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結婚式スタイル
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「大人婚の作り方」40代花嫁の”会場選び・料理・演出”etc.って?

花嫁の写真

「結婚式をしたいけれど、20代のようなパーティスタイルはそぐわない……」そう考える、30代・40代・50代の大人花嫁たちも多いのでは?年齢を重ねた大人花嫁ならではの、上質で落ち着いた雰囲気の結婚式を叶える方法を、40代で結婚したウエディングプランナー岡崎 桂さんに伺いました。式スタイルや料理、演出など「大人婚の作り方」をご紹介します!

ゲストがくつろげる「結婚式スタイルと会場選び・会場セッティング」

ゲストを披露パーティだけ招待。会場はメイン卓なし!

フラワーシャワー
背後にキャンドル棚を設置
ゲスト卓に座っておしゃべりする花嫁

写真1枚目:北海道での挙式には両家の親と兄弟姉妹のみ参列
写真2枚目:メイン卓は作らず、キャンドル棚を設置
写真3枚目:ゲスト全員と会話することを目標に掲げ、卓回りをしながら食事

挙式から参列してもらうと拘束時間が長くなる上、チャペル、屋外、受付……と移動もあり、ゲストに負担を掛けてしまう。岡崎さんがとったのは、北海道で家族だけの挙式とふたりだけのロケフォトを行い、後日、東京のホテルで披露パーティをするというスタイル。
パーティのゲスト54人の中には、目や舌の肥えた人も多いため、オリジナルメニューの提供とドリンクの指定ができる会場を選んだ。
全卓にふたりの席を作り、各卓を回りながらゲストと会食&歓談することにしたため、メイン卓は作らず、スピーチをする場所にバックフラワーとして、キャンドルとグリーンを飾った棚を用意した。

結婚式スタイルと会場選びのコツ
「ゲスト50人前後で歓談メインに」

海外や国内リゾート挙式の場合や、「挙式まで付き合わせるのは拘束時間が長くなり、申し訳ない」と思う人には披露パーティだけ招くスタイルがおすすめです。
歓談を長く取る場合、わいわいガヤガヤ感があった方がよいので、広すぎない会場に。後ろの人ともおしゃべりできるくらいのテーブル間隔が理想的です。
各卓にふたりの席を設ける場合の最適人数は50人前後。料理の品数と卓数を同じにすれば、料理の変わり目でスムーズに次の卓へ移動できます。(岡崎さん)

大人ならではの「花嫁衣裳・小物選び」

スレンダーなセルドレスにシンプルアクセサリー

挙式時の新郎新婦
パーティでの新郎新婦
シンプルなアクセサリー

写真1枚目:挙式時のドレスはレース素材でエレガント
写真2枚目:披露パーティはシルエットにこだわったシルクドレス
写真3枚目:アクセサリーはシンプルなピアスだけ。ヘッドドレスはなし

こだわったのは「フィット感があって、ドレスを着ていることを意識しないで、自由自在に動き回れるドレス」。パニエでボリュームを出したドレスに抵抗があり、挙式・披露宴共にスレンダーラインのドレスを購入して、ミリ単位の調整をしてもらった。
そして、挙式では普段からよく身につけていたパールピアスを、披露パーティはドロップピアスのみで、ヘッドドレスもなしのシンプルスタイルに。

ドレス選びのコツ
「上品なドレスをジャストサイズで」

アラフォー花嫁は、ドレスを上品かつ美しく着こなしたいもの。とりわけ、ゲストとの歓談を重視して動き回ることが多い大人婚では、フィット感を重視したいところです。私は納得いくまで何度も調整可能なセルドレスにしました。自分サイズで作ってもらえるセミオーダーもよいですね。肩を覆ったイリュージョンレースのドレスなら、上品に見え、ドレスが落ちる心配もいりません。アクセサリーはシンプルな方が大人の装いとして素敵。(岡崎さん)

ゲストをうならせる「料理・ドリンク選び」

コースはオリジナル、乾杯酒とワインは銘柄指定

魚料理
スパークリングワイン
メニュー表

写真1枚目:魚料理は鱸(スズキ)とクラムチャウダーソースでニューヨーク風に
写真2枚目:乾杯酒はオーストラリア産
写真3枚目:メニュー表は透明感のあるNTパイル紙を使用。席札にはケアンズの熱帯雨林をイメージしたシダの葉と細いリボンをあしらって

