【結婚式レポートin愛知県】ほっこりはんなりお抹茶を一服どうぞ
母が選んでくれた思い出の振り袖を身にまとって
「ゲストの皆さんに、お抹茶でホッと一息ついてもらいたい。そんな私たちらしいおもてなしができたらと思っていました」と佑喜さん。10年近く茶道を学んでいた佑喜さんに誘われ、公輔さんも教室へ。武道を経験していた公輔さんも茶道に魅力を感じ、今では共通の趣味になった。ふたりが祝宴のメイン演出に盛り込んだのが抹茶体験。まず佑喜さんは茶道の先生に、公輔さんは母に抹茶をたて、他のゲストは自ら茶せんを振って、楽しそうに抹茶をたてた。その様子をふたりはほほ笑みながら見つめていた。
この時、佑喜さんが身に着けていた朱色の艶やかな引き振り袖は、今は亡き母が成人式用に選んでくれた一着だった。挙式でのウエディングドレス姿の佑喜さんに、いっそう華やぎを添えていたパールのネックレスは母の形見。公輔さんの横で、まばゆいばかりに輝く佑喜さんの姿を見た佑喜さんの父は、感激して溢れる涙を抑えることができず、せきを切ったように泣きじゃくった。「こんな父の姿を見たことがなかったので、正直驚きましたが、とっても嬉しかったです」。折しもこの日は父の誕生日。佑喜さんはにっこり笑って、父の愛情を一心に受け止めた。
挙式後の集合写真。父は顔がくしゃくしゃになるほど号泣
ブライズルームでのベールダウンで二人きりの時間を
ウッディーなチャペルと祈祷(きとう)台で誓うスタイルに惹かれて会場を決めた
「父が彼に引き渡すのは違う気がして。私が選んだ人なので、自分で歩いて行きます」と佑喜さん。バージンロードを一緒に歩いた父としっかり抱き合い、彼の元へ
佑喜さんと父が手を繋いでなかなか離そうとしないシーンが何回もあった
人数分の茶わんと茶せんを用意。ふたりはお湯をついで回り、ゲストが自分でたてる抹茶体験を
抹茶を使ったオリジナルカクテルを乾杯酒に
ゲストが好きな言葉を選んで砂を入れていくサンドセレモニー
中座後は、成人式の時に母が選んだ振袖を引き振袖にアレンジして着用
挙式後はカラフルな風船を空に放った
頼りになる弟と、友人の3人で中座。「照れ隠しで澄ましていますが、実は喜んでいたんですよ」と佑喜さん
「みんな大切だから、一緒に中座する人を選べない」と、公輔さんは一人で元気よく退場した
愛知県名古屋市在住
神野公輔さん(30歳)
佑喜さん(28歳)
挙式日:2022年9月3日
会場:覚王山ル・アンジェ教会
ゲスト数:46名
社内で知り合い、お互いに好きなキャラクターが同じで話が合い、仲良くなった。2019年交際開始。
※ゼクシィ東海版2023年1月号より転載
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