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コラム・連載
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【連載】立原綾乃のOne&OnlyウエディングVol.15「家族でつくる結婚式」

ふたりの幸せをそばで見守り、そして心からの「ありがとう」を伝えたい人、それが家族ですね。家族をテーマにした結婚式はいろいろあるけれど、手紙を読んだりギフトを渡す他にも、一緒に笑ったり泣いたり、普段の家族だんらんの延長のように楽しめたら……。今回は、そんな自然体のウエディングを本当に叶えた、素敵なカップルをご紹介します。

始まる前からすでに両家が和気あいあい

ウエルカムスペースに飾られたふたりの写真
ふたりの写真を見ながら談笑する両家の家族
新郎と、人前式の司式者を務める祖父が談笑している場面

最初におふたりに会い、お話を聞きながら思ったのは、家族をとても大切にしていらっしゃるということ。言葉の端々から「ああ、ご家族のことが本当に大好きなんだな」と伝わってきたからです。結婚式の軸にあるものは家族。代々つながっていくこの奇跡のような縁を大切に、準備を進めなくてはと思いました。

式当日。予定よりも少し早く会場にいらしたご両家のゲストの皆さまでしたが、準備が整っていくガーデンをながめながら、すでに誰からともなく会話が始まり、和気あいあいムード。そんな光景を目の当たりにして、始まる前から「今日は素晴らしい日になる」と確信しました。

【1枚目】ウエルカムスペースでは、ふたりの生い立ち写真がゲストをお出迎え
【2枚目】ふたりの子どものころの写真を、懐かしそうに眺める両家のご親族
【3枚目】挙式の司式を務めてくださったおじいさまと、リラックスムードで打ち合わせをする新郎

今回のカップル「Hitoshiさん& Rinaさん」

Hitoshiさんも Rinaさんも、何より家族のことが大好き。みんなが気を使わずにリラックスできるよう、軽井沢でのガーデンウエディングを選んだ。パーティでは両家の父母に、あるサプライズを用意。

【会場】ハウスオブ軽井沢
※問い合わせは「TRUEwedding」まで(下記プロフィール欄参照)

新郎の祖父が司式者を務めた、心温まる人前式

誓いの言葉を伝え合う新郎新婦
父親と手をつないで歩く花嫁
新郎の祖父が司式者になり、行われるふたりの挙式

人前式の司式者は、新郎Hitoshiさんのおじいさまにお願いすることに。もちろん初めてのご経験ですが、そこはさすがおじいさま。終始、笑いあり、涙ありの感動的なお式になりました。人生の大先輩からのお言葉には一つ一つに深みがあり、これから結婚するふたりへのアドバイスは胸に響くものがありました。
ご家族の方々が熱心に聞き入っていらっしゃる姿も印象に残っています。

【1枚目】お互いへ向けて誓いの言葉を述べる新郎新婦
【2枚目】いつも自然体のRinaさん。父親との入場シーンも普段通りの明るい笑顔で
【3枚目】挙式の締めくくりには、祖父からふたりへ愛のあるアドバイスとメッセージを

会話が生まれる「生い立ちストーリー」の飾り方

ふたりの生い立ちを、ビデオではなく写真で紹介してみませんか? 生まれてから成長していく過程を飾り、順を追って見ていただくのです。
それぞれのゲストが、自分のふたりとの思い出を振り返ることができ、周囲の人たちと自然と会話が生まれることも。ビデオとは違った楽しみ方ができますよ。
ガーデンやレストランなど、ビデオを上映できない会場では特にオススメです。ぜひ参考にしてみてくださいね。

ナチュラル&シンプルなグリーンでコーディネート

グリーンを基調にしたナチュラルなブーケ
ナチュラルなクラフト紙のペーパーアイテム
野の花をイメージしたテーブル装花

ブーケや装花、ペーパーアイテムなどはすべてグリーンをベースにコーディネートしました。「華やかさや可愛らしさよりも、とにかく森の緑を生かしたい」というRinaさんの願いを実現したものです。映画『トワイライト』に出てきた、幻想的な森の中のウエディングに憧れていらっしゃったようです。
ちなみに招待状のモチーフとして使ったグリーンのリースは、人前式の承認の際にも用いたデザイン。代々つながっていく縁、そして両家が一つの輪となる姿を表現しています。