料理にはふたりの縁がある土地のものでもてなしたいという思いもあり、魚料理は新郎ゆかりの地・ニューヨークをイメージするクラムチャウダーソース、肉料理は新婦ゆかりの地・ケアンズにちなんで、オーストラリア産ビーフに。
乾杯酒も赤白ワインもアメリカとオーストラリア産に。乾杯酒にしたシャンパーニュ製法の豪産スパークリングワインは食事中も飲めるようにした。

料理・ドリンク選びのコツ
「ふたりにゆかりのある逸品で個性を」

大人婚の場合、ゲストの年齢も高めで、結婚式の出席回数も多いので、料理やドリンクで個性を出したいところ。とりわけ、食事と会話を楽しんでもらう大人婚の場合、司会者からのプロフィール紹介はしなくても、ふたりにゆかりのある料理にすれば、さりげなく、ふたりのバックグラウンドを知ってもらうこともできます。(岡崎さん)

必要なものだけを厳選した「ペーパーアイテム」

Seating chart、エスコートカード……

招待状
シーティングチャート
テーブルナンバー

写真1枚目:パズル式のSave the Dateは、サプライズ感を出したくて、事前連絡なしで発送
写真2枚目:ゲストの座る席はこのアクリルパネルのSeating chartでチェック
写真3枚目:テーブルナンバーもアクリルを使ったオリジナル

大人の遊び心を出したくて、ピースをつなげると1枚のカードになるパズル式のSave the Dateを、式が決まった直後、結婚報告を兼ねて発送。
芳名帳は用意せず、二次会のように出席名簿を用意して、受付でチェックし、テーブルナンバーを記載したエスコートカードを渡す方法を取った。
ゲスト一人一人に受付で渡す席次表も用意せず、アクリルパネルにゲスト名を印刷したSeating chartをウエルカムスペースにセット。それを見て、自分の席を確認してもらった。
各卓のテーブルナンバーもアクリル製で、会場コーディネートの一部として装花にマッチするものにした。
ゲストと直接会話することを重視したので、席札へのひと言メッセージはなしに。

ペーパーアイテムの用意の仕方
「本当に必要なものを厳選」

芳名帳をなくして、受付時間を短縮し、カクテルタイムを楽しむ時間に。親族中心の大人婚だったら、肩書を記載した席次表も不要です。
直筆メッセージはなくても大丈夫。テーブルラウンドにたっぷり時間をかければ、お世話になったお礼や「これからもよろしくね!」を直接ゲストに伝えられます。(岡崎さん)

定番にとらわれない「演出・プログラム」

新郎新婦入場、ケーキカット、花嫁の手紙はなし

似顔絵描き
お礼のハガキ
ジャズ演奏

写真1枚目:披露パーティ中にゲスト全員の似顔絵をプロに描いてもらった
写真2枚目:完成した絵はポストカードにして、招待したゲスト全員にお礼状として送った
写真3枚目:BGMはジャズの生演奏

ゲストをもてなし、ゆっくり座って楽しんでもらえるひとときにしたくて、ウエルカムスピーチ、謝辞以外の新郎新婦お決まりの演出はなしに。司会者によるプロフィール紹介もお色直しも省いた。
演出に取り入れたのは、大人の雰囲気が漂うピアノ、サックスのジャズ生演奏、プロのイラストレーターによる似顔絵パフォーマンス。

<披露パーティのプログラム>
●受付後のカクテルタイム
●生演奏での迎賓(ゲストに迎えてもらうのではなく、自分たちがゲストをお迎えしたいという気持ちから、新郎新婦もゲストと一緒に会場に入り、「新郎新婦ご入場です!」のシーンをカット)
●ウエルカムスピーチ
●主賓祝辞
●乾杯
●会食(各卓でゲストと一緒に食事をしながら)
●ゲストインタビュー(プロフィール紹介の代わりに、ゲストに各時代の新郎新婦について語ってもらった)
●ゲスト全員のイラストを描くライブパフォーマンス(3時間で54人の似顔絵を描いてもらった)
●新郎新婦からの謝辞(花嫁の手紙朗読を省き、謝辞の中でゲストと両親に感謝を伝えた)
●別日に行った挙式映像上映(エンディングムービーとして)

