【結婚式レポートin東京都】ひたむきに花育て子育て。その温かな懐から巣立ちます
父の教えを胸に遠距離恋愛中もダンドリよく準備
教会やゲスト卓に飾られた青い花は、デルフィニウム。新婦の父母は「娘が用意してくれたんだね」とほほ笑んだ。真由美さんの実家は日高山脈を望む北海道の広大な牧草地にあり、デルフィニウムを生産している。「幼い頃は母にくっついてハウスで過ごしていました。選花し長さを揃える父のひたむきな姿が印象に残っています」と真由美さん。働き者の父は博学で、何でも優しく答えてくれた。「何事もダンドリが大切」と教えてくれたのも父。地元の人は新婦の働く姿を見て「仕事の仕方がお父さん似」と言うそう。
優しくて物事をきちんと進める、親譲りのその姿に惹かれたのが凌太さん。北海道と新潟の遠距離恋愛で、かつコロナ下の式準備は大変だったが、真由美さんが効率よく着実に進めてくれたので安心だったそう。当日はサプライズでバラの花束を贈った。披露宴後半には、新婦はイエローにブルーの花をあしらったドレスをまとい、各卓でガーベラを配る場面も。ラストは感謝の言葉と共に親に体重米を贈呈。デルフィニウムは花の形がツバメに似ていることから、大飛燕草(オオヒエンソウ)ともいう。今日、新婦は親の温かな懐から新天地へと大きく飛び立った。
表参道から徒歩3分の閑静な住宅街にある独立型の教会。季節は、シンボルツリーが秋色に染まる頃を選んだ。中に入るとアイボリーのほんわりした空間が新婦のお気に入り。当日は控室で対面し涙が止まらなかった親子を、温かな雰囲気で包み込んでくれた
両家が一つになることを意味する、ユニティキャンドルのセレモニー
教会のエントランスにデルフィニウムや思い出の写真を飾って、ゲストを迎えた。デルフィニウムの品評会で賞を獲得したこともある新婦父は、花にそっと触れて、娘の気持ちを受け取った
参列できなかった懐かしい顔とスマホ越しに再会して笑顔
「親しみあるアットホームな時間にできたら」と、籠から色とりどりガーベラをゲストに贈って記念撮影
式後のふたりきりの教会で、「いつもどんな時も想っています」という気持ちを込めて、新郎は新婦へ24本のバラの花束を贈った
祝宴は、世界の美食家が注目するイタリアンで。おいしさはもちろん、見た目の美しさにゲストも感嘆
友人との歓談の時間を楽しんで
新潟県長岡市
後藤凌太さん(27歳)
真由美さん(29歳)
挙式日:2021年12月4日
挙式会場:南青山ル・アンジェ教会
披露宴会場:エトゥルスキ
ゲスト数:37名
新潟県のスポーツ強豪高校で野球部のコーチを務める新郎。共通の知人がふたりの仲を取り持ってくれた。
※ゼクシィ首都圏版2022年6月号より転載
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