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“頑張らない”が現代流。新生活の「しない家事」テク、教えます!

しない家事

掃除に洗濯、料理etc.毎日する家事だからこそ、実は「頑張らない」ことがポイント。今回はSNSでも人気のシンプルライフ研究家のマキさんに、そのテクニックを伺いました。マキさん流「○○をやめる」を実践すれば、家事がもっと楽になるはず!

【テクニック1】
わざわざ掃除するのをやめる

しない家事

掃除って「やろう!」と意気込まないのが一番のコツ。それを大前提で考えると、おすすめなのは「ながら掃除」。例えば、トイレに入ったときに「床を拭いとこう」、次の日は「便器に液状洗剤をかけて放置」とかでいいんです。簡単にできることだけを、日々の生活の中に取り入れて、ガッツリ掃除しないのが大事。

そうすればわざわざブラシでこすり洗いをしなくてもよくなりますよね。洗面所周りにしても、せっけんで手を洗ったついでに、手に付いたせっけんで洗面ボウルもなでて洗っちゃう。それくらいなら10秒で終わりますから、わざわざスポンジに洗剤を付けて掃除する必要がなくなりますよ。

花嫁たちのお悩み相談

Q

「ながら」では隅々まで掃除がしっかりできず、中途半端になりそうで心配です。

監修者

掃除が大好きならいくらやってもいいんですが、そうでないなら、まず「掃除=きれいにする、ピカピカにするもの」と思わない方がいいと思いますよ。どちらかというと、今の状態をキープして、汚れたところだけリセットするのが掃除。そこそこ小ぎれいで清潔ならばOK!と思うと気持ちが楽になります。

Q

どのくらいの頻度でしっかり集中して掃除をするべきですか?

監修者

ながら掃除を常にやっていれば、ある程度きれいが保たれるので、しっかり集中して掃除する必要がなくなります。日常のささいな汚れであれば、その都度拭けば落ちます。ほうっておいてまとめてやろうとするとハードルが上がってしまいますので、ながら掃除を日常生活に組み込み、食後に歯磨きをするような感じで、習慣を身に付けていくのが大事です。

ながら掃除は“夫婦の時間”を大事にするため

つい「週末にまとめて掃除すればいいや」と考えがちですが、せっかくのお休みの一部が掃除でつぶれてしまうのってちょっと残念ですよね?でも、平日に「ながら掃除」をしておけば、休日にわざわざ掃除の時間を取る必要がなくなるので、その分ふたりの時間をつくれます。週末はゆっくりと夫婦で過ごしたいからこそ、彼と意識をしっかり擦り合わせるようにして、平日のながら掃除をふたりの習慣にしてみてください。

【テクニック2】
洗濯物を畳むのをやめる

しない家事

洗濯物を洗って、干して、取り込んで、畳む。この一連の工程の中で、畳む工程は一番手間がかかるのですが、実は省くことのできる作業でもあります。ポイントはハンガーに掛けて干し、そのまま収納してしまうこと。

うちの場合、洗面所上部に突っ張り棒を設置して、ハンガーやピンチをつるしているので「洗濯機から出す→干す」、この2工程で洗濯物干しは完了!洗濯籠も必要ないんです。この作業をスムーズにする上で大事なことは、ハンガーに掛かるだけの服の数にしておくこと。乾いたらそのままクローゼットに掛けるので、服の数を減らしてお気に入りの服だけにしておくことで、手間を減らすことができますよ。

花嫁たちのお悩み相談

Q

ハンガー収納に向いていないもの(下着、パジャマ、ニット、タオル類etc.)はどうしたらいいですか?

監修者

インナー類やパジャマ、ハンカチなどは洗濯物ハンガーに干して、乾いたら仕分けした収納場所にふわっと二つ折りにしながら入れていくだけ。このときも畳もうと思わず、直接引き出しに落とし入れちゃいます。ポイントは引き出しに詰め込みすぎないこと。数を必要な枚数だけに減らし、しわが気にならない素材選びも心掛けることで、もっと楽になりますよ。

Q

クローゼットのキャパがそもそも少ない人はどうしたらいいですか?

監修者

数を減らして自分の家に合った数を持つというのが大前提ですが……。うちの場合、場所を取る冬物衣料やコート類、羽毛布団はクリーニング店の保管サービスを利用しています。大きめのものは家に置かないようにするとその分収納キャパが増えますし、しっかり温度管理もされているので家で保管するよりいい状態を保てますよ。

物を減らせば、家事がもっと簡単に!

