婚約指輪は、紀元前1世紀頃の古代ローマで婚約の儀式で贈った鉄の輪が始まりと言われます。1476年、後の神聖ローマ皇帝マクシミリアン大公が婚約者マリー公女に贈ったダイヤモンドの指輪が現在の形の起源とされます。仲睦まじいふたりへの憧れから、この慣習が広まっていきました。
地球上で最も硬い天然の鉱物であるダイヤモンドの語源は「無敵」「不屈」を意味するギリシャ語「adamas」に由来します。数十億年の時を経て生まれたダイヤモンドはふたりの愛のかたちと同様に一つとして同じものはなく、まさしく地球からの贈り物。時を超える無色透明の輝きは「純潔」「清浄無垢」「純愛」という石言葉を生じ、ふたりの愛の象徴である婚約指輪にふさわしいと言えます。
原石からふたりの元に届くまで、誰のものにもなったことがないダイヤモンドを、ヴァージン・ダイヤモンドと呼びます。しかし、残念なことに、世の中には紛争の資金源にされてしまうダイヤモンド「紛争ダイヤモンド」があります。また、何らかの事情で手放された中古の婚約指輪等から外された「リユースダイヤモンド」が、そのまま、あるいは改めてカット・研磨(リカット)されて流通する「リサイクルダイヤモンド」があります。そうした不幸な運命、不明な来歴とは明確に無縁であることも、ヴァージン・ダイヤモンドと呼べる大切な条件と言えるでしょう。
「紛争ダイヤモンド」とは、1980年代から、ダイヤモンドの産出国が数多く存在するアフリカの内戦地域で産出され、紛争当事者の資金源となってしまったものです。得られた資金で武器を購入したり、採掘するために人々を強制的に苦役させたりすることから、重要な国際問題となっています。つまり「紛争ダイヤモンド」は、アフリカ地域の紛争問題に関わるものを指します。
注意したいのは「紛争ダイヤモンド」にまつわる誤解が多いこと。例えばロシア産ダイヤモンドやイスラエルで取引されているダイヤモンドは「紛争ダイヤモンド」と誤解されがちですが、そうではありません。イスラエルはダイヤモンドの3大市場の1つというだけで、ダイヤモンドの産地ではなく、そこで取引されたダイヤモンドだから戦争の資金源になるということではありません。
もうひとつ、知っておくべきダイヤモンド事情。それはリユース・リサイクルダイヤモンドの存在です。中古の指輪等にはめられていたダイヤモンドを型枠から外して、そのまま使用するのがリユースダイヤモンド。外した後でダイヤモンドを再びカット・研磨(リカット)したものがリサイクルダイヤモンドです。
ダイヤモンドは傷がつきにくく、指輪の型枠をリフォームするだけで素人には新品と見分けがつけられません。リカットすればなおさら。アンティークジュエリーのように大切に受け継がれていくものもありますが、以前の持ち主が分からないものは出所を明確にすることが困難。誰がどんな風に手にして手放したのか、そこに不幸な来歴がないとは言い切れないのです。
紛争ダイヤモンドを防止するため、2003年、研磨される前の原石の出所を証明する「キンバリー・プロセス認証制度」が始まりました。原石を取引する際、キンバリー・プロセス証明書の添付を義務付けています。
これは原石に対する証明なので、添付されていればリユース・リサイクルダイヤモンドでないことも明らか。一方、カット・研磨したダイヤモンドの証明制度ではありません。自社ですべての原石を仕入れてカット・研磨するブランドが添付する場合や、ダイヤモンドの世界3大市場に現地法人を持って仕入れ先を厳選するなど、この証明制度に則ってすべての原石を仕入れる研磨会社のダイヤモンドだと証明できるかどうかがひとつのポイントです。
