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結婚式の「介添人」って何をしてくれるの?お礼や心付けは必要?

結婚式会場探し中、会場からの見積りに介添え料って項目があるのだけどこれってなんだろう? 介添人って何をしてくれるの? お礼とか必要なのかな? そんなことが気になりはじめた花嫁のために、介添人(ブライダルアテンダー)の役割などをその道のプロが解説。介添人の主な役割とお礼や心付けの必要の有無など、気になるあれこれについてお伝えします!

*介添人、ブライダルアテンダーの役割などは会場により異なります

今回教えてくれるのは……介添人育成会社運営・里木 涼さん

メッセージ from 里木さん

介添人

介添人は花嫁さんのドレスケアをはじめとする身の回りのお世話だけでなく、お支度から披露宴終了まで滞りなく進むようにさまざまなサポートもしています。介添人の役割を知ることで、式当日を安心して迎えてもらえればと思います。

プロフィール――――――
ブライダルスクール卒業後、ブライダルヘアメイク会社でブライダルアテンダーに。2005年、アテンダーの育成や研修・派遣を行う会社「有限会社lilLINDA」を設立し、ブライダルの世界に風穴をあけた。ブライダル業界で長きにわたって活躍し、各方面の多くの会場でさまざまなウエディングスタイルを経験してきたことを生かし「AWESOME Wedding & Aniversary」をプロデュース。「代官山凛きもの教室」を主宰、着付け講師や着付けも行っている。
http://www.lillinda.com/
http://awesomewedding.jp/

介添人(ブライダルアテンダー)とは?

式当日の花嫁の頼れるケア&サポート役

介添人

介添人とは式当日、花嫁の衣裳や行動のケア&サポートを担う、頼れる「花嫁専用の黒子」。
“介添人”も“ブライダルアテンダー”も大まかには同じ役割で、呼び名と費用だけ会場によって異なるという認識が一般的なよう。

介添人が担う基本の役割は……
【衣裳面】
●花嫁衣裳を美しく保つためのドレスケア
●万が一の汚れや破損を防ぐなど

【行動面】
●会場内の誘導、案内
●歩く、立つ、座るなどの動作時のサポート
●身の回りのサポート
●新郎新婦とプランナー、キャプテン、司会者などスタッフとの取り次ぎ
●タイムテーブルの管理、タイムキープなど

メッセージfrom里木さん

介添人

介添人の仕事の範囲は会場によって異なりますが、主な役割は「ドレスケア」、「花嫁の誘導」や「身の回りのお世話」。ヘアメイクが兼任する会場の場合は、合間に化粧直しをすることも。また、フォトグラファーのアシスタント的なことや新郎新婦の着付けなど、より幅広く担当する会場もあります。ご自身の会場の場合、どこまでが介添人の担当の範囲なのか事前に確認しておけるといいですね。

介添人に心付け、お礼は必要?

基本的には費用に含まれているものと思って○

介添人

介添人への心付け、お礼については、基本的には介添え料(アテンダー料)に含まれているものなのでお渡しは不要。会場によっては、心付けの受け取り自体NGな場合も。もしそれでもという場合は、会場に確認をしましょう。

介添人費用は介添え料(アテンダー料)と呼ばれ、金額も会場によって異なります。相場は1万~3万円、平均金額は2万2300円。

介添人が付く場合、その費用が見積りに入っていないということはまずないので、見積書に記載がない場合は「違う項目なのか」「頼まないと介添人を付けてもらえないのか」を確認しましょう。ヘアメイクが兼任する場合、美容着付け費に含まれているパターンも。

それではここからは、式前から披露宴まで、介添人が担ってくれる役割をタイミングごとにご紹介します!