【1枚目】「本当は葉っぱだけでもいいくらい」というRinaさんのリクエストに応えて作った、スッと縦に伸びるシンプルなブーケ
【2枚目】クラフト紙と麻ひもで仕上げたナチュラルなペーパーアイテム。葉っぱを添えて
【3枚目】「テーブルの上までが森の一部」。そんな想いを表現した、緑がベースのコーディネート

イメージや世界観、大切にしたいキーワードをプランナーさんと共有して

例えばRinaさんのように、「お花よりも緑!」と、具体的な装飾イメージを抱いている方もいますよね。希望を言葉や画像で分かりやすく伝えることも大事ですが、それに加えて、結婚式全体の大切なテーマから、思い浮かぶアイディアもあるんです。
Rinaさんの場合は「家族」。そこからイメージできる両家のつながりを「リース」というモチーフで表現しました。
初めからアイデアややりたいことが全てなくても、準備を進めていくうちに生まれるテーマやストーリーもあるんですよ。

ふたりが自然体でいれば、家族もみんなリラックス

周囲と会話を楽しみながらのパーティ
緑の木陰にテーブルをセットしてパーティ

挙式の後のパーティは、両家が仲良く語り合い親睦を深める時間となりました。両家で席を分けず、1つの大きなテーブルを囲むことでお互いの表情がよく分かり、会話も弾む楽しいひとときを過ごすことができました。

【1枚目・2枚目】爽やかな緑の木陰でパーティ。両家が仲良くなれるよう大きなテーブルを囲み、シェフのおいしい料理や会話を楽しんだ

「バウリニューアル」を両家の父母にプレゼント

バウリニューアルの入場シーン(新郎の父母)
バウリニューアルの入場シーン(新婦の父母)
マイクを向けられ、照れながら答える新郎の父母

「もう間もなく結びの時間」……のその前に、サプライズプレゼントをこっそり用意。それは両家の親御さんたちへの「バウリニューアル」です。バウリニューアルとは、すでに結婚している夫婦が、記念日などの大事な節目に改めて愛を誓い合う「2度目の結婚式」のようなセレモニー。新郎新婦から親御さんへの最高のプレゼントになりました。

新郎新婦が作ったブーケを手に、照れながら入場する両家の親御さんたち。両家のお父さまの手には、現地で購入されたお母さま方への「両家おそろいの指輪」も。結婚式の喜びが3倍になった瞬間でした。

【1枚目】バウリニューアルの入場シーン。先頭を歩くのは新郎の父母
【2枚目】続いて新婦の父母が嬉しそうな笑顔で入場
【3枚目】両家の父がサプライズで用意しておいたおそろいの指輪を、お母さまたちにプレゼント

From 編集部

from綾乃「ホームパーティのような、理想の家族ウエディング」

HitoshiさんとRinaさんのまるでホームパーティのようなウエディング、いかがでしたか? 必要以上に気を使わなくても、それぞれが自分のペースで楽しめるのが家族ウエディングのいいところですよね。いつもの笑顔といつもの家族だんらんの温かさがあればそれで十分。皆さんの参考になれば嬉しいです。

立原綾乃さんプロフィール顔写真
Profile

立原綾乃 TRUEwedding代表/ディレクター

「結婚式という時間そのものをデザインする」という新しい発想で、日本のウエディングデザイナーの第一人者として活躍。特定の会場を持たず軽井沢・ハワイに特化した1日1組のオーダーメイドウエディングプロデュース「TRUEwedding」を手掛ける。
相手の想いを形にする抜群のセンスと彼女にしかつくれない温かな時間は、ウエディングにとどまらず、ライフスタイルにおいても多くの女性から人気を集めている。

TRUEwedding TEL 03-6450-6363
http://truewedding.jp/

企画・監修・写真提供/立原綾乃 構成・文/南 慈子
※掲載されている情報は2017年7月時点のものです

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