ふたりの元に届くまで、誰のものにもなったことがないだけでなく、「紛争ダイヤモンド」や「リユース・リサイクルダイヤモンド」でないクリーンな天然のヴァージン・ダイヤモンドこそ、婚約指輪にふさわしいと言えるでしょう。
また、4Cを明記した鑑定書が1つのブランドでダイヤモンドによって異なる複数の機関(GIAやCGLなど)である場合も気をつけたいところ。ダイヤモンドの仕入れ元が異なる可能性があり、場合によってはダイヤモンドの出所が不明確なことがあるからです。
ダイヤモンドの評価として耳にする「4C」。宝石の研究や鑑定を行う機関GIAが開発したダイヤモンドの品質評価基準です。「カラット」=重さ・「カラー」=色(無色透明であるほど高い)・「クラリティ」=透明度(傷や内包物が少ないほど高い)・「カット」=研磨状態の4つの指標の頭文字です。しかし、人々がダイヤモンドに求めるもの、ダイヤモンドに宝石としての魅力を与える重要な要素=「輝き」について直接評価する指標は含まれません。4Cの中で唯一つ人の手によって評価が決まる「カット」は「輝き」に大きく影響していますが、「輝き」そのものを測る指標ではないのです。
「輝き」に大きく影響する「カット」。その評価指標は「総合評価(プロポーション)」、「ポリッシュ(研磨状態)」、「シンメトリー(対称性)」。3つの要素がすべてエクセレントのダイヤモンドは「トリプルエクセレント」と呼ばれ、婚約指輪にふさわしい品質と言われています。ただし、鑑定書で「トリプルエクセレント」と評価されるダイヤモンドの中でも「輝き」に大きな差があることはあまり知られていません。「カット」のグレード評価だけでは測りきれない、しかしまさに「カット」の精緻さの差で生まれる違い。拡大鏡で覗いてみればそれは明らかです。
「輝き」を客観的に評価するために開発された「サリネ・ライト」。イスラエルで設立されたダイヤモンドテクノロジー企業Sarine Technologies(サリネ・テクノロジー)社による、ダイヤモンドの輝きを評価するシステムです。鑑定・評価したダイヤモンドには、鑑定結果の証明書「サリネ・ライトレポート」が発行されます。サリネ・ライトで輝きを評価する要素は、ブリリアンス、ファイア、スパークル、シンメトリーの4つ。それぞれ個別に測定した上で、最終的に1つの総合評価を付けられます。近年、様々なジュエリーブランドが導入を進め、その輝きの美しさを証明するようになっています。
サリネ・ライトによって「輝き」は9段階の総合評価を受けます。サリネ・ライトを導入しダイヤモンドの輝きを評価、レポート発行をすることで、取り扱うダイヤモンドの美しさを証明するジュエリーブランドも増えています。
サリネ・テクノロジー社による統計では、世界有数の研磨業者から選定し、測定したダイヤモンドの中で「Ultimate」の評価を得られるのは、そのうちの27.4%。中でも最高評価となるU3(Ultimate★★★)はわずか2.3%という希少さです。
※サリネ・テクノロジー社による統計
「ダイヤモンド世界3大市場」と呼ばれる重要な市場。ベルギー・アントワープ、イスラエル・テルアビブ、インド・ムンバイの3都市です。取引量世界一の都市はベルギーのアントワープ。世界のダイヤモンド原石の84%以上といわれます。
そうした市場で直接原石を仕入れられるブランドはごくわずか。3大市場に現地法人を持ち、自らカット・研磨して販売まで自社一貫体制で取り組むブランドはさらに希少。現在、多くのブランドはカット・研磨の専門企業から完成済みのダイヤモンドを仕入れています。“真のカッターズブランド”。それは、すべての原石を自ら仕入れ、カット・研磨、検品、販売まですべての工程に、自ら責任をもって取り組む「自社一貫体制」のブランドへの称号と言えるのではないでしょうか?
