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職場への結婚・入籍報告「いつ何を伝える?」基本マナーと状況別文例

職場での結婚報告のことで悩む女性社員

結婚が決まったことや婚姻届を出して入籍することを職場の人に報告する時は、「入籍前?後でいい?」などタイミングや順番、伝え方など気を付けないといけないことがいろいろ。そこで、マナー講師の岩下先生に、職場での結婚報告マナーのポイントや上手な伝え方を状況別に指南してもらいました。

職場での結婚報告のマナーの基本<順番>

直属の上司から。先に親しい人に話す場合は口止めを

直属の上司(課長など)→その上の上司→同じ部署の先輩、同僚、後輩→他部署の人たち。直属の上司が課長ではない職場もあるので、分からなかったら先に結婚した人などに聞いてみて。
派遣の場合、雇用主の派遣元→派遣先。
上司より先に親しい人やとてもお世話になった先輩に話してもよいが、上司の耳に入らないように口止めすること。

職場での結婚報告のマナーの基本
<タイミング>

婚姻届提出日直前または結婚式の3カ月前

入籍の報告。上司には入籍前、その他の人は入籍後でもOK

上司は婚姻届提出前に報告、同僚などその他の人は提出後でもOK。名前や住所変更などの手続きの部署(総務や人事)には婚姻届提出の直前に話しましょう。
ただし、先に結婚式を挙げる人、婚姻届提出から結婚式まで3カ月以上ない場合は、式招待や有給休暇の話を兼ねて報告しなくてはいけないので、挙式日を基準に考え、結婚式の3カ月前までに報告したい。

職場での結婚報告のマナーの基本
<報告の仕方>

対面、メールなどさまざまな方法がある

直属の上司は対面が基本だけど、上司が多忙、細かいことを気にしない、何でもメールで報告するのが日常的など、状況によってはメールで報告するケースも。メール報告の場合、「お時間を取っていただくのは申し訳ないので」等の一文を添えましょう。
その他の人は「個々に直接話す」「直属の上司から話してもらう」「朝礼やミーティングの後に一斉報告する」「同じ部署内のグループLINEで伝える」などさまざまな方法があるので、直属の上司に報告した時、相談すると良いでしょう。

職場での結婚報告のマナーの基本
<報告する内容>

結婚することに加え、今後の予定についても報告を

1.結婚することと婚姻届提出日

【文例】
「私事ですが、結婚することになりました。○月○日に婚姻届を提出いたします」「婚姻届は結婚式後に提出する予定です」

2.結婚式やハネムーンの有無や時期、有給休暇取得に関して

【文例】
●結婚式……「結婚式は○月○日に行います」「結婚式は今年の秋にする予定です」「結婚式は行わず、写真撮影だけするつもりです」

●ハネムーン……「ハネムーンは結婚式の翌日から1週間の予定です」「ハネムーンは夏休みを兼ねて行こうと思っています」

●有給休暇取得……「結婚式の前日から10日間有給を取らせていただきたいと思っております。その際はご迷惑をおかけいたしますが、よろしくお願いいたします」「今後、結婚式の準備や結婚式でお休みを頂くことがあると思います」

3.結婚式への招待に関すること(招待する場合、祝辞、受付、スピーチ・余興などの依頼も)

【文例】
●上司……「結婚式は○○で行います。○○さんにはぜひご列席いただきたく、主賓として祝辞も頂戴できれば幸いです。ご検討いただけないでしょうか」

●同僚・後輩……「結婚式にはぜひ出席してね。できたら受付をお願いしたいのですが、引き受けていただけたらうれしいです」

4.結婚後の働き方(結婚後名字が変わる場合はその報告、退職、勤務地・職種などの異動希望など)

【文例】
●「結婚後も仕事を続けます。今後ともよろしくお願いいたします」
※退職・異動などについては次章参照

「こんなときはどうする?」
シチュエーション別のポイントと文例

ここからは退職する場合、職場の人を結婚式に招かない場合、職場結婚の場合など、さまざまな状況における報告のポイントと文例をご紹介していきます。

結婚を機に退職や勤務地・職種の変更を希望する場合

就業規則に従うとともにできるだけ迷惑をかけないように配慮を

退職のため、早めに報告して引き継をしっかりしようとしている社員

【ポイント】
「退職(異動)願いは〇カ月前までに」という就業規則を確認し、その期限を守って直属の上司に結婚報告すること。人手不足などで人員の補充に時間がかかる、責任ある仕事をしていて引き継ぎに時間がかかるなど、状況によっては早めに報告したい。

