［47の県民性プロポーズ］第45話“栃木カップル”は流れも気持ちも整って！？
甘いの、意外なの、あいまいなの……カップルの数だけ巻き起こるプロポーズ。ところで人の性格や行動って、47都道府県の「県民性」によっても違うって知ってた？県民性について研究するディグラム・ラボ「県民性研究会」が、全国約３万人に行った調査結果をお伺い。そのデータを基に、「こんなプロポーズ、ありそう～！」を一緒に導き出してみました。第45話は「レインボー◯イス！」な栃木県のプロポーズストーリーをお届け！
第45話～栃木県編～
登場人物（県民性からの想像）
コツコツまじめな安定志向タイプ。自分の役割や責務を信念を持ってやり遂げる強さがあり、周囲もよく見えているので、組織の中で柔軟に立ち振る舞うことができる。慎重さ、堅実さを誇る反面、気を使いすぎている自覚も少々。彼女のくるくると変わる表情がかわいいと感じている。
【栃木県男性の特徴】
人からどう思われているか気になる１位
我慢強い方だ１位
人の言葉や態度を気にする１位
話題が飛ぶ人が気になる１位
人前では自分らしくふるまえないと思う１位
無責任な人は嫌いだ２位
はつらつとして情に厚く、仲良しグループの和を大切にする体育会系癒やしキャラ。感情表現がストレートで、笑ったり怒ったり目まぐるしいのがチャームポイント。強い人や強い意見に付いていきたいところがあり、恋愛でも相手主導がうれしい。
【栃木県女性の特徴】
自分の性格は優しい１位
恋愛は相手主導がよい１位
恋人との関係はうまくいっている１位
異性の年上に好かれる２位
異性に告白される方だ３位
人に好かれる方である４位
自分は優柔不断である６位
栃木県民って、こんなところ“あるある～”！
・人の話をよく聞く方だ（男性２位／女性８位）
・友だちは少ない方だ（男性１位／女性４位）
・自分の性格は「草食系」だ（男性２位／女性７位）
・他人の地位や学歴が気になる３位
・料理、洗濯、掃除など家庭的なことが好きだ４位
・お酒はよく飲む方だ６位
いざ、プロポーズへ……！
人の和を重んじる、温厚な性格の栃木県民。男性はより慎重派で、身の丈に合った幸せを大切にするタイプ。女性の方は秘めた冒険心があるものの、相手に合わせて行動する調和性が魅力。
平日に休みが合い、今日は彼女の家から３番目に近いショッピングモールでデート。都会へ出掛けるのも刺激的だけれど、車で行ける距離で買い物、食事をして帰るルーティンが私たちにはちょうどいい。
夕方には家に戻ってきて、お茶を入れてリラックス。でも今日は彼から切り出したい大切な話があって……。マイペースで安全運転な彼の性格をよく知っている彼女は、彼がひと言ずつ確かめるように発する言葉に同調しながら、自分も気持ちを伝えていく。「（気持ちは同じだよね）」「（あのセリフ、言っても大丈夫かな）」。彼の確信が持てたタイミングで、予定調和のプロポーズが成立！
男女ともに優しい栃木県民だけれど、優柔不断という性質も持ち合わせている。また交友関係が“狭く深く”なのも特徴。結婚後、悩みごとや選択に困ったときは、ふたりで寝かせすぎず、親や気の置けない友人に早めに相談すると円満でしょう。
＊この漫画はフィクションです。実在の人物や団体などとは関係ありません
次はあなたの都道府県のプロポーズかも！？
乞うご期待！
栃木県花嫁さんのリアル、教えて！
【奈歩さんのプロポーズSTORY】
栃木県出身の私はまじめでしっかり者。ルールや規則をしっかりと守るタイプです。社交的でポジティブな兵庫県出身の彼とは、友人の紹介で出会いました。
夏休みに４泊５日で沖縄旅行へ出掛けました。彼が古宇利島に行きたいというので、３日目に島に渡り、夕陽が沈んでいく中で写真を撮ったりおしゃべりしたり。少し肌寒くなってきて、「（早く車に戻りたいなぁ）」なんて考えていたところ、何やらバッグをがさごそしていた彼に後ろからハグされてびっくり！婚約指輪の箱を差し出され、「結婚しましょ～」と彼。内心「（普通は『結婚してください』でしょ）」などと思いながら、「私でいいの、本当に大丈夫？」という可愛げのない返答をしてしまいましたが、彼は笑って「〇〇ちゃん（私の名前）がええねん」。指輪をはめてくれホテルに戻りました。その日は、ふたりが出会ってちょうど１年目の記念日でした。
