2015年3月
R・Tさん(40歳)、R・Tさん(33歳)【応募者:妻、R・Tさん】
《プロフィール》
神奈川県在住。2013年10月挙式。住まいは、結婚前に彼が購入していた持ち家のマンション(3K)。子どもは1人目を2014年5月に出産。2人目は考えていない。子どもが小学生になるころにマンションのリフォームをしたい。
昨年生まれた子どものためにも貯蓄したいのですが、
どうすればできますか?
昨年、子どもが生まれましたが、なかなか貯蓄ができません。彼が外出好きでよく出掛けますが、その際の出費が気になってしまいます。子どものためのお金や急な出費のための貯蓄をしていきたいのですが、どうすればいいでしょうか?ぜひアドバイスをお願いします。
- 家での食費は毎週4000円以内で、週の初めにまとめて買い物をする
- 現在の貯蓄:ふたりまとめて約30万円
- 結婚前は、彼は1人暮らし、私は実家暮らし
- 電話代2万1000円の内訳は、ふたりの携帯代1万5000円、一般電話とインターネットプロバイダー代6000円
- だいたい毎週末に一度はお出掛けし、レジャー代と外食費用が1回3000~1万円ぐらい掛かる
- 住居費は、月々の住宅ローンの返済5万8000円と管理費・修繕積立金2万6000円
- 住まいのマンションは2010年1月に彼が中古で購入していたもので、住宅ローンの期間は35年。今のところ、住宅ローンの繰り上げ返済をすることは考えていない
- 保険料2万5000円の内訳は、彼の医療・生命保険2万1000円、私と子どもの医療保険4000円
- その他3万5000円は、ペット関連費1万円、子ども費1万円、カーシェアリング1万5000円
- 私は、結婚前は2年間勤務し、月収23万円ぐらいだった
- 私は将来、子どもが幼稚園に入るぐらいからパートで働きたい
収入 | ||
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彼の収入 | 250,000円 | |
彼女の収入 | 0円 | |
収入の合計 | 250,000円 |
支出 | ||
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食費(外食費を含む) | 30,000円 | |
水道代 | 3,000円 | |
電気代 | 7,000円 | |
ガス代 | 6,000円 | |
新聞代 | 0円 | |
電話代 | 21,000円 | |
被服代 | 5,000円 | |
医療費 | 0円 | |
趣味・レジャー代 | 10,000円 | |
日用雑費 | 5,000円 | |
住居費 | 84,000円 | |
駐車場代 | 0円 | |
ローン | 0円 | |
保険料 | 25,000円 | |
彼のお小遣い | 20,000円 | |
彼女のお小遣い | 0円 | |
貯蓄 | 0円 | |
その他 | 35,000円 | |
支出の合計 | 251,000円 |
1,000円の赤字
築年数の古い中古マンションは繰り上げ返済で早期返済を目指す
5年前に35年ローンで購入されたマイホームは、まだ30年のローンが残っています。繰り上げ返済は考えていないとのことですが、繰り上げ返済をしないままでいると、返済が終了するのはパートナーの方が70歳の時。中古マンションを買われたわけですから、リフォーム費用のことや建物の耐久年数を考えても、なるべく早くローンを完済したいところです。
奥さまがパートで働き始めたら、お子さんが小学生の間は収入の半分から3分の1くらいは、繰り上げ返済に回せるのが理想。最近は一般の(ネット銀行ではない)銀行で借りた住宅ローンでも、ネットで手続きを行えば、手数料なしで繰り上げ返済できるところが増えています。繰り上げ返済の下限額も、1万円から数万円程度としているのが一般的。
「100万円などのまとまった金額が貯まってからにしよう」とは考えず、ひと月やふた月分の元金を小まめに返し続けて、少しでも早い完済を目指しましょう。
60代にも残ってしまう教育費は妻の収入から取り分けて確保を
お子さんが大学を卒業するのは、パートナーの方が60代に入られてから。これからは60代も引き続き働く人が増えるはずですが、家計が改善されないとすると、高校や大学時代の教育費を貯められない可能性が高くなります。教育資金が不足すると、奨学金に加えて教育ローンも借りる必要が出てくるかもしれません。年金暮らしの中で借金の返済があると、年間収支の赤字が多くなり、老後の生活が厳しくなるのは必至です。
生活費を拝見しますと、食費や光熱費などの基本生活費はかなり抑えられています。外出好きなパートナーが望む、ご家族での楽しみ費を減らすようなやりくりもオススメしたくはありません。
そのように考えますと、奥さまが働いて得られる収入から、教育資金を取り分けていくのが現実的だと思います。教育資金の負担が重くなってからでは対応策を講じるのが難しくなりますので、奥さまが働かれたらすぐに、教育資金準備に取り掛かりましょう。
ファイナンシャルプランナー&経済ジャーナリストとして雑誌、新聞、インターネットなどで活躍中。家計管理、金融商品、保険に関する著書も多数。3人の子どもの母親でもあり、主婦の立場からのアドバイスが好評だ。 「子どもにかけるお金を考える会」も主宰。
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