［47の県民性プロポーズ］第７話 “広島男子”は仲間のエールを受けながら……！？

登場人物（県民性からの想像）

30歳。スポーツトレーナーとしてジムに勤務。数字や分析に強く、データを基にした的確な指導で会員からの信頼も厚い。仲間が大切。しょっちゅう会うし、オンラインでも盛り上がっている。年下の彼女を引っ張っているふうだが、実は主導権は向こう側というのも分かっている。

29歳。保険会社の営業職。グループリーダーとして活躍中。さばさばしているのに情が深く、後輩の面倒見も◎。ふたりで出掛けるスポーツ観戦の手配は、もっぱら彼女が担当。当日の準備などもかいがいしい。彼のグループノリに時々あきれたりするが、基本ほほ笑ましく見守っている。

明るくやんちゃな広島男子は、家族や仲間思いなのも特徴。プライドは高いし負けず嫌いだけれど、大勝負のときは誰かに背中を押してもらいたい……そこで頼れるのは、やっぱりいつものメンバー。何か手伝ってもらうわけじゃないけれど、いてくれるだけで人生の大勝負に挑む勇気が湧いてくるというもの。

快活で男勝りなキャラの広島女子は、好きになった男性にはとことん尽くす。彼のガヤメンバーもひっくるめて愛せちゃう。彼からの頼もしいプロポーズが、みんなの協力のおかげでもあったことを知れば、当然うれしさは２倍なのだ。

男性は男らしく、女性はそれ以上に活発なのが広島県夫婦。結婚後の主導権は当然妻が握る。でも大丈夫。男気を誇るのにどこか楽観的な夫には、家庭のグチを慰め合える仲間がたくさんいるから。

次はあなたの都道府県のプロポーズかも！？
乞うご期待！

【ｈｉｋａｒｉさんのプロポーズSTORY】

彼は広島市内、私は隣の兵庫県出身です。互いの趣味で意気投合し、初めて会ったのは宮島。しゃべることが大好きな私と、聞き上手な彼。遠距離だしそれっきりかなと思っていましたが、交際は５年に及びました。
結婚すると決まってからもプロポーズはないままでしたが、取りあえず会場見学を予約すると、そのまま宮島に行こうという流れになって。
初めてふたりが会った時間に合わせてフェリーに乗り、初めて話をしたベンチに座って「結婚してください」。プロポーズされるんだろうなと思っていたので、「よろしくお願いします」と笑顔で受けられました。

その後のふたりは……

婚約指輪はプロポーズのときに渡してもらうのが理想でしたが、彼はプレゼント選びやサプライズが超ニガテ。「ひとりじゃ選べないし、好きなものを選んだ方が気に入るんじゃない？」とのことで、後日ふたりでお店へ行きました。
今は、付き合っていた頃よりお互いの意見を言い合えるようになったかも。もちろん仲良く円満です。

Profile

木原誠太郎さん ディグラム・ラボ「県民性研究会」所長

企業でマーケティングコンサルティングに携わったのち、ディグラム・ラボ株式会社を設立。心理学×統計学で人間の本音を分析、カウンセリングする「ディグラム」の研究を進めている。京都芸術大学客員教授。『ケンミンまるごと大調査』（文藝春秋）ほか著書多数。

取材・文／伊藤佳代子　イラスト／つぼゆり　方言監修／ｈｉｋａｒｉ　構成／松隈草子（編集部）
※記事内のデータや県民性についての情報は、木原誠太郎・ディグラム・ラボ県民性研究会著『47都道府県ランキング発表！ ケンミンまるごと大調査』（文藝春秋）、および、木原誠太郎著『47都道府県格差』（幻冬舎）の調査によるものです
※掲載されている情報は2020年７月時点のものです

• プロポーズ
• 結婚決まりたて
• ふたりらしい
• ほっこりしたい
• 楽しく読む
• 広島県