【結婚式レポートin東京都】心が浄化された門出です。“ケヤキグリーン”の誓い
春の結婚式は笑って泣いて幸せがギュッ
山登りが好きな彼と出会い、ふたりで駒ヶ岳など繰り出した。グリーンショップ巡りをして、家ではサボテンを育てる楽しみも。そんなふたりが選んだのは、表参道のケヤキ並木をモチーフにしたグリーンのチャペル。これまで幾度も山や公園で仰ぎ見た美しい木々のシルエットがキャンドルの灯火に浮かび上がり、幻想的な世界──。「それは探し求めていた空間でした」
ふたりは離れて暮らしていたが、新婦は明日、神戸に引っ越して新生活を始める。まるで友人のような関係で、ときに厳しく大げんかもした母はベールダウンをして「行ってらっしゃい」と明るく送り出してくれた。新婦がカラーのブーケを選んだのは、母が自身の式で手にしていたからだ。式後は大勢が祝福に駆け付けてくれたことに歓喜し、久しぶりの再会に胸いっぱい。新郎も友人スピーチに初めて新婦の前で涙を見せた。感謝の手紙も言葉を詰まらせながら、父には優しさに素直になれなかったことを、母には離れても変わらない関係でいたいことを伝えた。笑って泣いて開式から3時間。でも体感はわずか10分(!)だったそう。「あまりにアッという間でしたが、幸せは溢れるほどに凝縮されていました」
ベールダウンをしてくれた母から、後日、手紙が届いた。今までも大きな出来事の後に書いてくれたように、親の胸の内がつづられていた
婚姻届提出後に離れて暮らしていたこともあって、ファーストミートは特別な思い。新郎はこの時に「結婚を実感」
両家親とキャンドルセレモニーをしてから挙式へ
バラやオルゴールなど、参列できなかったゲストから心ときめく祝電が届いた
「小さい頃に使っていた電子ピアノで演奏したら喜ぶかな」と新郎。ギターが趣味で音楽好きな母にサプライズを計画した。当日は歌が大好きな新婦も共演し、新郎母は最前列で、ゲストもうっとり聞き入った
「そのドレスいいね」と新婦父。「いいでしょ」と横にはドレスを選んだ新婦母も
胸いっぱいの新郎謝辞に胸いっぱいの父と母
12月から日延べした春の式。暖かい陽気にベアトスも楽しく♪
装花にもカラーを
山登りをするふたりをムービーで紹介
父と息子はお酒を酌み交わし仲がいい。エスコートしてもらう人は即決だった
兵庫県神戸市
荒久保宏明さん(30歳)
綾乃さん(30歳)
挙式日:2021年4月10日
会場:ザ ストリングス 表参道
ゲスト数:73名
友人を介して出会う。「有言実行の熱い人」という彼が神戸へ転勤になり、ふたりの新生活の拠点は関西に。
※ゼクシィ首都圏版2021年10月号より転載
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