服を着る人は一人です。今持っている服の数って本当に必要?ぜひこの結婚のタイミングで見直しをしてみて。基本、物が多ければ多いほど、家事が増えます。服も数が少なければ整理も楽ですし、衣替えもクローゼットの前後を入れ替えるくらいで終わりますよね。今後楽をするためにも、まずはいるものといらないものの整理整頓を。ちなみに、どう捨てるかも大事ですが、これからどう買うか?もとっても大切ですよ。

【テクニック3】
毎日一から料理を作るのをやめる

しない家事

料理は生活の一部。これから毎日ずっと続くものだからこそ、頑張らないのが大事です。日々の作業を楽にするために、おすすめは“半調理”をしておくこと。

常備菜を作って密閉容器に入れるような作り置きとは違い、例えば、ミニトマトのヘタを取って洗っておく、玉ねぎは外皮を剥いて野菜室に入れておく、ねぎは小口切りにして冷凍しておく、キノコ類は石づきを取って保存袋などに入れる、肉に下味だけ付けておく。そんな程度!

これなら誰でもできますし実際、焼くだけ、鍋に入れるだけと一気に使いやすくなると思います。毎回袋から出して切ってとかって面倒な作業だと思うので、買ってきたらまとめて半調理をしておくだけで、その後の料理の手間が減って楽ですよ。

花嫁たちのお悩み相談

Q

半調理することで、賞味期限が短くなってしまいませんか?

監修者

皮をむいたり、切ったりと手を入れることで賞味期限は短くはなります。ただ短くなるって分かっているからこそ、ちゃんと使おうと思うようになるのがポイント。賞味期限が長い食材って「まだ大丈夫」と思って、見て見ぬふりして結局腐らせたりしませんか?でも最初に皮をむいたり、切っておけば「これちょっと入れとこうかな」と使い切りやすいので、食品ロスも防げますよ。

Q

半調理って、買ってすぐした方がいいのでしょうか?

監修者

半調理のいいところは、ごみが出るタイミングを全部一緒にできること。例えば、野菜の容器や袋、皮やヘタなどはもう捨ててあるので、いざ使うときにはもうごみは出ない。だからこそ、半調理のタイミングは、ごみ回収の前の日とかにやっておくと、生ごみがたまるのを防げるのでおすすめです。

半調理すら面倒な人がさらに楽できるコツ

買うときにまず調理の工程数が掛かるものを避けるのもポイント。例えば野菜なら、じゃがいも、かぼちゃ、玉ねぎなどは、ゆでたり、皮をむく作業が発生する面倒な野菜。それよりは、きゅうり、トマト、レタス、ベビーリーフなどであれば、洗って切ったらそのまま食べられるから楽ですよね。お肉なら、両面焼くだけの厚切りロースのほうがいいなとか。魚なら焼くだけの干物にするとか。納豆とか豆腐もそのまま食べられますよね。その後の工程を考えながら、食材を選ぶとさらに楽になります。

【テクニック4】
晩ごはんの献立で迷うのをやめる

しない家事

料理は毎日のこと、最初に頑張りすぎると途中で疲れてしまうので、できるだけ調理法も道具もシンプルに!がポイント。うちの場合は、平日はごはん+みそ汁+シンプルなおかずが定番フォーマット。これならほぼ何も考えずにできて楽なんです。今日はチャーハン、今日はパスタ、とかにはしない!そう決めたらすごく楽になりますよ。平日だけでもこれをして、休日に少し凝った料理するとかでもいいと思います。

おかずだって具だくさんのおみそ汁さえあれば立派な一品。メインはお肉かお魚を焼いたシンプルなもの、副菜はゆで野菜やほうれん草のおひたしとか、簡単なのもので十分栄養価の高い献立が完成します。

キッチンもクローゼットと一緒でなるべく物は少なくが◎。サイズ別のフライパンやお鍋を買いそろえたくなるのも分かりますが、使うときに選ぶ手間、洗いもののことまで考えるとたくさんある分大変です。調理用具も包丁とまな板、菜箸、お玉とシンプルなものだけにしておくことが、結局、楽な家事に繋がります。