<お支度から挙式前まで>の介添人の役割

写真撮影や移動時のドレスケアをメインに、会場内をアテンド

介添人

花嫁がはじめて介添人と顔を合わせるのは新郎新婦の会場入り、もしくはお支度中のタイミング。ここから介添人が花嫁に付き、アテンドがはじまります。

挙式前までのタイミングは、実はふたりは移動が多め。お支度後は写真撮影、親族紹介、挙式リハーサル、挙式準備などと各所に移動をしますが、このアテンドも介添人が担います。

またその時々のドレスケアは介添人の重要な役割。どんなときでも美しい花嫁でいるためのサポートをし続けてくれます。

<このときの主な役割>
●移動や写真撮影時の衣裳のケア&サポート
●タイムスケジュールに合わせた移動の誘導
●式での必要アイテム(結婚指輪、リングピロー、花嫁の手紙など)の預かり、電報などのチェック
●歩き方や立ち居振る舞いなどの所作のレクチャー
など

<会場により異なる役割>
●着付け兼任の場合は衣裳のチェックや着付け、フィッティング
など

メッセージfrom里木さん

介添人

実はお支度中は介添人の仕事がもっとも多く、会場により異なりますが預かりものや電報のチェック、貴重品、お車代の管理、新郎新婦のドリンクの用意などさまざまな役割を担います。また挙式前は、新郎新婦とのコミュニケーションを深める貴重な時間でもあります。介添人に事前に伝えておきたい、お願いしておきたいことがある場合はこのタイミングにぜひ。

【コラム】介添人に伝えておくといいことって?

卒花さんが介添人に伝えておいてよかったことは、「自分の体調」「寒がり・暑がり」「靴擦れしやすい」「歩くときにドレスの裾を踏みやすい」などが挙げられました。式当日では心配、事前に介添人に伝えておきたいと思ったら、プランナーに相談して伝言を頼んでおいてみても。

「介添人に知っておいてほしいことがあったら、伝えましょう。介添人は終始花嫁のことを気に掛けていますが、聞いたことにはいっそう気を使います」(里木さん)

<挙式から披露宴前まで>の介添人の役割

挙式前後の花嫁が美しく、快適であるようにサポート

介添人

介添人は花嫁が挙式会場内に入場するまで、花嫁のそばに寄り添って緊張をほぐします。会場によっては聖歌隊がチャペル内でのアテンドを行うところも。その場合、介添人は挙式会場の外で待機。介添人が挙式のアテンドも行う会場では花嫁の左側隅の方に立ち、挙式を見守り、指輪交換前にブーケを預かるなどのサポートを行います。

フラワーシャワーなどの式後演出や集合写真を撮る場面では、挙式前と同様ドレスの裾のサポートをしたり、ヘアや衣裳に何か付いたら取り除いてきれいに保つなど基本的な仕事を担います。

<このときの主な役割>
●挙式入場前、退場後のドレスケア
●結婚指輪などをプランナーや聖歌隊に渡す
●挙式入場前に新郎新婦の緊張をほぐす
など

<会場により異なる役割>
●ヘアメイク兼任の場合は、式前後に化粧直し
●指輪交換前にブーケやグローブを預かる
●退場時にブーケを手渡す、グローブをはめる
など

メッセージfrom里木さん

介添人

挙式リハーサルで不安なことがあれば、式前に挙式にも精通している介添人に聞いてみてください。介添人が挙式にも付き添う場合は、ブーケやグローブを預かるなど介添人の出番以外は、目立たぬ場所から母のような温かい目で具合はどうか、涙で化粧が崩れていないか……と花嫁を気にしながら見守ります。

【コラム】ブライズメイドに挙式時の花嫁の介添えを頼みたい場合は?

欧米には花嫁の友人たち数人が「ブライズメイド」として、花嫁の介添えをする習慣があります。

「日本の結婚式の場合、介添人が新郎新婦の誘導や進行管理なども行う場合があるので、ブライズメイド役の友人に初めての会場でそれら全部を頼むのはむずかしいのが現状。しかし指輪交換のときにブーケやグローブを預かるなど、部分的に介添えの役割を頼むのはいいですね。その場合はプランナーに、どこからどこまでブライズメイドに頼んだらいいのかなどを相談してみましょう」(里木さん)