プログラムの作り方
「真のおもてなしにこだわって」

大人婚では「ゲストに心から楽しんでもらえることは何か」、ゲストへの負担も考慮したいですね。
私たちはゲストにゆっくり食事を楽しんでもらいたいと思い、移動をお願いする各卓の集合写真もしませんでした。その代わりに、私たちと会話しているゲストの自然な姿をたくさん撮ってもらったのです。
また、仕事や子育てに忙しい友人が多いので、余興は頼まず、自分たちでもてなすことができる演出を中心に進行を組みました。
このように定番演出にとらわれず、取捨選択するのが大人婚のプログラムの作り方です。(岡崎さん)

他にも!プランナー花嫁が叶えた「大人婚」

岡崎さんの結婚式とは異なるタイプの「大人婚」をしたプランナー花嫁さんを2人ご紹介します。

とんピーさんの場合

花嫁のイラスト

元ウエディングプランナーで、こだわったのは“本物感がある古式ゆかしい日本の結婚式”でした!

【Q.どんな結婚式スタイルにした?】
A.自分とは無縁の宗教で行う式に抵抗を感じ、“本物”、“古式”にこだわって、地域に根付いた神社で式を挙げました。挙式からゲスト39人で行った披露宴まで、衣裳はずっと和装、おもてなしは日本料理。夫がひとまわり以上年上ということもあって、20代には出せない貫禄や趣を出しました。

【Q.アイテム選びやプログラムの工夫点は?】
A.式後は不要となるペーパーアイテムにはお金をかけない、メッセージも書かないなど無駄を省きました。新郎新婦と縁もゆかりもないものを差し上げるのも抵抗があり、和婚演出として親兄弟で行った鏡開きの樽酒を小瓶に入れてプチギフトに。鏡開きは貴重な体験で、全員にやってもらいたいくらいでした。

ミィさんの場合

花嫁のイラスト

フランス料理に携わり、結婚式の料理も多く手掛けてきた私は、立食パーティにして、結婚式をゲスト同士の交流の場にしました!

【Q.どんな結婚式スタイルにした?】
A.挙式は親族のみ。披露宴は会費制で、招待した100人のうち、親族以外ほぼ同業者。ゲスト同士の知り合いも多かったため、ワイングラス片手に自由に動きまわって楽しめる立食にして、ゲストの交流を目的としたパーティにしました。会場は仕事の付き合いがあったフレンチレストラン。私は歩きやすい白ドレス1着で通しました。

【Q.アイテム選びやプログラムの工夫点は?】
A.行った演出は肉料理の切り分けなどシェフによる料理演出のみ。ケーキカットや花嫁の手紙など自分たちが注目される演出を無くし、私たちもずっと輪の中に入っておしゃべりしていました。引出物は全員共通で、会場となったレストランの伝統菓子。装花は全て省きました。

大人花嫁ならではのフォトウエディングを叶えるには、こちらの記事も!

From 編集部

個々の価値観を反映した理想の式を

大人婚で大事なのは、何度も結婚式に出席してきたからこそのふたりの考えや想い、そしてゲストが思っていそうなことを反映させること。「結婚式ってこうあるべき」という固定観念は取っ払い、自分たちなりの理想の結婚式を描いてみて。

プランナーの顔写真
Profile

岡崎 桂さん Wedding and Event Planner

ゼクシィなび、海外ウエディングのプロデュース会社、ホテルのプランナー、ウエディングマネジャーを経て、フリーランスのプランナーに。
2018年、40代で今までの経験を生かした自分なりの「大人婚」を実現。

オフィシャルサイト http://katsuraokazaki.com/

取材・文/渡邊博美 
※掲載されている情報は2019年1月時点のものです
※記事内のコメントは2018年12月に、2年以内に結婚式を挙げた35~50歳の花嫁103人が回答したマクロミル調査によるものです

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