例えば「ダイヤモンドジャーニー」は、ダイヤモンドの原石からの道のりを辿れるシステム。一つひとつ個性あるダイヤモンドの原石がどんな形だったのか、そこからどうカッティングされたのかまで明らかにしています。このような確かなトレーサビリティを自社一貫体制のブランドが導入していれば、すべての工程を自ら行っていることが明確です。
また、自分たちで原石を直接仕入れ、カット・研磨、検品まで自ら行った証明書を発行しているブランドもあります。
こうした取り組みを行っていることが、真のカッターズブランドの証だといえます。今もなお、ダイヤモンドの輝きを追求し続けているカッターズブランド。その取り組みが誰の目にも明らかであることも、重要なポイントです。
すべての原石を仕入れてから販売まで、自社一貫体制で責任を持つこと。自らの手でカット・研磨していると証明できること。美しく輝くダイヤモンドのために今も妥協なく取組み続ける作り手こそ、真のカッターズブランドと言えるでしょう。
14世紀末以降、ダイヤモンド取引の中心地となったベルギー・アントワープ。19世紀初め、アブラハム・トルコウスキーがこの地に研磨工場を設立。ヨーロッパの歴史と伝統に育まれた一族は、ダイヤモンドの歴史をリードしていきます。
4代目マーセル・トルコウスキーは、数学的な証明によってダイヤモンドが最も理想的に光を反射する形「アイディアルラウンドブリリアントカット」を1919年に発明。現在、世界で流通するダイヤモンドの9割を超える「輝きの原点®」となりました。
6代目ガブリエル・トルコウスキーは、デビアス所有の特別なダイヤモンドを研磨するチームに参画し、研磨済みダイヤの世界最高額のダイヤモンド「センティナリーダイヤモンド」及び、 世界最大のダイヤモンド「ザ・ゴールデン・ジュビリー」を研磨しました。
更なる輝きを追求するため、一族の正統な後継者ジャン・ポール・トルコウスキーがエクセルコ ダイヤモンドを設立。マーセル氏の理想「57面体」を実現し、すべての原石の仕入れからカット・研磨した天然のヴァージン・ダイヤモンドの販売まで行う自社一貫体制を構築しました。
8代目のアルノー・トルコウスキーは、ダイヤモンドの輝きを追求するため、テクノロジーを駆使。エクセルコ ダイヤモンドとして、原石からふたりの指元までの軌跡をたどる「ダイヤモンドジャーニー」を世界で初めて導入しました。カッターズブランドの誇りを受け継ぎ、美しく輝く天然のヴァージン・ダイヤモンドを追及し続けています。
透明度に優れ、整った品質のみを厳選してチョイス。ブランド代表のジャン・ポール氏自ら選別を行います。ダイヤモンド鉱山から原石を直接仕入れることができるブランドは限られています。
良い原石を選ぶには熟練の経験が必要。ジャン・ポール氏は原石の時点で仕上がりのグレードを見極められる。
レーザーカッターなどの最新技術も駆使して精確にカット。仕上げとなる最終研磨に携われるのは、代表が認めた一流の熟練職人に限られます。ダイヤモンド産業と地域経済の発展のため、職人の育成にも力を入れ、工場のある現地での雇用に努めて生産地を支援しています。
エクセルコのカット・研磨は36工程。これは一般的な工程の約4倍。最新機器なども用いて熟練の技で磨かれる。
カット・研磨の品質に責任を持つことは、エクセルコにとって最も大切なこと。代表ジャン・ポール氏自らがすべてのダイヤモンドを徹底して品質確認しています。エクセルコがカット、研磨した証である「カット証明書」も付与しています。
36工程すべての工程で誰が手を加えたかまで記録。原石のグレードに関係なく徹底的な品質管理を行う。
ふたりの希望で選んだダイヤモンドを、ふたりの好みのリングデザインに組み合わせるセミオーダーシステム。ふたりが初めてのオーナーになるヴァージン・ダイヤモンドを戴く指輪もヴァージン・リング(誰も指を通したことがないリング)として受け取ることができます。
ヨーロッパの伝統が香るコンセプチャルなデザインを好みのダイヤモンドと組み合わせるセミオーダーリング。
輝きの最高評価・U3評価であることが記載されたサリネ・ライトレポートをはじめ、数々の証明書が品質の高さを保証。ふたりが選び、確かなプロセスで磨き抜かれたヴァージン・ダイヤモンドならではの輝きを楽しんで。
ふたりが納得して選んだ世界で一つのリングを、その確かな品質を明らかにする数々の証明書と共に手に入れて。
一つとして同じものがないダイヤモンド。その原石はどんな形だったか、どんな風にカッティングされたのか。原石からふたりの指元に届くまでの道のりが分かる「ダイヤモンドジャーニー」を世界初導入。自社一貫体制だからこそ実現できたシステムは、ふたりのダイヤモンドが「紛争ダイヤモンド」「リユース・リサイクルダイヤモンド」ではなく、「天然のヴァージン・ダイヤモンド」であることの証明にもなっています。ふたりのダイヤモンドの原石模型(写真右側)もプレゼント。
※一定の基準を満たしたダイヤモンドに付与しています。
