材協力】
早坂信哉さん
All About「お風呂・温泉の医学」ガイド。
東京都市大学人間科学部教授。一般財団法人日本健康開発財団温泉医科学研究所所長。お風呂・温泉の正しい情報を伝える温泉療法専門医として、新聞や雑誌、テレビなどでも活躍。著書に『たった1℃が体を変えるほんとうに健康になる入浴法』 (角川フォレスタ)などがある。
【データ出典】
ゼクシィユーザーアンケート「彼に貯金を促す方法や平日のお風呂タイムについて」
調査期間:2015/4/28〜5/11
有効回答数:184人(女性)
確かに残業で帰りが遅くなれば、シャワーをサクッと浴びて早く寝たい…と思うかも。シャワーのみでも疲れを取ることはできるのでしょうか?All About「お風呂・温泉の医学」ガイドである早坂信哉さんにお聞きしました!
シャワーだけのときは足湯もセットで
「残念ながらシャワーだけでは疲れは取れないので、シャワーのみのときは、足湯を取り入れることをおすすめします。体や髪を洗うときは椅子に座り、お湯を溜めた風呂桶や洗面器に足を浸けておくようにすると、ただシャワーを浴びるよりもずっと疲れが取れやすくなります。温度は少し熱めの43℃くらいに。さらに炭酸系の入浴剤を入れると、より体が温まり血液の流れも良くなります。疲労回復には、血液の流れを良くして体にたまった疲労物質の排出を促すのが一番。時間がないときは、足湯が効果的といえます」
忙しくてどうしても…という時はぜひ取り入れたいですね。ただ、「しっかり疲れを取りたいのであれば、やはり湯船に浸かってほしい」と早坂さん。
入浴で得られる3つの効果とは?
「入浴には、“温熱効果”、“水圧効果”、“浮力”などシャワーにはない効果があります。“温熱効果”は足湯同様に血流を促し、疲労物質の排出の促進に大変有効です。程よく体を締め付ける“水圧効果”はむくみを解消し、“浮力”があることで無駄な筋肉を使わず精神的にリラックスすることができます」
う〜ん。でも平日は時間がなくて、湯船に浸かるのはなかなか難しいのですが…。
「40℃のお湯に10分浸かるだけでも疲労回復には効果的です。もちろん、ゆっくり浸かれるのであればそれに越したことはないのですが、時間がなければ短時間でもOK。それも出たり入ったりの反復浴を繰り返して、延べ10分くらい入れば大丈夫です。40℃くらいまでのお湯だと副交感神経が刺激されリラックス状態になるので、入眠効果も期待できますよ」
なるほど、1日10分なら工夫して時間を作れば毎日は無理でも入れそうですね。
アロマオイルや入浴剤を入れると◎
ちなみに、シャワー中の足湯や湯船に浸かる際にあわせて行うと、より疲れが取れることってありますか?
「疲れを取るためにはリラックスすることが大事なので、自分が好きなことや気持ちいいことを行うのが一番。例えばアロマが好きな人はお湯に好きな香りのアロマオイルを数滴入れたり、お気に入りの入浴剤を入れてみるのもおすすめです。また、入浴中のマッサージやストレッチも血流をよくするのでいいですね」
リラックスして自分の心地よい時間にすることが大切なんですね。
また、早坂さんいわく、「湯船に浸かるときはもちろん、シャワーのみの場合も脱水を防ぐため入浴前後にしっかり水分を摂るように心掛けてくださいね。また寝る直前や食事前後の入浴は避けてほしいところ。食事の直前・直後だと胃腸に血液が行かなくなり、消化の妨げになるので、前後30分程度空けて入浴を。寝る前であれば就寝時間の1〜2時間くらい前に入るようにしてください。このとき、携帯やスマホをいじりながら入浴すると神経を刺激してしまうので、控えましょう」
疲れをリセットして、翌日もまた頑張るためにも、ぜひ毎日のお風呂タイムの参考にしてみてくださいね。(石橋 夏江/verb)
【取材協力】
早坂信哉さん
All About「お風呂・温泉の医学」ガイド。
東京都市大学人間科学部教授。一般財団法人日本健康開発財団温泉医科学研究所所長。お風呂・温泉の正しい情報を伝える温泉療法専門医として、新聞や雑誌、テレビなどでも活躍。著書に『たった1℃が体を変えるほんとうに健康になる入浴法』 (角川フォレスタ)などがある。
【データ出典】
ゼクシィユーザーアンケート「彼に貯金を促す方法や平日のお風呂タイムについて」
調査期間:2015/4/28〜5/11
有効回答数:184人(女性)