
「3人一緒」でもっと幸せ!子どもの年齢別「パパママ婚実例」
コロナ禍の今、結婚式を挙げることに迷いがあったり、いつまで延期すればよいのか先が見えないと不安になったり……中には、妊活もスタートさせたい、そんな切実な悩みを抱える花嫁だっています。
そこでお見せしたいのが、コロナ禍が落ち着くのを待って、子どものお披露目も兼ねた結婚式を行うという方法。先輩カップルの素敵なパパママ婚を参考に、“子どもと一緒の結婚式”を検討してみませんか?
※本記事で紹介している事例は新型コロナウイルス感染拡大前のものです。感染が懸念される時期の結婚式においては、国や地方自治体の定めるガイドラインに準じた当日の感染対策を式場とご相談ください。(2020年9月18日)
生後1年未満の赤ちゃんと一緒に
生後7カ月の娘と思い出の“あめ細工”でおもてなし(中向柚香さん)
プロポーズを受けて3カ月後に母の乳がんを知った新婦。新郎とふたりでよく話し合い、「どうしても母が元気なうちに孫の顔を見せたい」と結婚式準備より先に妊活をスタートさせた。
赤ちゃんを授かったのは会場決定の前。出産後半年以上の余裕を持って子どものお披露目も兼ねた結婚式を挙げることに。結婚式準備と並行して子育ての喜びもつらさも両方味わったことから、「ゲストと両親に感謝し楽しんでもらう」を結婚式のテーマに掲げた。
生後半年くらいの赤ちゃんを演出に参加させようと思っても、一人では歩けないし、泣いてぐずってしまったり、いざという瞬間に寝てしまったりといった心配も。そこで、ふたりは赤ちゃんのお披露目シーンを最小限に。眠っている時間はあえて遠く離れて暮らしている新郎側父母との触れ合いに充てた。また自分たちの子どもだけでなく、ゲストの子どもたちにもスポットライトが当たるように配慮。
さらにバンケットとは別にキッズスペースを準備し、“あめ細工師”にスタンバイしてもらったのも「ママゲストの負担を軽くしたい」と思いやる新婦らしい親目線の工夫。あめ細工で作った花束を父母へ贈ると、「昔お祭りで、長い列に何度も並んでたわね、懐かしい……」と新婦母。「がんになったけど、孫の顔も見られたし、結婚式まで出ることができて本当にうれしい」と“子どもと一緒の結婚式”を心から喜んでくれた。
\3人一緒でもっと幸せ/
<中向家のFamily STORY>
プロポーズ:2017年9月
会場決定:2018年8月
婚姻届の提出:2018年8月
赤ちゃん誕生:2018年12月
挙式・披露宴:2019年8月
“赤ちゃんハイハイ選手権”で生後10カ月の娘が奮闘!(新屋敷南奈さん)
「結婚と妊娠の順番が逆になったけど、幸せにする自信があるから結婚して」そんなセリフでプロポーズした新郎。23歳と21歳という年齢に似合わず、介護福祉士と看護師という職業柄、ふたりにとって育児は大の得意分野だった。
結婚式は産後10カ月を過ぎてから。「私たちふたりの、というより、子どもも交えて“親子3人”の結婚式にしたい」という言葉通り、挙式では娘をリングガールに。おもちゃの車に乗せ、新郎母が介添えをした上で、ふたりが祭壇上からリボンで車を引き寄せると、参列席から「可愛い!」の声が。続く披露宴では“赤ちゃんハイハイ選手権”を開催。ハイハイを覚えたばかりの娘がパパのところへ行くか、ママのところへ行くか……夫婦で競った結果は、パパの健闘むなしくママの勝ち。
やがて訪れたフィナーレの時間、新郎は堂々と謝辞のマイクを手にした。「僕は僕なりに南奈と花乃を一生涯かけて守っていきます!」。プロポーズの言葉が新婦を感激させたように、新郎謝辞がゲストの心に染みわたる。「若くてもこの新郎新婦なら大丈夫」。この日、ふたりが見せた“親子3人”の姿が大きな説得力を持ってゲストの胸に迫っていた。
\3人一緒でもっと幸せ/
<新屋敷家のFamily STORY>
プロポーズ:2018年5月
会場決定:2018年7月
婚姻届の提出:2018年6月
赤ちゃん誕生:2018年9月
挙式・披露宴:2019年6月
生後1年未満の赤ちゃんとの結婚式って?
