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【連載】立原綾乃のOne&OnlyウエディングVol.13「みんながここで出会い、つながっていくウエディング」

カップルの数だけ結婚式は存在します。そこにはふたりだけの大切な想いがあり、伝える方法もまた、人それぞれ異なるものです。今回は「軽井沢の美しい自然の中で式を挙げながら、お互いの親族が自然と打ち解けてくれたら」と願う心優しいカップルの、森の中でのウエディングをご紹介します。

ふたりが出会った「フィジー」のエッセンスをさりげなく取り入れて

フィジーの水

「森の中でのウエディングに憧れて」と、お互いの実家の中間地点でもある軽井沢で、自然に囲まれた会場を探していたMakotoさん&Nozomiさん。たまたま見掛けたTRUEweddingの写真と会場デコレーションに惹かれ、連絡を頂いたのがおふたりとのお付き合いの始まりです。

ただ、4月にお問い合わせいただいてから3カ月後がもう式ですから、実際にお会いしたのは1回だけ。その後はお電話でやりとりをしながら進めることになりました。

ふたりの出会いの場所「フィジー」の水を、ウエルカムドリンクに

今回のカップル「Makotoさん&Nozomiさん」

ふたりの出会いはフィジーに留学していた時のこと。初めて会った瞬間からお互いに惹かれ合い、帰国後もずっと変わらない愛を育んできたそうです。
「思い出を感じられるものを、どこかに取り入れたい」というおふたりのリクエストにお応えして、ゲストをお出迎えするコーナーにフィジーのミネラルウォーターを用意。ミントを添え、ウエルカムドリンクとして振る舞いました。

【会場】ハウスオブ軽井沢
※問い合わせは「TRUEwedding」まで(下記プロフィール欄参照)

「こだわりポイント」を1つだけ。後は私たちにお任せ

ブーケを持つ花嫁

「私が使ってほしいのは紫のお花です」。それだけ伝えて帰られたので、逆にこちらの方が「もっと情報を頂けますか?」と慌てたくらい。ドレスはご自分でセレクトされましたが、他は基本的に私たちを信頼してすべて任せてくださったので、「どんなことをすれば喜んでもらえるかな」と、わくわくしながら準備を始めることができました。

まず考えたのが招待状。おふたりが軽井沢へ見学にいらした時、ちょうど野生のスミレが満開だったので、これを招待状に使おうと、その日に押し花にしました。

野の花を摘んできゅっとまとめたようなブーケは、Nozomiさんの大好きなパープル系でアレンジ

ワンポイントadvice「お急ぎ花嫁さんはキーワードを伝えて相談を」

実際、「式まであまり時間がない」という方も少なからずいらっしゃいます。そのような状況でも、イメージしている世界観を確実に叶えたいなら、Nozomiさんのようにこだわりポイントを1つに絞り、「好きな花」「色」など、キーワードで伝えるといいでしょう。後はプランナーさんが力を貸してくれるはずです。

また選んだドレスや小物の画像を見せるだけでも、好みの傾向は相手に伝わります。キラキラした髪飾りなら「ああ、ビジューなものがお好きなんだな」とか、ナチュラルなデザインのドレスをセレクトされていたら、それに合った世界観をつくり上げていったり。
自分の結婚式ですから、遠慮せず好きなものを選ぶ楽しさも十分味わってくださいね。

「ストレートな想い」が胸に響いた誓いの言葉

挙式で誓い合うふたり

牧師先生の祝福の後、ふたりが交わした誓いの言葉はみんなの胸を打つものでした。
「ずっと好きでした。これからもずっと好きです。この先もずっと大切にしていくことをここに誓います」。そう力強く語り掛けるMakotoさんの、素直過ぎるほどまっすぐな誓い。そしてそれに応えるように「これから5年後、10年後、50年後は今よりもっと愛しているでしょう……」とNozomiさん。

お互いに誓いの言葉の中身は知らないはずなのに、どこかとても似ていたところにも驚きました。ふたりの気持ちが同じだったからこそ、きっとこの日を迎えることができたのですね。

自分たちの言葉で、大事な想いを伝え合った誓いのシーン

ワンポイントadvice「誓いの言葉で大切にしたいこと3つ」

ふたりらしいウエディングに必ず取り入れているのが、自分の言葉でつづる「誓いの言葉」です。
考えた文章をただ読み上げるだけでなく、以下の3つのポイントを意識するだけで、相手の心に深く響く誓いの言葉。人前式を計画している人はぜひ参考にしてみてください。
※進行内容が決まっているキリスト教式でも、アレンジ可能な場合があるかもしれませんので、プランナーさんに確認してみましょう。