花嫁たちのお悩み相談

Q

メイン料理は考えやすいのですが、副菜にいつも悩んでしまいます。

監修者

皆さん副菜のハードルを上げすぎていると思いますよ。デパ地下のお総菜コーナーとかをイメージしていませんか?副菜はメインに足りない栄養素を足すものなので、本来シンプルでいいんです。おひたしとか、キャベツの千切りだけ、レタスをちぎってミニトマトを添えただけだって立派な副菜。シンプルに考えて。

Q

楽した分、栄養が偏らないかが心配です。

監修者

料理って、逆に凝りすぎると体に負荷をかける料理になりがち。高カロリーの献立って確かに男性は喜ぶけど、たまにでいいですよね。健康を考えると、日常で食べるものはシンプルでさっぱり味が体にも良いんです。調理法が焼くだけ蒸すだけなどシンプルな分、素材自体や調味料の品質にこだわるとおいしく食べられるのでおすすめ。

食卓の上で味付けをすれば手間がゼロ!

献立を考える以前に「料理が面倒だな……」というときもありますよね。そんなときはレタスや大葉などの葉物野菜と、あらかじめ半調理してあるお肉をさっとゆでて盛り付ければOK。食べる人が塩やソースなどを付けて自分で巻いて食べるスタイルなら、調理せずにただ出すだけ。野菜とお肉で栄養バランスもバッチリです。自分だけで料理を抱え込まず、彼も巻き込んでしまえば、「料理しなきゃ」というストレスから解放されますよ。

【テクニック5】
毎日スーパーへ買い物に行くのをやめる

しない家事

頻繁に買い物に行くのも結構な負担になりますから、うちの場合、買い物は週1回まとめ買いしています。量を固定化することで、買い物の頻度が減って楽になりますよ。ポイントとしては、メイン食材である肉や魚は、5日分だけしか買わないこと。今日はテイクアウトがいいなとか、出前や外食という日もあるので、その辺はフレキシブルに対応できるようにしておきます。

食材としては「豚ロース肉、鶏もも肉、ホッケの開き、牛細切り肉、冷凍エビ」と、1週間で肉と魚がバランスよく取れるように工夫して購入。野菜は種類によってしおれてきてしまうものもあるので、足りなくなったら買い足せばOKです。

花嫁たちのお悩み相談

Q

余って腐らせてしまったり、足りないものができたりして難しそう……。

監修者

まとめ買いってやっぱり最初は慣れないと思うので、新婚のうちに彼と一緒に買い物に行って「これはいつも余るね」「これは減りが早いよね」などふたりで話しながら、ある程度練習して慣れていくのがいいと思います。1年もたてば、よく使うものとあまり減らないものが見えてきて、買い物スタイルを確立できるはず。

Q

毎週食材の減る頻度がいろいろで調整が難しいです。どうしたらいいですか?

監修者

うちの場合は、あらかじめ食材によって冷蔵と冷凍のものをMIXして買っておくので、調整しやすいんです。全て生の物を買って余ったら冷凍するというよりも、最初からエビやイカなどの冷凍シーフードを買っておけば、使わなかったらそのまま冷凍しておけばいいので便利。

週末は、彼とふたりで冷蔵庫チェック&まとめ買いへGO

お休みの日は、ふたりで冷蔵庫をチェックする日にするのがおすすめ。今家に何があるかを一緒に見てから、お買い物に行くと買いすぎや重複を防げますし、そこからふたりでまとめ買いをすれば効率的。もし残っている食材がたくさんあれば、一緒にお料理をしてうまく使い切るなどして、仲良く食材の無駄を防いで。

From 編集部

「しない家事」で負担を減らして、毎日を楽に過ごそう

家事の負担を減らすコツは「やらなきゃ」とネガティブに感じることや、苦手なことをいかにやらずにすませるか。マキさん流のしない家事はただの手抜きではなく、上手に時短をして家事を効率化させるテクニック。1つでも実践してみると、家事に対する心持ちがスッと楽になりますよ。

監修者
Profile

マキさん シンプルライフ研究家

東京都在住。2人の娘と夫との4人暮らし。広告代理店で働く傍らで始めたYouTube「エコナセイカツ チャンネル」では、不要な家事はやらない、不要なモノは持たない、日々のシンプルな暮らしを紹介し大人気に。全国での講演活動やコラボ商品の開発など活動は幅広く、『しない家事』(すばる舎)や『なくす家事』(KADOKAWA)など多数の著書もベストセラーに。

取材・文/滝 紀子 D/ロンディーネ 構成/紺矢里菜(編集部)
※掲載されている情報は2021年9月時点のものです

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