[全文掲載] 花嫁の手紙vol.10～サプライズで新郎の親へも手紙を読む～

花嫁が親や家族への思いをつづった手紙を読む「花嫁の手紙」は、結婚式の定番演出。普段言えなかった素直な気持ちを伝えられる良い機会ですが、何をどう書いていいかわからない……なんて悩む花嫁さんもいるのでは？
そこで卒花の実例から、あなたが花嫁の手紙を書くためのヒントやコツを見つけてみませんか？

「限られた時間の中でも、彼の親に対してサプライズしたかったんです」

今回ご紹介するのは、夕莉佳さんのお手紙。「自分の親以外に、サプライズで彼の親へも感謝の手紙を読みたい」と２通の花嫁の手紙を読みました。

【基本DATA】
■2020年1月挙式（ルミエランジェ・ガーデン）
■招待ゲスト数…78名（親族、友人、職場関係、愛犬）
■花嫁の手紙を書き始めた時期…式の５カ月前（原稿完成）、式１カ月前（本書き）
■花嫁の手紙を書くのに要した時間…約20分
■事前練習の有無…無し
■挙式で花嫁の手紙を読んだ時間…約５分

夕莉佳さんの「花嫁の手紙」

～新婦の親への手紙～

～新郎の親への手紙～

【GOODポイント＆感動ポイント】

2000組以上のウエディングをサポートし、多くの花嫁さんから「花嫁の手紙」の相談を受けている、ウエディングプロデューサーの澤さんにコメントを頂きました。

親への感謝が素直につづられていてGOOD！

両家の親を大切に思われている気持ちが伝わるお手紙でした。
新婦の親御さまへ宛てた手紙では、反抗期のことなど過去のシーンを振り返るように書かれています。聞きながらいろいろな思い出がよみがえりつつも【Ａ】の一文ですべての子育ての苦労が報われたであろうと感じました。
お手紙の前半で、共に歩んでいくパートナーである新郎の良さをしっかりと伝えられていますが、頼りがいのあるパートナーと出会えたこと、親御さまも安心されたと思います。
サプライズで読まれた新郎の親御さまへのお手紙では、出会った日の思い出がつづられています。書かれている内容から、お相手のご家族と良好な関係が築かれていることが伝わってきました。新婦から【Ｂ】のような言葉を言ってもらえて、新郎の親御さまも喜ばれたことでしょう。（澤さん）

花嫁の手紙「書いてどうだった？」「受け取ってどうだった？」

今回のお手紙を書いた夕莉佳さんと、新郎の親御さまにお話を伺いました。

手紙を読んでどうでしたか？

真剣な思いが伝わっていることを実感しました

事前に書いた手紙を読むだけでも感極まってしまいました。手紙の後半部分では黒い涙を流さないことに必死になるくらい心を込めて読みました。どんな言葉であっても真剣な思いは伝わるのだなということを実感。手紙を読んで良かったです。

なぜ彼の親へも手紙を書いたの？

素敵なご家族と一緒になることを皆さんに知ってほしかったんです

限られた時間の中でも、どこかにサプライズを入れたいと思っていました。また、打ち合わせ時に主人が「結婚式は新婦側のために執り行うようなものだから、新婦側の意見を尊重する」と言っていたことや、「こんな素敵なご家族と一緒になることをゲストの皆さんにも知ってほしい」というのも彼の両親へ手紙を読んだ理由です。

苦労＆工夫したポイントは？

身内だけで満足しないような構成を意識しました

両親への手紙は身内だけが満足する内容にならないようどんなところに気を付けたらいいのか、また基本的な手紙の書き方についても調べながら書きました。

後輩花嫁さんへアドバイスを

携帯のメモ機能を使って考えると効率的

手紙を書く際に、絶対に書きたいことをまずまとめました。携帯のメモ機能を使って手紙を作成していくと、間違ったりしても消せたり、コピー＆ペーストが簡単なのでおすすめです。

新郎の親御さまより

嬉しくて自然と涙が出ました

結婚式でサプライズしてくれるとは思わなかったので、自然と涙が出ました。こんな優しい子と出会えたＤ（新郎）は本当に幸せだと思いました。これから大変なこともあるだろうけど、私たちもできることはしていかねばと思いました。Ｄと結婚してくれてありがとう！

From 編集部

新郎の親へも手紙でたくさんの思いを伝えよう

「実際に伝えるのは恥ずかしいと思うような言葉でも、手紙にすると伝えることができると思った」と夕莉佳さん。手紙の中には、お人柄を感じるような誠実な言葉が溢れていました。サプライズとして読んだお手紙に、新郎の親御さまも涙してくれたそうです。普段はなかなか言えない気持ちを素直に伝えられるのも花嫁の手紙であり、結婚式の良さですね。