<披露宴中>の介添人の役割

高砂席や披露宴会場内での立つ、座る、歩くときもすかさずフォロー

介添人

新郎新婦入場前などにドレスの裾を整えるなど、介添人は披露宴でも衣裳を気遣いながら花嫁をサポートします。着席・起立するとき、花婿のいすを引くのはキャプテン、花嫁のいすを引くのは介添人が担当します。

ケーキ入刀などで花嫁が席を立つときブーケを手渡す→入刀直前にブーケを預かる→入刀後にブーケを手渡すなども介添人の役割。

花嫁がお色直しで中座するときは、介添人が付き添いドレスの裾などを持ち歩きやすいようにエスコート。披露宴中の介添人は、時には花嫁に寄り添い、時には遠くから見守り、新郎新婦が不安なく楽しめるようにサポートしてくれます。

<このときの主な役割>
●入場前、送賓前など要所要所でのドレスケア
●花嫁の着席・起立時のサポート
●状況に応じたブーケの預かり
●中座する花嫁をブライズルームや化粧室にエスコート
●食事タイミングのアドバイス
●新郎新婦からの質問などを司会者やキャプテンに伝言
●中座中に新郎新婦に飲物をサーブ
●花嫁が泣くなどして必要な場合はハンカチを手渡す
など

<会場により異なる役割>
●新郎の衣裳や小物チェンジ(ネクタイ、ベスト、チーフなど)
●依頼された場合はゲストから新郎新婦につがれたお酒をテーブル下に置いたバケツにこぼす
など

メッセージfrom里木さん

介添人

介添人は披露宴進行の指示をするキャプテンとアイコンタクトを取りながら、新郎新婦をサポートします。「これ、打ち合わせ通りではないな」など、想定外や気になることがあれば介添人に伝えて。介添人からスタッフに伝えます。途中で具合が悪くなったり、涙が止まらなくなったりした場合は介添人がハンカチを手渡すなどのフォローをするので安心して。

卒花さんに聞いた、介添人さん体験談

介添人がいることで助かったり、安心したりした卒花さんエピソードを紹介。会場によって介添人の仕事内容が異なるため、どの会場でも同じというわけではないけれど、体験した花嫁の声を聞くと、当日の状況が目に浮かんできます。

[ブーケやドレスのお直しも]

介添人
介添人

母手作りのリストブーケの破損に気付いた介添人さんが、「一生に一度の結婚式、写真に残りますから」と笑顔で直してくれました。ドレスの破れもすぐにお直し。当日は雨だったのですが、介添人さんが「今晴れています。フラワーシャワーができますよ」と教えてくれたのにも感動。私たちを見守ってくれる心強い味方でした(公香さん)

[不安をすべて解消してくれた]

介添人
介添人

普段めがねで、当日の慣れないコンタクトが不安だったのですが、介添人さんが「今なら目薬を差しても大丈夫」とタイミングをアドバイスしてくれました。また頭が真っ白になって動き方を忘れた挙式も、介添人さんのおかげでスムーズに。どの写真もドレスやヘアスタイルがきれいに写っていたのは、介添人さんがいてくれたから!(Sakiさん)

[介添人さんのおかげでお姫様気分を満喫]

介添人
介添人

サポートはもちろん、式前の撮影で緊張していたとき、介添人さんのひと言で気持ちが和らいだことも。あんなにお姫様気分になれたのは初めてで、幸せな時間でした。いつもそばでサポートしてくださったのに、フォトグラファーが撮った写真にはほとんど写っていない。空気のようなプロの仕事に感謝です(恭子さん)

From 編集部

花嫁の心強い味方・介添人。当日は安心してお任せして、式を楽しんで!

「介添人さんが付いていてくれたから、不安や緊張もなく式を楽しめた!」という卒花さんからの喜びの声も。数多くの式で、花嫁に寄り添ってきた経験を持つ式当日の強い味方・介添人。安心してお任せして、特別な一日をぜひ心から楽しんで♪

取材・文/渡邉博美 イラスト/寺澤ゆりえ 構成/松隈草子(編集部)
※記事内のデータならびにコメントは2020年1月に「ゼクシィ花嫁1000人委員会」メンバー47人が回答したアンケートによるものです
※掲載されている情報は2020年3月時点のものです

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