［47の県民性プロポーズ］第34話“長野カップル”は居心地のいい日常の延長線上で……

登場人物（県民性からの想像）

純粋で真っすぐ。常に理性的かつ中立で、目の前の出来事に真摯（しんし）に向き合うタイプ。その実直な仕事ぶりは、チームの柱として頼りにされる。プライベートの生活はヘルシー志向で、家事はなんでもござれ。プチストレスは、ごく親しい友人との会話で発散。彼女と過ごす穏やかな時間が癒やし。

品行方正でおっとり穏やか。チーム内や友人の輪の中では持ち前の調和力を発揮し、常にみんなの笑顔に包まれている。サポートに回るのが好きな半面、集団の中での自己主張はちょっぴり苦手。最近は、デートで訪れたお店のごはんや普段の暮らしぶりをひそかにSNSにアップするのが楽しみ。

“日本のおりこうさん県”、長野県。穏やかで倫理観が強く堅実。自己主張するより周りを立てるタイプだけれど、こと恋愛関係となると、自分主導でいたい男性と、尽くしたい女性とで相性はバツグン。

週末デートはショッピングセンターでの買い物からスタート。あれこれお店をチェックして、一緒に食事を作っておいしく食べるのがいつものルーティン。地元野菜で作った天ぷらがおいしくて、おなかいっぱいで幸せ。互いの体温を感じながらのまったりした時間に、ふっと耳元でささやかれたのは、彼からのシンプルな愛の言葉。見慣れた部屋の中でふいに差し出されたリングは、キラキラとまばゆくて、でも不思議と温かく輝いて……。こんな日常の延長線上のおうちプロポーズって、すごく私たちらしいかも。

結婚=戸建ての長野県民。結婚準備は家探しからスタート。男女ともに倹約家が多く、おうち時間が好きなふたりは、夫婦となっても堅実に二人三脚で進んでいけるでしょう。

次はあなたの都道府県のプロポーズかも！？
乞うご期待！

【ゆり絵さんのプロポーズSTORY】

ふたりとも長野県民で、会社の同期。彼は思いやりがあり、細かなことにも気が付くタイプ。私は社交的ですが身内にはわがままです。

お付き合い３年目の私の誕生日デートで横浜へ。それまでもプロポーズをせかしていたので(笑)、「わかったわかった、船とヘリのクルーズどっちがいい？」と聞いてくれて。「サプライズにして！」と答えてワクワク当日を待ちました。

横浜に着き、まずはホテルへチェックイン。すると、私たちの部屋は最上階のスイートルーム！それは、彼がひそかに計画してくれた本当のサプライズ。部屋にシャンパンとホールケーキが用意してあり、そこで指輪を頂きました。「婚約指輪は自分で選びたいから絶対買わないで」と言っていたので、小さなダイヤが並んだ普通のリング。感動して泣いてしまいました。

船でのディナークルーズで改めてプロポーズの言葉をもらいました。でもふたりともだいぶ落ち着いており、「結婚してください。毎朝おみそ汁作って」というセリフに、「朝はパン派だよ」と答えました。

その後のふたりは……

その後、素敵な婚約指輪も買っていただき、ホテルで頂いた指輪は右手が定位置に。ちょっとしたお出掛けの時は必ず着けており、少しむっとしたことがあっても、右手の指輪を見ると許したい気持ちになれます(笑)。
夫婦となった今も、一緒にゴロゴロしたり、手押し相撲をしたりしておうち時間を満喫しています。

Profile

木原誠太郎さん ディグラム・ラボ「県民性研究会」所長

企業でマーケティングコンサルティングに携わったのち、ディグラム・ラボ株式会社を設立。心理学×統計学で人間の本音を分析、カウンセリングする「ディグラム」の研究を進めている。京都芸術大学客員教授。『47都道府県ランキング発表！　ケンミンまるごと大調査』（文藝春秋）ほか著書多数。

取材・文／伊藤佳代子　イラスト／ふるり　方言監修／ゆり絵　構成／松隈草子（編集部）
※記事内のデータや県民性についての情報は、木原誠太郎・ディグラム・ラボ県民性研究会著『47都道府県ランキング発表！ ケンミンまるごと大調査』（文藝春秋）、および木原誠太郎著『47都道府県格差』（幻冬舎）の調査によるものです
※掲載されている情報は2021年２月時点のものです

• プロポーズ
• 結婚決まりたて
• ふたりらしい
• ほっこりしたい
• 楽しく読む
• 長野県