人前では恥ずかしいから……式前後にこっそり親孝行のススメ
「親孝行したい気持ちはあるけれど、結婚式の演出として人前で行うのはちょっと……」。そんな恥ずかしがり屋の花嫁さんのために、結婚式の前後にこっそり行う「親孝行アイデア」をご紹介します。ぜひご参考に♪
親の本音「親孝行はできれば式当日以外にお願いしたい」
親世代にアンケートを取ったところ、予想外の結果が。娘からの親孝行自体は嬉しく思うものの、それを「式当日」にしてほしいと願う親は1割にも満たず、さらには7割超が「当日は晴れ姿を見せてくれるだけで十分」と考えていました。
ちなみに、こっそりしてもらえると嬉しい親孝行は以下の通り。
<式当日以外ならこんな親孝行が嬉しいベスト5> ※複数回答
1位/一緒に旅行をしてくれる
2位/一緒に買い物や外出をしてくれる
3位/ドレス選びや試食会、会場見学に誘ってくれる
4位/スマホの使い方など、親が苦手なことを教えてくれる
5位/欲しいものをプレゼントしてくれる
それでは上の5つをヒントに、実際に卒花さんたちが行った「式前後の親孝行アイデア」をご紹介!
【親孝行アイデア1】
親子で一緒に過ごす時間をつくる
家族旅行を楽しんだり、家事を手伝ったりしてみては?
結婚が決まったら何となく娘が遠いところへ行ってしまうようで、寂しく感じるのは親の心情。そんな中、温泉や旅行など、家族での思い出づくりを喜ぶ親の声が目立ちました。さらに「外で暮らす娘が、式前には毎週末自宅で過ごしてくれた(57歳女性)」「昔のように親子3人で川の字になって寝た(55歳男性)」という声からも分かるように、一緒に過ごしてくれるだけでも立派な親孝行なんですね。
こんな親孝行しました
式の前、父母と私と3人で旅行へ。行き先は父親の希望で石垣島へ、家族写真もたくさん残せて、いい思い出づくりができたと思います。「憧れの南国を満喫できたし、親子でゆっくり話す時間が取れて良かった」と喜んでもらえました。(まなぱんださん)
20歳で自宅を離れてからずっと1人暮らしをしていて、帰省するのは年に1回。せめて式前日くらいは親と一緒にいたいと思い、ホテルの同じ部屋に泊まり、親子の時間を過ごしました。さらに式翌日はふたりの新居にご案内。「どんな環境でどんな生活をしているのか見られて良かった」と喜んでくれました。(のんさん)
新居へ引っ越すまでの1カ月間は、なるべく自宅で夕食を食べるようにし、家族で過ごす時間を大事にしました。ずっと仕事ばかりで母と一緒にキッチンに立つことがなかったのですが、結婚退職をして時間に余裕もできたので、夕食作りのお手伝いも。母も親子の会話の時間が増えて楽しそうでした。(まりこさん)
[画像2枚目]結婚式の前、家族で石垣島へ旅行に(まなぱんださん)
[画像3枚目]ふたりの新居に両家の家族をご招待(のんさん)
【親孝行アイデア2】
親から子、子から親へと何かを伝え合う
家庭の味を受け継いだり、親にスマホの使い方を教えてあげたり♪
結婚して実家を離れる前に、秘伝の料理などさまざまなことを娘に伝えておきたいと願う親は少なくないようです。そんな気持ちを酌み、こちらから「教えて♪」と頼んでみるのも一つの親孝行。逆にこちらから親にしてあげられることもあります。スマホの使い方やメイクの仕方などを教えながら、親子で過ごす時間を楽しんだ人も!
