［47の県民性プロポーズ］第42話“埼玉カップル”は思いの丈をメッセージに詰め込んで！？
甘いの、意外なの、あいまいなの……カップルの数だけ巻き起こるプロポーズ。ところで人の性格や行動って、47都道府県の「県民性」によっても違うって知ってた？県民性について研究するディグラム・ラボ「県民性研究会」が、全国約３万人に行った調査結果をお伺い。そのデータを基に、「こんなプロポーズ、ありそう～！」を一緒に導き出してみました。第42話は「ライスボール＝パン」な埼玉県のプロポーズストーリーをお届け！
第42話～埼玉県編～
登場人物（県民性からの想像）
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どんな仕事も、冷静かつ効率よくこなすクールガイ。組織の中で手腕を発揮し、リーダーとしての期待と信頼を一手に集めるが、決してガツガツはしない。仕事終わりに仲間と飲みに行くのが好き。でも終電が早いので深酒はしない。東京との往復に実はうっすらお疲れ気味？
【埼玉県男性の特徴】
計画を立てるのが早い５位
問題がおきても、冷静に対応できる５位
整理整頓が得意だ５位
リーダーになることが多い６位
自分は節約家である８位
物事を早くこなすのが得意だ９位
流行に敏感である９位
いつもニコニコ穏やか、みんなを円滑にまとめるムードメーカー。目立つポジションや主張は苦手だけれど、人と関わりながら仕事をするのが好き。仕事の合間に、話題のドラマや新しい店の情報交換をするのも楽しみで、休日は誰かと出掛けることが多い。
【埼玉県女性の特徴】
これからの自分の人生は明るいと思う７位
（仕事より）プライベートを重視する７位
たくさんの人といる方が好き７位
転職はしたくない８位
自分はアウトドア（外に出る）派である10位
ガマン強い方だ38位
言いすぎて後悔することがある44位
埼玉県民って、こんなところ“あるある～”！
・非常に故郷が好き３位
・故郷から飛び出して生活したい(男性６位／女性２位)
・コミュニケーションはメールやメッセージが主だ(男性５位／女性３位)
・数字やデータをもとに話をする９位
・モノをよく失くす41位
・自分は夜型人間である41位
いざ、プロポーズへ……！
地元を愛しつつ、仕事や遊びは東京へ。置かれた環境や状況に合わせて柔軟に立ち振る舞うバランス感覚の良さは、埼玉という土地が育んだ県民性そのもの。
次の週末はどこ行く？常に話題のデート情報をリサーチしているふたりは、穴場スポットへお花見に行くことに。当日着いてみると桜の見頃はピークを過ぎていたけれど、瞬時に次のプランに切り替えて無事お花見を堪能。撮った写真は互いにSNSでシェア。すると彼から届いたのは、写真じゃなくてメッセージ……えっ、これってもしかして。心臓がドクンとした彼女。その目を見つめながら、口でも正式にプロポーズの言葉を伝えてくれた彼に、もちろん喜び全開でYES！
埼玉県民はバランス感覚に優れているがゆえ、自分を無意識に抑えてしまう傾向がある。特に男性側はストレスを抱えがち。結婚後は、互いに協力しながらほっと心安らぐ環境を築いていけるといいでしょう。
＊この漫画はフィクションです。実在の人物や団体などとは関係ありません
次はあなたの都道府県のプロポーズかも！？
乞うご期待！
埼玉県花嫁さんのリアル、教えて！
【かぼちゃさんのプロポーズSTORY】
ふたりとも埼玉県出身。会社の打ち上げがきっかけで付き合うことになりました。
そろそろ付き合いはじめて１年が経つタイミングで、結婚しようということに。デートのときに婚約指輪を見に行き、デザインだけ自分でセレクト。後日彼がダイヤモンドを選んでくれることになりました。
プロポーズは旅行先の宿で。夕飯の後でゆっくりしていると、彼から手紙をもらいました。内容は今までの楽しかった思い出、感謝の気持ちなど。実際に彼が読んでくれて、最後に「これからも大切にします。結婚してください」。心が温かくうれしい気持ちのまま、オーダーしていた婚約指輪をはめていただきました。
その後のふたりは……
夫婦でありながら友だちのような関係。半年前に子どもが生まれ、より団結力が高まりました。最近はコロナの影響もありおうち時間が増えたので、いろいろな新しいことにチャレンジ。最近はピザやパン作りにはまっています。
【みさまるさんのプロポーズSTORY】
埼玉県出身の私は、人と話すのが大好き。社会人になっても趣味のチアリーディングを続けています。彼は新潟県出身。音楽やスポーツなど多趣味で、とことんのめりこむタイプ。結婚前提でお付き合いを始めましたが、サプライズが得意なタイプではないのでプロポーズはあまり期待していませんでした。
彼と迎える初めての私の誕生日。ふたりで部屋で過ごしていると、彼が何やらごそごそとトイレにこもり、なかなか出てこない(笑)。やっと戻ってきたその手には、花束と指輪がありました。指輪は私の誕生石のサファイアを、彼の誕生石ダイヤモンドがぐるりと包むようなデザイン。「俺が一生守るって意味。結婚してください」という言葉に、驚きとうれしさで自然と涙が出てきて「よろしくお願いします」と答えた記憶があります。
人と被るデザインを好まない彼。普通の結婚指輪とは違うものをと、一生懸命考えたり調べたりしてくれたようでさらにうれしい気持ちになりました。
その後のふたりは……
お互い飾ることなく、思いやりながら過ごせていると思います。一緒にエアロビをしたり、得意料理を振る舞い合ったり、行ったことのない場所に出掛けたり。ふざけたふたりなので笑いにはお互い貪欲です。
先日双子を出産。コロナ下で３カ月間入院となり彼と一切会えませんでしたが、その間に改めて相手への感謝の気持ちを持つことができました。
From 編集部
埼玉県のプロポーズは、定型スタイルからふたりらしく進化
先に婚約指輪を選んでからサプライズプロポーズする、SNSを上手に活用するなど、埼玉カップルのプロポーズは、ちょっと先行く新鮮なアイデアが印象的。スタンダードと最先端のスタイルを情報収集＆分析し、ふたりらしい形へとアップデートする、埼玉県民の得意なプロセスが加わっているのを感じます。
木原誠太郎さん ディグラム・ラボ「県民性研究会」所長
企業でマーケティングコンサルティングに携わったのち、ディグラム・ラボ株式会社を設立。心理学×統計学で人間の本音を分析、カウンセリングする「ディグラム」の研究を進めている。京都芸術大学客員教授。『47都道府県ランキング発表！ ケンミンまるごと大調査』（文藝春秋）ほか著書多数。
取材・文／伊藤佳代子 イラスト／つぼゆり 方言監修／かぼちゃ、みさまる 構成／松隈草子（編集部）
※記事内のデータや県民性についての情報は、木原誠太郎・ディグラム・ラボ県民性研究会著『47都道府県ランキング発表！ ケンミンまるごと大調査』（文藝春秋）、および木原誠太郎著『47都道府県格差』（幻冬舎）の調査によるものです
※掲載されている情報は2021年４月時点のものです
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