【結婚式レポートin愛知県】親離れ、子離れのためのけじめの儀式でした
家族も友人も温かなまなざしで若いふたりを祝福
実家から出たことのないふたりにとって、この日は独り立ちの一歩であり、親にとっても子を送り出す日でもあった。「私も夫も親と仲が良すぎて……。親離れ、子離れというけじめのためにも結婚式は必要でした」と友歌さん。テーマは「巣立ち」。パンパスグラスをメインに、ドライフラワーで彩られた会場は、鳥の巣そのもの。ふんわりとぬくもりが伝わってきた。
挙式はまさに親子の巣立ちの儀式。まず将哉さんの母がジャケットを羽織らせ、将哉さんをバージンロードへと送り出すと、友歌さんは母からのベールダウンの後、父と共に将哉さんの元へ。リハーサルから泣きっ放しの友歌さんの母が、ベール越しに掛けた言葉が「すぐに帰ってきてね、だったんですよ。笑えますよね」と友歌さん。
そんなふたりを高砂席の後ろから一日見守っていた「スワッグ」。母に渡す花束贈呈にと選んだ友歌さんにとって、特別な思いがあった。「このスワッグには、これまで大切に見守ってくれた感謝の思いと、ここから飛び立ちますとの決意の思いを込めました」。天に伸びたパンパスグラスの花穂のように、ふたりは大きく羽を広げて、新たな世界へと歩み始めた。
将哉さんと母も、明け方まで話をするという仲良し親子。ジャケットを羽織らせ、背中をポンとたたく表情にも愛がたっぷり
人前式での植樹セレモニーでは、ゲストが土を、それぞれの弟が肥料を掛け、最後はふたりが水を注いで完成。きょうだいげんかをして、ここ2年ほど口を利いていなかったという友歌さんと弟さん。この日をきっかけに仲直りができたとか
貸し切りフリースペースにはふたりや友人との写真を壁一面に。その数100枚!
巣のようなケーキにデコレーション。小鳥のように初々しいふたり
高砂席の後ろに置かれたドライフラワーのスワッグ
衣裳も会場装飾も鳥の巣をイメージ
お開きの後の記念撮影。「よく似た家族同士なんです」と将哉さん。母が持つスワッグが両家を繋いでいるようだった
人前式の宣誓は、両家の父からの質問に答える形で。父からの願いが込められていた
リングピローは、雑貨店で働く友歌さんの母の手作り
友歌さんの学生時代の友人の余興。うち一人は将哉さんの友人と結婚。家族ぐるみの付き合いに
愛知県刈谷市在住
須賀中将哉さん(23歳)
友歌さん(24歳)
挙式日:2019年11月16日
会場:トレフルブラン
ゲスト数:50名
会社の同僚。同じバスで通勤していたことで仲良くなり、2017年12月より交際。令和元年に婚姻届を提出。
※ゼクシィ東海版2020年9月号より転載
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