赤ちゃんを結婚式に参加させるなら「生後半年以降」という意見が多かった。一緒に楽しめる演出は新郎が抱っこして入場、あるいは赤ちゃんを挟んでの誓いのキスも人気が高い。「赤ちゃんに慣れてもらうために」と、結婚式準備中に何度か自宅でリハーサルすれば、夫婦のラブラブ度もアップしそう。
1歳以上2歳未満の子どもと一緒に
生後1年5カ月になった娘がゲストと“ハイタッチ”(高田あすかさん)
新婦が産後1年5カ月、というタイミングを選んだのには子どもの成長面と親の仕事面、両面からの判断があった。まず成長面では歩くこと、離乳食が完了すること、そしてイヤイヤ期前。仕事面では新郎の転勤前であり、なおかつ新婦の育休中であること。
手作りが得意な新婦は育児の傍ら、結婚式準備に没頭。「6カ月を過ぎたあたりから子どもの睡眠時間が安定したのでお昼寝中や夜寝た後に頑張れました」。“温かい明かりに包まれた家族”をテーマに、手作りのキャンドルハウスを1世帯に1軒準備。自身の白ドレスと娘の白ドレス、カラードレスも手作りした。
こうして迎えた当日。パパと手をつないで登場した娘の衣裳は白をメインに黒の縁取りがパパとお揃い。バンケットの入り口に置いた「ゆづとの遊び方」も好評で、特に普段、子どもの扱いに慣れていない男性ゲストは興味津々。披露宴中、自由奔放にうろうろ歩き回る娘が笑顔の中心になっていた。
「“ハイタッチ”にはまっています、と紹介したおかげで、プチギフトを配るときに夫が渡して娘が“ハイタッチ”する、という流れができました。どんなゲストとも手を合わせてお見送りしている姿に、ファミリー婚を選んで改めて良かったと思いました」と新婦。“家族ぐるみのお友達”が爆発的に増えた一日だった。
\3人一緒でもっと幸せ/
<高田家のFamily STORY>
プロポーズ:2017年4月
婚姻届けの提出:2017年5月
赤ちゃん誕生:2017年10月
会場決定:2018年3月
挙式・披露宴:2019年3月
生後1歳4カ月の“リングガール”姿に、新郎が涙!(山口かすみさん)
明るく行動力のある新郎とキュートで内気な新婦。ふたりは新生活が落ち着いたタイミングで結婚式をすることに。挙式の“リングガール”役は1歳4カ月を迎えた娘。まだピローは持てないからと、黄色いリボンで腰から下げ、バージンロードを笑顔で走ってくる娘の姿に新郎は「こんなことができるようになって……」と喜びの涙。
披露宴でうれし涙を見せたのは新婦。新婦母から「大好きなカスミソウのような女性に育ちますように」という願いを込めて名付けられた新婦は自身もカスミソウが大好き。ところが「装花をカスミソウにしたい」そう願いながらも、打ち合わせで「お任せします……」と言ってしまい、内心諦めモードだった。そんな新婦の様子を見ていた新郎はこっそりプランナーさんにささやいた。「妻には内緒で、装花を全部カスミソウに変更してください」
挙式の後、披露宴会場に足を踏み入れた新婦は一瞬「あっ」とつぶやいて立ち止まる。ゲスト卓もメイン卓も真っ白なカスミソウで飾られていたから。クライマックスは新郎からのプロポーズ。正式なプロポーズなしにここまで来てしまった新郎が巨大なカスミソウのブーケを取り出した。「これからもよろしく」「ありがとう」……“パパとママの愛の結晶”ともいえる娘は大人たちの拍手をまねながら無邪気に見守っていた。
\3人一緒でもっと幸せ/
<山口家のFamily STORY>
婚姻届の提出:2018年1月
赤ちゃん誕生:2018年6月
会場決定:2019年2月
プロポーズ:2019年10月
挙式・披露宴:2019年10月
1歳以上2歳未満の子どもとの結婚式って?