1.「伝えたい」という気持ちが大事。ゆっくりでいいから、相手に想いが届くように
2.言葉は短くても長くても大丈夫。相手に合わせることを意識せず、自分らしく
3.「誓う」ための挙式なのだから、飾らず、自分の言葉で素直に伝えよう

花嫁の好きなライトパープルでテーブルコーディネート

テーブルコーディネート
卓上に置かれたペーパーアイテム

実はテーブルに置かれたメニュー表は、招待状とデザインを合わせたもの。こちらもライトパープルの水彩絵の具とスミレの押し花をあしらって仕上げました。招待状から続くおしゃれな仕掛けに、着席したゲストも思わず笑顔。

さらに私たちスタッフにとっても嬉しい出来事がありました。「スミレの招待状が届いたので花言葉を調べたところ、その意味は“誠実さと愛”。今日の日にぴったりでした」と乾杯のスピーチで言っていただけたのです。招待状から始まったストーリーが自然とつながりを見せていて、本当によかったと思いました。

【1枚目】Nozomiさんの想いを受け、薄紫の可憐な花とクロスでテーブルコーディネート
【2枚目】招待状とデザインを合わせたメニュー表に、気付いたゲストもにっこり

自由に席を立ったりダンスをしたり。お父さまからの心温まるスピーチも

ケーキ入刀シーン
ガーデンでのファーストダンス

パープルのサッシュベルトで、さりげないおしゃれを取り入れたお色直しの後は、楽しいパーティの始まりです。こちらが何もしなくても、皆さん自由に席を立って自己紹介をし合ったり、空いている所に座ったり。両家の方々がフレンドリーに言葉を交わす光景は、まるで外国のパーティを見ているようでした。

締めくくりにはNozomiさんが家族全員へ宛てた手紙の朗読を。そこには家族の一員として温かく迎え入れてくれた新郎家族へのメッセージも含まれていましたが、彼女らしい素直な言葉に、皆さん胸を熱くしていらっしゃいました。
それをきっかけに、Makotoさんのお父さまも「用意していたけど、もうカンペなんて要らない!」と、ご自分の言葉で今の想いを伝え始められて……。
まさにこれこそが理想の姿。そんなウエディングを目の当たりにした気がします。

【1枚目】ガーデンでのケーキカット。パープルのクレマチスでケーキをデコレーション!
【2枚目】Makotoさん&Nozomiさんのファーストダンス。それにつられてご家族も一緒に

ここから始まるハートウオーミングな両家の物語

全員での集合写真

両家ご家族のスピーチはまだまだ続きます。予定にはありませんでしたが、Makotoさんのお母さまも自分の言葉で想いを語られ、最後にMakotoさんが皆さんにお礼を言い、さらにはスタッフである私たちへの言葉もご用意してくださって。
「言わなきゃいけないから言っている」のではなく、その場で心から湧き出してくる言葉をそのまま伝える。だからこそ感動的だったんですね。

この光景を目の当たりにし、ご両家の皆さんはこの先もきっと良いご関係を築いていかれるのだろうなぁと確信しました。「ふたりの結婚式が、新たな絆を結ぶきっかけになったこと」。これこそが結婚式のあるべき姿だと、改めて教えて頂けたような気がします。

和やかなムードの中、両家そろっての集合写真

From 編集部

from綾乃「想いの後にテーマは付いてくるもの」

MakotoさんとNozomiさんのウエディング、いかがでしたか? 森の中での一日は、ふたりやご家族、皆さんの温かい人柄が垣間見える素敵な時間でした。

今回、「パープル」がキーワードでしたが、これはあくまでもメインではなく、統一した世界観をつくるためのもの。「一番大事な家族がくつろぎながら過ごせ、両家が仲良くなれること」というふたりの想いそのものがテーマであり、それが形となりました。
皆さんもぜひ、自分の結婚式を考える際のヒントにしてくださいね。

立原綾乃さん顔写真
Profile

立原綾乃 TRUEwedding代表/ディレクター

「結婚式という時間そのものをデザインする」という新しい発想で、日本のウエディングデザイナー第一人者として活動。特定の会場を持たず軽井沢・ハワイに特化した1日1組のオーダーメイドウエディングプロデュース「TRUEwedding」を手掛ける。
相手の想いを形にする抜群のセンスと彼女にしかつくれない温かな時間は、ウエディングにとどまらず、ライフスタイルにおいても多くの女性から人気を集めている。

TRUEwedding TEL03-6450-6363
http://truewedding.jp/

企画・監修・写真提供/立原綾乃 構成・文/南 慈子
※掲載されている情報は2017年6月時点のものです

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