【文例】
●退職……「彼の地元の〇〇に引っ越すことになりました。〇月〇日付で退職させていただきたいと思っております」「ふたりで話し合った結果、婚姻届提出のタイミングで転職させていただこうと思っています」

●異動……「勝手で申し訳ありませんが、新居に近い〇〇に転勤させていただくことはできないでしょうか?」「結婚を機に、勤務時間が短い職種に変更することはできないでしょうか?」

結婚式に職場の人を招かない・親しい同僚しか招かない場合

後ろめたく思わなくていい!事情を話せばみんな納得

身内だけで結婚式をすることを報告する写真

【ポイント】
昨今、身内だけ、親しい人だけで結婚式をする人も増えたので、気後れせず、正直に話していい。一部の人しか招かない場合、「私が呼ばれないのはなんで?」と落ち込む人もいるので、「新郎側の人数が多くて」「遠方で行うので」など事情をひと言加えたい。

【文例】
●全員招待しない……「結婚式は身内だけで行うことにしました」「海外で行うこととなり、お招きできなくてすみません」
●一部しか招待しない……「本来なら○○さんたちもお招きしたかったのですが、人数の関係で全員をご招待できず、友人同様の同僚のみ招くことにしました」

婚姻届提出が早く、報告時に結婚式や今後の働き方が未定の場合

現在の状況や方向性だけでも伝えると親切

【ポイント】
職場の人たちには「結婚式をしないなら、お祝いを贈りたいのに……」と思っている人もいるので、方向性だけでも伝えると親切。
今後の働き方が未定でも問題ないが、「どうなるのだろう?」と心配になる人もいるので、今現在の思いや状況だけでも伝えるといい。

【文例】
●結婚式が未定……「私としては職場の人もお招きして行いたいのですが、彼側の意向もあるので、決まったら改めてお知らせします」「結婚式についてはこれから考えますが、やるとしても身内だけになりそうな気がします」

●働き方が未定……「仕事を続けたいのですが、結論はちょっと待ってください。○カ月くらいの間に決めます」「彼が転勤する可能性があります。もし退職する場合は分かり次第お知らせします」

職場結婚の場合

直属の上司への結婚報告はふたりとも同じ日に

職場結婚で、ふたり同じ日に結婚報告するカップル

【ポイント】
ふたり同じ日にそれぞれの直属の上司に結婚報告を。その際、結婚相手の部署と名前を伝え、後日改めてふたりであいさつしたい旨も話して。彼と部署も同じ場合は、最初からふたり揃って報告を。今まで隠してきたことを後ろめたく思う必要もなし。むしろ「公私混同していなくて良い」と思ってくれるはず。

【文例】
●彼が他部署……「このたび、結婚することになりました。お相手は○○部○○課の○○○○さんです。今度、彼と共に改めてごあいさつさせていただきます」

●彼が同じ部署……「私たち結婚することになりました」

おめでた婚の場合

体調の変化を見ながら無理のないタイミングで伝えて

赤ちゃんができたことを上司に報告する社員

【ポイント】
任されている仕事内容や、職場での立場にもよるため、報告のタイミングは人それぞれですが、報告する相手は直属の上司からが望ましいでしょう。その際、妊娠週数や出産予定日、現在の体調、この先の予定も話して。

【文例】
●基本的なこと……「結婚することになりました。新しい命も授かりました。現在妊娠○週で、出産予定日は○月○日です。今は体調に大きな変化はありませんが、この先、つわりや検査などでお休みを頂くことがあると思います。その際はご迷惑をおかけいたしますが、どうぞよろしくお願いいたします」

●この先の予定……「まずは○月○日に婚姻届を出し、安定期に入ったら結婚式を挙げようと思います」「出産後、落ち着いてから親子3人で結婚式を挙げる予定です」

●仕事の変更……「今後のことを考え、残業の少ない部署に替えていただくことはできないでしょうか?」「体の負担が少ないデスクワークに変更してもらえないでしょうか?」

●直属の上司への口止め……「万が一のことを考え、同僚などには安定期に入ってから報告したいと思います」

直属の上司にメールで結婚報告する場合

職場や上司の状況によってメールで知らせる内容を判断

メールで直属の上司に結婚報告する社員

直属の上司への結婚報告をメールで行う風潮がある職場の場合、最初から結婚することまで伝えてOK。内容は基本的なことに加え、安易な気持ちでメールで報告したわけではないことも伝えたい。
口頭で報告するが一般的な職場の場合や上司がマナーにこだわる場合、アポイントを取るためのメールを送り、「メールで話して」と返信されたら結婚報告を。

