こんなとき、どうしたらいい?
教えて! 結婚の常識&マナー
結婚準備をスムーズに進めるための常識&マナーをチェック!
意外と見落としがちなポイントを、結婚マナーの先生にお聞きしてきました。
今月の相談
職場への結婚報告
結婚が決まりました!挙式後は新婚旅行も予定しています。職場の人にどのように報告したら良いのでしょうか?
(P.N とよたろう/29歳)
結婚マナーの先生が伝授 「これだけはおさえたい、4つのポイント」
- point1
- まずは直属の上司に報告
公の順番を守りましょう
まず、直属の上司に報告しましょう。その際、「どのような手続きを踏むのが良いでしょうか」とうかがいをたて、そのアドバイスに従うようにします。仲のいい同僚には事前に伝えても良いですが、あくまでも内密にしてもらうこと。公には、直属の上司、先輩、同僚の順番を守って報告しましょう。
派遣社員の場合は、直属の上司と派遣登録先に同時に伝えるのが◎。タイムラグがあると誤解の原因になるので気を付けましょう。早めの報告を心がけて、あなたも周囲も働きやすい環境を保てるよう配慮して行動することが何よりも大切です。
- point2
- 結婚報告は勤務時間外が常識
退職予定なら早めの報告を心がけて
あくまでもプライベートなことなので、結婚報告は勤務時間外に行いましょう。ただし、上司の個人携帯に連絡したり、飲み会の席での報告などは絶対にNG。始業直前や終業直後に、「少しお時間いただけますか?」と伺った上で報告を。周りが気になるようであれば、落ち着いた場所に移動するのがベターです。
報告内容は、決定していれば挙式の日程と式への招待、新婚旅行で休暇をとるのかどうか、結婚後に仕事で名乗る姓をどうするかについてなど。挙式の3〜4カ月前に伝えるのが一般的ですが、結婚退職を考えている場合は、引き継ぎ期間を考慮して早めの報告を。
- point3
- おのろけ報告は厳禁!
事実関係だけを伝えましょう
上司に報告する際には、喜びの感情は一切含めず、決定した事実だけを説明すると良いでしょう。浮かれたりのろけた態度で報告すると、「結婚で舞い上がっている」と思われ、祝福したいのに祝福できないという複雑な心境にさせてしまうことも。特に、未婚女性の上司に報告する時には、少し注意が必要です。
報告前に、うっかり上司の耳に入ってしまった際には、「正式な決定前にお話するのは失礼かと思い、タイミングを待っておりました。昨日で懸案事項もクリアになりましたのですっきりご報告できます」と前置きするなど、誠実な対応が好印象に。
- point4
- 結婚式に招待しない場合も
事前報告はマストです
上司を結婚式に招待しない場合でも、普段お世話になっているのであれば事前報告は必要です。部下の結婚を知らされない=部下からの信頼がない、コミュニケーションがとれてない、という印象を周りに与え兼ねないですし、あなた自身も社会人としての常識がないと思われてしまいます。
伝え方としては、「このたび、結婚することになりましたが、両家の話し合いで親族だけで済ませますので……」「披露宴は実家の近くで行いますので……」などが一般的。伝え方を工夫して、上司との人間関係がぎくしゃくしないように細心の注意を払って。
教えてくれたマナーの先生
安部トシ子 株式会社オフィース・マリアージュ 代表取締役
日本で初めて、クイーンエリザベスII世号における本格的なウエディングプロデュースを任される等、「一人一人の心に残る結婚式」にこだわり、数多くのオリジナルウエディングを手がける。ホテル・式場のコンサルティングや各種講演などを実施する傍ら、ウエディング情報誌での執筆も行なう。『安部トシ子の結婚のバイブル』をはじめ、 その他、著書、監修書も多数。http://www.office-mariage.co.jp