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手紙は読むべき? どう伝える? 大人花嫁から親への「ありがとう」

結婚式の定番演出といえば“花嫁の手紙”。日頃は口にできない感謝の気持ちを伝える絶好のチャンスとは分かっていても、33歳以上の大人花嫁はちゅうちょする気持ちが先に立ってしまうよう。同世代の花嫁は、結婚式という場で親への感謝をどう伝えているのか見ていきましょう。

年代別リサーチ「“花嫁の手紙”ってどう思う?」

花嫁の手紙に対する意識調査の年代別円グラフ2つ。

●25歳~32歳の花嫁は、結婚式で“花嫁の手紙”を読むことについて「ぜひやりたい」「やってもいい」と約半数が前向きな気持ち。
●それに対し33歳~39歳の大人花嫁は、「あまりやりたくない」「絶対やりたくない」が64%も!
●「泣くから恥ずかしい」「人前で読むのに抵抗がある」などというコメントは両者から出たが、大人花嫁からは「泣きながら手紙を読む姿を人に見せるのは、年齢的にちょっと……」という考えもあった。

年代別リサーチ「実際、“花嫁の手紙”は読んだ?」

花嫁の手紙を読んだか否か、意識調査の年代別円グラフ2つ。

●実際に結婚式で“花嫁の手紙”を読んだ人は、25歳~32歳は約8割、33歳~39歳は約6割という結果。
●やはり33歳以上の大人花嫁の方がその割合は減るものの、でも“花嫁の手紙”に対して気乗りしなかったはずなのに、最終的に読んだ人は意外に多い。
●「プランナーに背中を押されて」「この機会を逃したら、一生感謝を伝えることはないかもと思って」と気持ちを切り替えた人もいた。

“花嫁の手紙”で感謝を伝え→満足した大人花嫁

涙を流して、花嫁の手紙を読む新婦と横に新郎のイラスト

「普段言えない素直な気持ちを伝えられた」「親に喜んでもらえてやって良かった」という意見が多かった。手紙を書くことで、家族との思い出を振り返り、結婚する前の自分の感情と向き合えたメリットもあったよう。

読んで良かった

花嫁アイコン

今までの思い出や、家族の良いところを考えるきっかけに。家族への思いやりが深まった。(33歳・花嫁)

花嫁アイコン

誕生日などで普段から感謝は伝えているものの、結婚式の“花嫁の手紙”は親にとっても一生に一度の機会なので、やって良かった。(39歳・花嫁)

花嫁アイコン

“花嫁の手紙”の朗読をきっかけに、親子関係が良くなった。(34歳・花嫁)

“花嫁の手紙”は読まずに感謝の想いを演出に取り入れて→満足した大人花嫁

母からケーキを食べさせてもらうセレモニーのイラスト

“花嫁の手紙”とは違う方法で「ありがとう」を伝えた人も。25歳~32歳の花嫁は「子育て感謝状を渡す」などストレートに気持ちを伝えた人がいる一方、33歳~39歳の大人花嫁は言葉少なく、サプライズのケーキバイトなどで感謝のシーンを楽しく盛り上げたり、さりげない演出を取り入れたり。

演出にして良かった

花嫁アイコン

中座のエスコート役に指名。手をつないで歩いて、母も、それを見ている父も嬉しそうだった。(35歳・花嫁)

花嫁アイコン

エンディング映像の音楽を、花嫁が親への気持ちをつづったものにした。(38歳・花嫁)

花嫁アイコン

海外挙式だったので、レイセレモニーをして「ありがとう」とひと言伝えた。(33歳・花嫁)

“花嫁の手紙”はそっと渡して→満足した大人花嫁

親ギフトに手紙を添える新婦のイラスト

“花嫁の手紙”は用意したものの、ゲストの前で朗読せずに、結婚式当日にそっと渡した人も。当日はタイムスケジュールがきっちりと組まれているので、そのような時間を設けたい場合は事前にプランナーに相談をしたい。

そっと渡して良かった

花嫁アイコン

挙式前に、親へ向けて晴れ姿をファーストミート。親子だけの時間の中で手紙を渡した。(33歳・花嫁)

花嫁アイコン

親ギフトに手紙を添えて、ひと言「ありがとう」と伝えた。それでもやっぱり泣いてしまった。(38歳・花嫁)

“新郎新婦謝辞”に親への感謝もさり気なく添えて

多くの大人花嫁の相談に乗ってきたウエディングプランナー・岡崎 桂さんにインタビュー!
「ダイレクトに感謝を伝えられる“花嫁の手紙”はぜひ読んでほしいところですがちゅうちょする方は多く、『新郎は感謝を伝えなくていいの?』など悩みも尽きません。
そこでお勧めしたいのは“新郎新婦謝辞”。大人花嫁世代はふたりが主体となって準備をすることが多いので、新郎新婦はホスト役、親御様はゲストというスタンスでおふたりでスピーチをすれば、それぞれの親御様とゲストに感謝を伝えられます。実は私自身も結婚式でそのようなスタイルにしました。
“花嫁の手紙”を読むなら全員に向けた内容とし、さり気なく親御様への気持ちを添えるのも良いですね。
もちろん読む読まないは自由に選択してOK。読まない場合は、前日までに親御様と食事をするなどして感謝を伝えてはいかがでしょう。おふたりらしく、決して後悔のない門出にしてくださいね」

From 編集部

「とりあえず書いてみる」のも手

読む・読まないはいったん置いておき、まずは“花嫁の手紙”を書いてみることで自分がどうしたいのか分かる場合も。プランナーや複数の友人に率直な意見を聞いてみるのもお勧め。手紙以外にも感謝の気持ちを伝えることはできるので、「後悔しない」を基準に検討しよう。

岡崎さん笑顔のショット
Profile

岡崎 桂さん wedding and Event planner

『ゼクシィなび』から海外ウエディングのプロデュース会社勤務へ。さらに国内ラグジュアリーホテルのプランナー、ウエディングマネジャーを経てフリーランスのプランナーに。2018年、40代で今までの経験を生かした“大人婚”を挙げた。

オフィシャルサイト http://katsuraokazaki.com/

構成・文/千谷文子 イラスト/篠塚朋子
※掲載されている情報は2019年5月時点のものです
※記事内のデータならびにコメントは、「ゼクシィ結婚トレンド調査2018(東名阪合算値33~39歳)」、2019年3月に「ゼクシィ花嫁1000人委員会」のメンバー102人と、2年以内に結婚式を挙げた25歳~32歳の花嫁102人、33歳~39歳の花嫁102人が回答したマクロミル調査によるものです

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