花嫁メイクで失敗しない！“なりたい印象別”理想を伝えるオーダーテク

教えてくれたのは……

『ゼクシィ』本誌をはじめ、雑誌やコスメ監修、ブライダルメニューのあるアイブロウサロン「Swag Tokyo」など、ビューティ業界で幅広く活躍中。コンプレックスを解消し美しさを引き出すメイクを得意とし、花嫁のヘアメイクも手掛ける。
（Instagramアカウント：＠hiro_by_wd）

花嫁メイクは、“華やかなドレスや和装にマッチすること”が大前提！
汗・涙でも化粧崩れしないベース作りをはじめ、スポットライトや太陽の光を浴びることを想定した色使いや質感、写真映えするためのほどよくハッキリとしたメイクなどが求められます。

この特徴を踏まえつつ、次からは“なりたい印象別”にオーダーテクをご紹介します。
プロにヘアメイクをしてもらう際、イメージを言葉で伝えることはとても大切。印象をつくるKey word『♯○○○』も記載しているので、ぜひオーダーの際に役立ててくださいね！

自然なつやで素肌感のあるベースメイクに合わせ、チークやリップは血色感のあるコーラルがナチュラルな花嫁メイクにおすすめ。黄みの強いイエローベース肌であれば、コーラルオレンジを、青みのあるブルーベース肌であれば、コーラルピンクが似合います。ブラウン系のセミマットなクリームアイシャドウを使えば、奥行き感が出ます。また、アイラインはまつげの隙間を埋めつつ、目尻はすっと自然に引くのがコツ。

フェミニンな印象を与えるには、曲線を仕込むことを意識！あえて角を作らない眉毛、頬の真ん中に楕円（だえん）形に入れたチーク、唇の山をコンシーラーで隠すリップが重要です。また、アイシャドウはパール入りがおすすめ。ブラウン系→ピンク系の順にのせることで、濃くなりすぎず華やかに。お肌はつやを出し過ぎない、セミマット肌が相性抜群です。

エレガントな印象の花嫁メイクは立体感のある肌作りがマスト！くま・くすみはしっかりカバー。目の下に逆三角形にハイライトを入れ、自然な陰影のあるつや肌に仕上げましょう。チークは横顔の奥行きを意識して、すっと真横に引くのが◎。チークとリップはリンクさせ、パールベージュの目元でカラーレスに仕上げることで、全体の統一感が上がります。

クールな印象を与えるには、マットなブラウン系リップを見せ色に、ベージュ系のアイシャドウやチークで引き算するのがベストバランス。眉毛はクリアなアイブロウマスカラで毛流れを強調しつつ、太めに描くのが◎。アイラインは黒目の外側から目尻に向かって入れるのが正解。オレンジや赤など、ドレスの色に合わせてカラーライナーで遊ぶと、よりおしゃれに。

■Point１【衣裳・小物・ブーケのデザイン】
花嫁が身に着けるドレスや和装、小物によって肌の質感づくりが変わります。打合せのときに、写真を見せるのがベスト！

■Point２【会場の雰囲気・装花＆装飾アイデア】
ゲストからどんな印象に見られたいのかイメージしやすくなります。ほか天井の高さ、窓の有無など具体的な情報も添えて。

■Point３【コンプレックス・NGメイク例】
顔立ちや雰囲気を生かしたメイクでも花嫁自身の気分が上がるメイクじゃないと！避けたいポイントこそ隠さず伝えましょう。

ヘアメイクさんとコミュニケーションする際は、まず上記を最初に伝えましょう。そうすることで、イメージ共有がスムーズになります。

＼ヘアメイク長田さん伝授／

打ち合わせの際は、ぜひ普段通りのメイクをしていきましょう。花嫁さんの普段の印象を知ることで、好みの理解度が上がるんです。ノーメイクなど、指定がある場合は普段の写真を見せるのも◎。自分らしさを崩さずに、なりたい印象へ近づけるはずですよ。

取材・文／岸田雅子　イラスト／EccO　D／ロンディーネ　構成／間宮 愛（編集部）
※掲載されている情報は2021年12月時点のものです

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