「卒乳してから」という花嫁がいる一方で、「おっぱいをあげるのをやめると第2子を妊娠するかも」という意見も。結果的に子どもが1歳以上2歳未満の間に結婚式を行うケースが多かった。人気の演出は何といってもリングボーイ/ガール。子どもにできること/できないことを親がしっかりと見極めて、必要なサポートを準備したい。何をどう準備したかが家族のストーリーになり、結婚式のオリジナル度もぐーんとUPする。
2歳以上の子どもと一緒に
5歳の娘と親子3人で“未来への道”を歩いた(若井詠美さん)
結婚式は「ふたりの」というより「子どもの」問題だったと語る新婦。娘が5歳になってから結婚式を挙げようと思った理由の一つに、「結婚式って素敵だな、自分も挙げたいな、と娘に感じてほしい」という思いがあった。
2歳以上の子どもと一緒の結婚式は、子どもの性別やキャラクターが大きな存在感を発揮。挙式では娘を挟んでほっぺにチュー。バージンロードを“未来への道”に見立てて、親子3人で退場した。中庭でフラワーシャワーを浴びながら喜びを爆発させた娘から「ママ、結婚式、楽しかったよ!」と言われたことに新婦は大感激。
「初婚ではなく、子どもを連れての再婚だったので、娘は新郎のことをずっと“お兄ちゃん”と呼んでいたんです。ところが結婚式当日から“パパ”と呼ぶようになったのには驚きました。きっと結婚式が娘にとって『私の“パパ”は新郎なんだ』と受け入れるとても良いきっかけになったのではないでしょうか。娘が受け入れてくれたことを、私自身心からうれしく思っています」と喜んだ新婦。“子どもにとっての結婚式の意味”を改めてかみ締めていた。
\3人一緒でもっと幸せ/
<若井家のFamily STORY>
赤ちゃん誕生:2013年11月
プロポーズ:2018年11月
会場決定:2018年12月
婚姻届の提出:2019年5月
挙式・披露宴:2019年5月
2歳以上の子どもとの結婚式って?
子どもが大きくなるにつれて自我が芽生えてくる。親の立場から見ると、結婚式で子どもがどういう人と触れ合えるのか、何を感じてくれるのかも気になるところ。結婚式の後、意識的に触れ合いの時間を持って、「結婚式どうだった?」と話してみて。そのときの会話をよく覚えておいて、子ども自身が結婚するときが来たら、「パパとママの結婚式であなたはこういうことを感じていたのよ。そしてそれを聞いてパパとママはこんなふうに思ったの」と教えてあげる日が来るのも楽しみ。
From 編集部
予期せぬ出来事が唯一無二の思い出になる
生後1歳未満、1歳以上2歳未満、2歳以上の3段階に分けて、それぞれ2組、2組、1組のパパママ婚を紹介しました。「これがしたい!」と思っても、現実問題、首が座る、歩ける、離乳食が食べられる、パンツトレーニング完了、人の話を理解できる、おしゃべりできる……子どもの成長段階に合わせなければならないことも。両家家族はもちろん、会場プランナーさんともよく相談して、当日をシミュレーションしておきましょう。すべてが計算通りにならなくても大丈夫。“子どもと一緒の結婚式”は予期せぬ出来事さえも唯一無二の素敵な思い出に変えてくれるはずです。
構成・文/水野康子 撮影/松原利広(2組目)、小田崎智裕(4組目)
※掲載されている情報は2020年9月時点のものです。
※記事内のデータならびにコメントは2020年7月に「ゼクシィ花嫁会」のメンバー100人が回答したアンケートによるものです。
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