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新婚1年生が知っておきたい「年中行事とお祝い」のマナー

家庭を築くと、お付き合いの幅も広がります。独身時代は大目に見られていたことも、結婚するとそうはいかなくなることも……。年中行事やお祝い事はどの程度まで行えばいいの?と疑問に思っている人も多いはず。そこで、先輩花嫁のお付き合いの実態を調査! その結果と共に、新婚1年生が押さえておきたいお付き合いのマナーについてご紹介します。

やっぱり欠かせない年始のあいさつ

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日本には1年の中で行われる儀式や行事が数多くあり、これらを年中行事といいます。いまではあまり行われなくなったもの、新たに行われるようになったものなどがありますが、先輩花嫁が行っているもので多かったのは年始のあいさつ。約6割の人が両家の親に年始のあいさつに行っていました。

新婚1年生にとって気になるのは、年始のあいさつではどちらの家に先に行くかということ。かつては夫の実家からなどともいわれましたが、いまはそれほど気にすることはありません。両家の親の都合を聞き、ふたりで調整しましょう。

あいさつに行くときは、3000円程度(お歳暮を贈っている場合は1000円程度)の予算でお年賀の品物を用意。お菓子やお酒などが一般的で、できれば日持ちのするものがお勧め。赤白のちょう結びの水引が付いたのしを掛け、「御年賀」と表書きします。

かつては仕事などでお世話になっている人へも年始のあいさつに伺ったものですが、最近では少なくなりました。もしあいさつに伺いたいなら、年内にアポイントを取って。伺うのは2日以降の午後の早い時間がお勧めです。

なお、おいやめいなど小さな子どもがいる場合は、お年玉を用意しましょう。金額の目安は小学校入学前なら1000~2000円、小学校低学年で2000~3000円、小学校高学年で3000~5000円、中学生・高校生で5000~1万円くらい。ポチ袋に入れて渡します。

年始のあいさつ、こうしています

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新年のあいさつはお互いの実家に顔を出します。私の実家にはお正月に使える牛肉やホタテなどの冷凍食品を。彼の実家には亡父に供えるお菓子と母の好きなブリを持っていきます。(nutsさん)

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お正月には夫の実家へ行きます。私の実家は少し遠いので、結婚して最初の年は行ったものの、2年目からは「無理しなくていい」という言葉に甘えさせてもらっています。お年賀は「気を使わなくていい」と言われたので、特に贈っていません。(しおりさん)

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新年はそれぞれの実家にあいさつに行きます。特別なことをするというわけではなく、近況報告ぐらい。私は独身時代から母に毎年お年玉を渡していて、それは結婚後も続けています。(ひとみさん)

お彼岸やお盆はどうする?

春分の日(3月20~21日ごろ)や秋分の日(9月22~23日ごろ)はそれぞれ前後3日間を合わせた合計7日間がお彼岸となり、先祖を供養するためにお墓参りにいくのが習慣となっています。お彼岸をどのように過ごすかはそれぞれの家で異なるでしょうから、事前に確認をするのがお勧めです。

また、お盆もお墓参りをする習慣があります。地方により時期も異なり、東京など一部の地域では7月13日~16日、それ以外では8月13日~16日となります。いつお盆の行事を行うのか親に確認し、できれば結婚後初めてのお盆にはそれぞれの実家を訪問したいものです。

母の日・父の日は欠かせない年中行事に

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年中行事の中でひと際存在感を放つのが、母の日(5月第2日曜)と父の日(6月第3日曜)。母の日は6~7割、父の日は約5割の人がアクションを起しています。結婚後はふたりからと言って、プレゼントを贈ったり、一緒に食事に行ったりするのがお勧め。とはいえ、「自分の親への対応は自分で」という方針をふたりで決めているのであれば、それでも構いません。

母の日・父の日のプレゼントの金額の目安は3000~5000円程度。身に着けるものや好きな食べ物などを贈るのが喜ばれます。近くなら訪問して手渡しを。遠方なら品物を送り、当日は電話で声を聞かせてあげるといいでしょう。

お誕生日のお祝いは、自分の親に行っているという先輩花嫁は6割を超えましたが、夫の親の誕生日はがくんと減って4割程度に。お誕生日こそ「自分の親へは自分で」という意識が強いようです。また、還暦など節目のお誕生日には、特別なお祝いをしたいもの。きょうだいなどとも相談して、特別なプレゼントを贈ったり、食事会を開いたりするといいでしょう。

なお、敬老の日(9月第3月曜)のお祝いをするという人は、2割弱という数字に。祖父母との関係が密接であれば、贈り物をしたり、お祝いの電話をかけたりするといいでしょう。お祝いのカードなども喜ばれるはずです。

母の日・父の日、こうしています

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母の日と父の日はまとめてお祝いを。両家にそれぞれグルメギフト券を贈っています。(平野香里さん)