エクセルコ ダイヤモンドでは伝統と革新の技術が融合し、通常の4倍*の36工程にもわたるカット・研磨技術により、ダイヤモンドの輝きが確かめられる測定システム「サリネ・ライト」で99%以上は、Ultimate★★★評価を獲得しています。
*自社調べ
※0.25ct未満およびHカラー以下、クラリティがSI1以下など、一部のダイヤモンドにはサリネ・ライトレポートの発行はありません。
現代に生き続ける真のカッターズブランドだからこそ、ダイヤモンドの品質証明書を自ら発行。7代目ジャン・ポール氏、8代目アルノー氏のサイン入りカット証明書をお渡ししています。
輝きを追求するからこそ実現した技術。センターダイヤの輝きを一層引き出すために、その真下にメレダイヤを垂直にセット。メレダイヤから反射した光が、センターダイヤ先端のキューレットを神秘的に照らし出します。
「千の粒」を意味するミルグレインはリングのアームやダイヤの石座に豊かな表情を生みます。職人が手作業で細工するからこそ粒の一つひとつがゆがみのない正円を描き、機械ではできない繊細な表現に。
一生を共にするリング本体の金属にも高い品質を追求。独自の配合をしたより高い硬度の “ハードプラチナ”でリングを作ります。この高い強度により、歪みにくく、傷つきにくい、洗練された可憐なデザインが可能に。
多彩なアレンジもエクセルコの魅力。艶消し等リング表面の仕上げを選べる他、ふたりだけの秘密の刻印やシークレットストーンを加えてより一層愛着を感じられるリングに仕上げることもできます。
約150種類ものバリエーションから選べるエクセルコ ダイヤモンドのエンゲージリングは、美しいダイヤモンドの輝きを最大限楽しめるようにデザインにも工夫を凝らしています。お気に入りのリングを見つけてください。
メレダイヤのラインの上にダイヤモンドが浮かんでいるようなセッティング。ダイヤモンドの輝きとフォルムの美しさを最大限に引き出した渾身のデザイン。
※リフレクティブセッティング
ダイヤモンドの輝きを最大限に引き出す、究極のシンプルデザイン。アームはセンターに向けて細くなりダイヤモンドをより際立たせます。
※リフレクティブセッティング
大小様々なダイヤモンドの輝きが共鳴する様子を堪能できる、ダイヤモンドのプロフェッショナルならではのリング。輝きの相乗効果で指元を彩ります。
※リフレクティブセッティング
ブーケを包み込むように握る手をイメージした品のあるデザイン。端正な顔つきはさながら「愛を込めて贈る光の花束」。シンプルながら個性を感じられる逸品です。
イエローゴールドと中心に向かい大きくなるメレダイヤモンドが、センターダイヤモンドと美しいハーモニーを奏でるようなエレガントなリング。華やかな印象に。
高貴な宝冠という意味。細やかなミルグレインが手打ちならではの繊細な輝きでメレダイヤモンドを引き立てます。熟練の職人技があるからこそのリングです。
約550種類ものラインナップを誇るエクセルコ ダイヤモンドのマリッジリングは、エンゲージリングとの重ね着けも楽しめるデザインも豊富です。リング内側にアレンジをすることで、世界にひとつのふたりだけのリングが完成します。
メレダイヤモンドが描く優美で上品なラインが美しいマリッジリング。この柔らかな印象をプラチナという硬い金属で実現するには高度な技術が必要です。
フランス語でシンデレラの意味を表します。アームの中心に「ガラスの靴」のモチーフを落としこんだ、ロマンチックなデザインです。
握り合うふたりの手と手をモチーフに。中世ヨーロッパに流行した歴史あるデザインを現代に蘇らせました。「信頼」「忠実」という意味を持ちます。
ダイヤモンドやブライダルリングの豊富な知識がうかがえる丁寧な接客も。ふたりの希望を受けとめてリング選びをサポートし、初めてのダイヤモンド選びでも納得できるよう寄り添います。
「一生に一度のリングだから、いつまでも変わらぬ輝きを楽しんで欲しい」との想いから、アフターケアの内容も充実。全国57店舗(2024年6月時点)どこでも対応できるので安心です。
「サプライズでプロポーズしたいけど、相手の指のサイズ・好みがわからない」という人に、ダイヤモンドのみでプロポーズできるオリジナルのローズボックスを用意(1万5000円)。プロポーズ後にふたりでゆっくり指輪を選べサイズを計れます。サイズが違うと必要になる“直し”をしなくてよいので、一番いいコンディションのリングを贈ることができます。
また、10本のバラがセットされたローズボックスに誓いを託したダイヤモンドをセットすることで初めて11本のバラが揃い、パートナーに贈る「最愛」という意味が生まれます。
※サイズ直しをすると指輪を一度切断するので、結婚での忌み語のひとつ「切る」に繋ってしまいます。また、指輪の強度が弱くなってしまいます。一生を添い遂げる指輪だからこそ最初からサイズ直しをしないで済むように、相手の指輪のサイズがわからない人にエクセルコ ダイヤモンドでは「ローズボックス」でのプロポーズをご提案しています。