指輪は憧れのブランドのもの。お付き合いし初めの頃、そこの婚約指輪に憧れているという話をしたのを覚えていて、仕事帰りに何度もお店へ足を運び選んでくれたそうです。
その後のふたりは……
土日は基本的に一緒。出掛けたり、家でゲームをする彼を見ながらまったり過ごしています。ちゃんと話し合いができる夫婦なので、すれ違いもなく楽しい毎日です。
【穂乃香さんのプロポーズSTORY】
宇都宮市出身の私は、明るく好奇心旺盛で意思がはっきりしています。大田原市出身の彼とはマッチングアプリで出会いました。口下手だけれど穏やかで優しい人で、交際半年で、彼の転勤を機に同居をしました。
同居開始から１年がたったタイミングで、何となく将来の話に。「これから先のこと、どう考えてる？」と聞くと、「結婚したいと思っているよ」と。普段からあまり気持ちを話さない彼がそう言ってくれたこともあり、結婚することにしました。婚約指輪は一緒に買いに行き、好みのデザインのものを選びました。
後で聞くと、タイミングやきっかけがむずかしく、指輪も私が気に入らなかったらどうしようと不安でプロポーズの準備をできずにいたとのこと。慎重派の彼らしいなと思いました。
でも結婚１年目の記念日、結婚式を挙げる予定のホテルでレストランを予約してくれました。花束と共に、「これからもずっとよろしくね」と言ってくれた彼。これまでで一番の熱い行動でとてもうれしかったです。
その後のふたりは……
友だちみたいに気を遣わず、共通の趣味を楽しみながら笑い合って過ごしています。今はふたりでたくさん話し合いをしながら家づくりをしています。
【佳緒里さんのプロポーズSTORY】
栃木県出身の私は、おおらかで落ち着いた性格。広島県出身の彼は明るく穏やかで、きちょうめんさとアグレッシブな面もある人です。彼の勤務先との合コンで知り合い、お付き合いが始まりました。
お付き合い１年目かつ私の誕生日でもある記念日に、那須へ１泊旅行に出掛けました。初日はゲストハウスに泊まって、ドラマで話題になった地ビールを楽しみつつのんびり。
２日目はオルゴールミュージアムの後、アルパカ牧場へ立ち寄りアルパカを見て、ドラマのロケ地の教会へ。そこでバラの花束と“指輪パカッ”をしてもらい「結婚してください」「はい」の流れがありました。
彼は花束をプリザーブドフラワーにする準備も整えていて、すぐさま近くの宅配便センターから発送。その後、予約されていたレストランで素敵なディナーをいただきました。ちなみにアルパカ牧場は、“指輪パカッ”の前振りだったと後で聞きました(笑)。
その後のふたりは……
指輪はプロポーズ用リングだったので、後日一緒に婚約指輪を選びに行きました。
普段は友だち同士のような夫婦。彼が料理好きなので、おうちごはんを楽しんだりゲームしたり。週末は地元バスケチームの試合中継に夢中です。
From 編集部
栃木県民のプロポーズは、彼の用意周到ぶりが冴えている
まじめで誠意あるプロポーズを叶えたい栃木男性。指輪と場所をきちんと設定して、時間の流れまで計算するセオリー重視派や、頭で言葉を練り上げて、ひとことずつ大切に伝えるセリフ重視派も。相手主導がうれしい栃木女性は、彼のそんな頼もしさにときめきを覚えるはずです。
木原誠太郎さん ディグラム・ラボ「県民性研究会」所長
企業でマーケティングコンサルティングに携わったのち、ディグラム・ラボ株式会社を設立。心理学×統計学で人間の本音を分析、カウンセリングする「ディグラム」の研究を進めている。京都芸術大学客員教授。『47都道府県ランキング発表！ ケンミンまるごと大調査』（文藝春秋）ほか著書多数。
取材・文／伊藤佳代子 イラスト／ふるり 方言監修／奈歩、穂乃香、佳緒里 構成／松隈草子（編集部）
※記事内のデータや県民性についての情報は、木原誠太郎・ディグラム・ラボ県民性研究会著『47都道府県ランキング発表！ ケンミンまるごと大調査』（文藝春秋）、および木原誠太郎著『47都道府県格差』（幻冬舎）の調査によるものです
※掲載されている情報は2021年５月時点のものです
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