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母の日と父の日はそれぞれの好みを尊重した対応を。私の母は「日頃の家事から解放されて外食するのが楽しみ」と常々言っているので、一緒に食事に行きました。父へは大好きなお肉をプレゼント。一方、夫の父母は外出するのがあまり好きではないので、母の日はカーネーション、父の日は日本酒を贈りました。(長谷川久美子さん)

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母の日と父の日は両家にそれぞれ食べ物や衣類などの贈り物を。自分の親の好みは分かるのですが、夫の親の好みは分からないので、夫に聞きながら選んでいます。(なっちさん)

出産や入園・入学のお祝いは親しい人同士で行う

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結婚後に増えてくると予想されるのが、きょうだいやいとこ、友人などの子どもに関するお祝い事。

出産のお祝いについては、知らせを受けたらすぐにでも駆け付けたい気持ちになるかもしれませんが、産後7日以内は近親者以外はお見舞いは避けるのがマナー。きょうだいなら問題ありませんが、友人は少し時間を置いてからお祝いに行くのがいいでしょう。お祝いの金額の目安はきょうだいで1万~3万円、いとこなど親戚や友人で5000~1万円。お金を包むか、ベビー服や食器など品物でも問題ありません。

また、親戚同士では子どもの入園や入学などの節目にもお祝いを贈るのが一般的。ただ、友人同士ではそこまではしないケースが多いようです。ちなみに、出産祝いも友人の場合は第1子までで、第2子以降は贈らないという人も。

なお、お祝い金は子どもの年齢と比例し、幼稚園や小学校の入園・入学で5000~1万円、中学校・高校入学で1万~2万円、大学・専門学校で1万~3万円くらいです。お金を包むか、子どもに役立つ学用品などを贈ります。

子どものお祝い、こうしています

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親戚の出産祝いに、赤ちゃんの名前入りのバスタオルやおもちゃなどが入った5000円のおむつケーキを贈りました。(西村麻衣さん)

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夫の兄夫婦の子どもの出産祝いに、現金1万円とお祝いの品(絵本)を贈りました。(c’estさん)

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共通の友人の出産祝いにふたりでお金を出し合い、ベビー用品をプレゼントしました。(yukaさん)

最近は贈ることが少なくなったお中元・お歳暮

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お世話になっている方に感謝の気持ちを込めて贈るお中元・お歳暮。ですが、「虚礼廃止」が叫ばれるようになり、最近ではお中元・お歳暮を贈る人が少なくなってきました。今回のアンケートでも、約9割の人が「贈らない」という選択をしています。

贈っているという人の中で、贈り先として最も多かったのが自分たちの親。身内に贈るのはマナー違反であるとも言われますが、もともとの意味からすると失礼にはあたりません。ですが、お誕生日や母の日・父の日などに贈り物をしているのであれば、無理に贈る必要はないでしょう。

贈る場合は、季節のおいしいものや親の好物などを選んで。金額の目安は3000~5000円程度です。贈る時期はお中元が7月1日~15日(地域によっては8月1日~15日)、お歳暮が12月初旬~25日くらいまで。お中元を贈ったらお歳暮も贈るのが基本ですが、どちらか一つを贈るとしたら1年の締めくくりとなるお歳暮の方を贈るのがいいでしょう。

お中元・お歳暮、こうしています

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実家辺りではお中元やお歳暮を贈る習慣がまだあり、私たちもそれぞれの実家へ贈っています。3000円程度で、冷凍品や常温で日持ちのするものを選んでいます。(ToMさん)

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母に聞いたところ、お中元・お歳暮を贈るのは当たり前と言われ、両家の親と親戚にハムやお茶、ジュースなどを贈っています。(あんでるせんさん)

From 編集部

お互いの生活習慣やしきたりを尊重して臨機応変に対処を

結婚をすると、彼の親や親戚などとの新しいお付き合いが始まります。お互いの生活習慣やしきたりなどが異なり、戸惑うこともあるかもしれません。そんなときも基本のマナーを踏まえながら、周りの意見も聞いて臨機応変に対処していくことが、スムーズな人間関係を築くことにつながります。

岩下先生顔写真
Profile

岩下宣子 マナーデザイナー/現代礼法研究所代表

全日本作法会の内田宗輝氏、小笠原流小笠原清信氏の下でマナーを学ぶ。マナーデザイナーとして、マナーの指導や研修、講演、執筆活動を行う。

構成・文/粂 美奈子 イラスト/moko. 監修/岩下宣子
※掲載されている情報は2019年7月時点のものです
※記事中のデータは2019年5月に、2年以内に結婚した女性103人を対象に行ったマクロミル調査によるものです。コメントは2019年5月に行った「ゼクシィ花嫁1000人委員会」のメンバー79人の回答によるものです

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