［47の県民性プロポーズ］第８話 “愛知”は王道の憧れシチュエーションで！？

登場人物（県民性からの想像）

29歳。自動車関連の営業職。仕事とプライベートはきっちり分けたいタイプ。自分の運転で通勤しているため、仕事が終われば直帰。地元で、学生時代の友人と飲みに行くことが多い。食べ歩き、スポーツ観戦など趣味に掛ける出費は多め。恋愛では相手のことを尊重するタイプ。

30歳。同じ会社の先輩で、別部署で営業職。イチロウとは会社の飲み会で知り合った。同じくマイカー通勤なので、職場の人間関係はあっさりめだが部下とは結構仲がいい。プライベートでは、友人との女子会で幸せなのろけ話を聞くのが好き。かわいい系、キラキラ系アイテムに弱い。

男性は控えめな性格で合理的思考。女性は相手を立て、自分は聞き役がしっくり。質実主義で、間違いのないものを好む傾向にある愛知県民。

そんなふたりのプロポーズは、リッチなレストランや夜景スポットなど、“ザ・ロマンチック”な場所がやっぱりうれしい。チャペルも人気の舞台。キラキラの空間にうっとり夢心地……。そこで最愛の人からの最高のセリフ！その後は、彼のポケットから婚約指輪が出てくる。

愛知県はプライベートを大切にする県民なので、結婚後もお互いの仕事や友人との付き合いは優先されそう。気を付けたいのはお金の使い方。男性は趣味に、女性はファッションについ財布のひもが緩みがち。計画が苦手な愛知県民だけれど、ふたりで協力し合って家計をキープしよう！

次はあなたの都道府県のプロポーズかも！？
乞うご期待！

【あやぱんさんのプロポーズSTORY】

私は愛知、彼は神奈川出身。会社の同僚で、同期飲みを重ねるうちに友だちから恋人に変わりました。普段はもっぱらドライブデート。城好きな彼に歴史を教えてもらったり、行列に並んで名物を食べたりして愛を深めました。

出会った年のクリスマスにふたりで大阪旅行へ。某ホテルのレストランでおいしいディナーを堪能していると、「本日は特別なデザートです」と運ばれてきたプレートに小さな箱が！箱を手に取った彼は膝を突き「僕と結婚してください」。びっくりとうれしいがまじった気持ちで「よろしくお願いします」と答えました。スタッフさんや周りのお客さんからの拍手が温かかったです。

その後のふたりは……

多趣味で人当たりのいい彼は、夫婦となってますます優しい。お互い、どんなときも一番の味方でありたいと思っています。

【高田あすかさんのプロポーズSTORY】

愛知県東部の東三河出身の私は、倹約家で心配性。夫は静岡県出身ですが、大学から名古屋在住。まじめで涙もろく、手羽先をスポンときれいに食べられる人です。共通の友人が引き合わせてくれて、デートは水族館、栄でのショッピング、いちご狩りもよく行きました。

プロポーズの場所は、「付き合ってください」と言われた場所と同じ、夜景のきれいな展望台。ライトアップされたスロープで、ピンクのバラの花束と婚約指輪を頂き、「頼りないところもあると思うけれど、おなかの子と一緒にいい家庭を築いていきましょう。結婚してください」と。「ありがとう」と伝えると、彼は泣きそうになっていました。サプライズのつもりだったようで、気付かないふりをしました。肩に掛けてくれたストールが温かかったです。

その後のふたりは……

夫は生まれた娘を溺愛。掃除好きで、帰宅後真っ先に掃除してくれるので、料理以外の家事は適当な私とうまく分担できています。子どももいちごが大好き。いちご狩りは毎年の恒例行事になりました。

Profile

木原誠太郎さん ディグラム・ラボ「県民性研究会」所長

企業でマーケティングコンサルティングに携わったのち、ディグラム・ラボ株式会社を設立。心理学×統計学で人間の本音を分析、カウンセリングする「ディグラム」の研究を進めている。京都芸術大学客員教授。『ケンミンまるごと大調査』（文藝春秋）ほか著書多数。

取材・文／伊藤佳代子　イラスト／つぼゆり　方言監修／高田あすか　構成／松隈草子（編集部）
※記事内のデータや県民性についての情報は、木原誠太郎・ディグラム・ラボ県民性研究会著『47都道府県ランキング発表！ ケンミンまるごと大調査』（文藝春秋）、および、木原誠太郎著『47都道府県格差』（幻冬舎）の調査によるものです
※掲載されている情報は2020年７月時点のものです

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