【文例】
●メールで結婚報告をする……「私事で恐縮ですが、○月○日に婚姻届を提出することになりました。結婚式は……、ハネムーンは……、仕事は……。本来、口頭で直接報告すべきところ、失礼ながらメールにて報告させていただきました」

●メールでアポイントだけ取る……「メールにて失礼いたします。実は結婚のことで個人的なお話があります。ご都合の良い時に10分ほどお時間を頂けないでしょうか?」

結婚することを職場の人に公表したくない場合

直属の上司に自分の考えを話して理解を求めて

【ポイント】
働き方に変わりはないし、結婚式に職場の人を招待しない。日頃、プライベートなことを話さない人の中には、結婚することをわざわざ話さなくても……と思う人も。それでも直属の上司と総務・人事への結婚報告は必須。上司には自分の考えを説明して、理解を求めて。

【文例】
●直属の上司へ……「公私を分けたく、結婚することを公表したくないので、内密にしていただくことはできないでしょうか?」

●総務・人事へ……「結婚することは他の人に公言しないでいただけないでしょうか。上司の○○さんにはご理解いただいています」

多忙な時期に式やハネムーンのため休暇を取る場合

周りの人に好感を持ってもらえる言葉をプラス

【ポイント】
有給休暇や結婚休暇は権利とはいえ、多忙な時期に取る場合でも、周りの人に気持ちよく送り出してもらいたいもの。この時期になってしまった理由と、自分の業務を他の人にしてもらわなくてはいけないおわびの言葉をプラスすることで好感度アップ。

【文例】
●理由……「家族全員、結婚式に出席できる日がこの時期しかなくて」「彼の仕事の都合上、この時期を逃すと、いつハネムーンに行けるか分からなくて」

●おわびの言葉……「多忙な時期にご迷惑をおかけします」「忙しい時期に業務を増やしてしまってごめんなさい。ハネムーンから帰ったら頑張ります」

不幸なことがあった人に結婚報告する場合

話しづらくても、遠慮しないで他の人と同じタイミングで淡々と報告を

【ポイント】
「身内を亡くしたばかり」「彼と別れたばかり」など、つらい思いをしている人に結婚報告するのは……と気を使う必要はなし。それより人づてに聞く方がショックが大きい。
伝えるタイミングは他の人と同じでOK。ただし、事実だけを淡々と話し、のろけ話は慎むこと。親しい人だったら、相手を気遣う言葉を加えても。喪中の人を結婚式に招待する場合は断れる状況も用意して声かけを。

【文例】
●相手を気遣う言葉……「悲しみが癒えていない時に失礼かもしれませんが……」

●喪中の人を結婚式に招待する……「お取り込みのところ恐縮ですが、○月○日に結婚式を挙げます。○○さんにもお越しいただきたいのですが、ご無理がないようにお願いいたします」

From 編集部

みんなに祝福してもらえる結婚報告を

職場の人への結婚報告は、状況によってベストなタイミングも伝えなければいけない内容も異なります。添えるひと言で報告を受け取る人の気持ちが変わることもあるので、この文例を参考にして、みんなに祝福してもらえる結婚報告をしましょう。

岩下宣子さん
Profile

岩下宣子さん マナーデザイナー

現代礼法研究所主宰。NPO法人マナー教育サポート協会理事・相談役。企業をはじめ、学校・商工会議所・公共団体などで、マナー指導や講演などを行う。「マナーとは相手を思いやること」を信条に、ゼクシィでも悩める花嫁さんへの愛あるアドバイスでおなじみ。マナーに関する著書多数。

構成・文/渡邊博美 イラスト/あべさん 
※「入籍」はすでにある戸籍に入ることです。しかし本記事では便宜上、結婚を入籍と表現しています。
※掲載されている情報は2023年6月時点のものです

※妊娠中に結婚式を挙げる方は、妊婦健診に欠かさず行き、必ず医師の指示を最優先で守ってください。おすすめの時期は、あくまで一般的な目安であり、おなかが大きくなるペースやつわりの度合い、体調は個人によって差があります。ご自身の体調を最優先に、準備を進めてください。

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