こんな親孝行しました
母の味を受け継ぎたかったので、魚の煮付けや郷土料理である「サンマのポーポー焼き」など、母の得意なレシピを教えてもらうことに。結婚するまでは実家暮らしで母に頼りきり。一緒に料理をすることがなかったので、とても喜んでくれました。式後、年末年始に帰省した際にはお雑煮の作り方を教えてもらいました。(美和さん)
式前に母と一緒に過ごす中で「夫婦のあり方」のようなものを伝授してもらえたと思います。忙しい中、つい彼にイライラしがちな私に「お互いが気持ちよく過ごすためには、相手を思いやり、笑顔でいることが大切」など、当たり前だけど胸に染みる言葉をたくさんもらいました。一方、私が母に教えてあげたのはスマホの使い方。真っ先にLINEの設定をしたので気軽に連絡を取れるようになり、喜んでくれています。(佐藤あゆみさん)
【親孝行アイデア3】
結婚準備を親子で一緒に楽しむ
ドレス選びや手作りなど、結婚準備を通して親子の思い出づくりを
ドレスを一緒に選んでもらったり、会場の試食会に誘ったりするのも素敵な親孝行。親にとっても娘の結婚式は特別でワクワクするものなんです。「結婚準備に参加したい」とひそかに考えている親は結構いるので、声を掛けるときっと喜んでくれるはず。
こんな親孝行しました
ドレスの試着は母と一緒に。好みが似ていてセンスにも絶対の信用を置いていたので、セレクトはほとんど母にお任せでした。「娘と二人でドレスを選ぶのが夢だった」ととても喜んでくれ、試着の時点ですでに涙。いい親孝行ができたかな?と思います。(本山麻衣さん)
式の半年くらい前から、衣裳選びに付き合ってもらったり、一緒にリングピロー作りを行ったり、結婚準備をしながら親子の時間を共有するようにしました。さらに式の1週間前には母を誘ってエステへ。初めて体験する母が「とてもリラックスできた」と喜んでくれて何よりです。(むぅちゅんさん)
式の相談を兼ね、母をホテルのアフタヌーンティーへ誘いました。たまには場所を変え、おめかしして出掛けるのも楽しいかなと思って。その日は式の打ち合わせの進み具合や当日の流れを説明したり、ヘアスタイルの相談をしたり。親子で過ごすひとときを母も喜んでくれていたと思います。(佐藤あゆみさん)
[画像2枚目]母と一緒にドレス試着。好みが似ているのでセレクトはお任せ(本山麻衣さん)
【親孝行アイデア4】
記念になるものを残したり、プレゼントを贈る
記念の植樹やプチDIY、アルバムなど「自分の気配が残るもの」を
感謝を伝えるプレゼントも喜ばれています。「実家で飼っている愛犬を洗ってくれた(62歳女性)」というようなお手伝い系のプレゼントなどは、式当日に渡す親ギフトとはまたひと味違った良さがありますよね。結婚準備で培ったDIYの腕を生かして部屋の模様替えや家具のプチリフォームをしてあげたり、「記念の植樹」など自分の気配が感じられる何かを残せたら、親の寂しさもちょっぴり癒やされるかもしれません。
こんな親孝行しました
私から親へのプレゼントは「実家の家庭菜園のお手入れ」。彼にも手伝ってもらい、ジャガイモやキュウリ、トマト、枝豆を植えました。後日、採れたジャガイモでポテトコロッケを作ってみんなで食べたのもいい思い出です。家庭菜園を通して彼と家族との距離もグッと縮まりました。(ひよこさん)
式当日は着用しない和装姿を収めた「前撮りアルバム」を、後日プレゼント。親はもちろん、結婚式に出席できなかった祖母にも白無垢姿を見せてあげることができ、とても喜んでいました。(わかさん)
式の前日にブランド物の名前入りリップを母にプレゼント。結婚のため実家を離れて、あらためて感じた母のありがたさ。そんな母に感謝を伝え、何か記念に残るものを贈りたいと思いました。私の想いが通じたのか、式当日に付けてきてくれて嬉しかったです。(nanaさん)
[画像2枚目]実家の家庭菜園を彼と一緒に整備。親に喜んでもらえてひと安心!(ひよこさん)
[画像3枚目]父母に和装の前撮りアルバムをプレゼント(わかさん)
From 編集部
自分らしい方法で心に残る親孝行を
親への感謝の伝え方は人それぞれ。恥ずかしかったり、親が人前に出るのが苦手という場合は、無理に式当日にやらなくても問題なし! 自分らしい方法で「ありがとう」を伝えてみてくださいね。
構成・文/南 慈子 イラスト/高篠裕子
※掲載されている情報は2018年3月時点のものです
※記事内のデータならびにコメントは、2018年2月に「ゼクシィ花嫁1000人委員会」メンバー69人が回答したアンケートおよび、結婚した娘を持つ40代~60代の男女104人が回答したマクロミル調査によるものです
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