1回目の打ち合わせで必須!【はじめての見積り用語集】
初めて見る結婚式の見積り。分からない用語はその場で確認してもいいけれど、最初の打ち合わせの前に、ある程度把握しておけば、「え? それ何のこと?」と戸惑わずに済みそう。ちょっぴり勉強して、ふたりのペースで打ち合わせに臨みましょう。
ここが分からない!
「イメージがつかめない」5つの用語
※注)重い物を持ち上げる費用のことではありません
★初めて聞く言葉って、イメージしづらいもの。ただ会場担当者にとっては業界用語としてよく使う言葉なので、こちらが分からないことに気付いてもらえない恐れが。
【お引き上げ料(おひきあげりょう)】(正)
花嫁のヘアメイクを元の状態に戻すための費用。スプレーで固めたり、ピンを何本も使ってまとめたりしているので、自分で行おうと思うと、時間もかかり大変な作業に。普段のヘアメイクで二次会に臨みたい人は、頼んでおくと安心。
【式次第(しきしだい)】
挙式の進行内容が書かれたペーパーアイテム。キリスト教式の場合はみんなで歌えるよう賛美歌が一緒に載っている。人前式の場合は自分たちでも用意できるが、キリスト教式の流れは会場ごとに内容が決まっているので、オーダーする人がほとんど。
【筆耕料(ひっこうりょう)】
筆耕とは、毛筆で文字を書く専門技術のこと。結婚式の場合は招待状の宛名書きをプロに頼むケースが多く、主にその代金のことを指す。手書きやパソコンの毛筆体を利用してもいいが、手間を掛けたくない人や格調高く仕上げたい人は頼んでおこう。
【WD、CD(ウエディングドレス、カラードレスの略)】
会場によっては、ウエディングドレスやカラードレスのことをアルファベットで略して記載されていることがある。中には「新婦小物一式(WD)」というような二次的な用い方も。まずはこの2つの略語を押さえておこう。
【ブートニア】
新郎衣裳の胸元に着ける花のことで、ブーケとお揃いの花材で作られる。「ブーケ&ブートニア」と記してあると何となく想像は付くものの、結婚式以外でお目にかかることは少なく、見積りを見て初めて知る人も多いはず。
【ビデオ/撮って出し】
挙式や披露宴の様子をその場ですぐに編集し、お開き前に上映するムービー演出のこと。通常のビデオ撮影とは異なる商品として、見積りに計上されることが多い。ちなみに「ビデオ」だけでもオープニング、プロフィール、エンディングなどさまざまな種類があるので、必要なものをじっくり吟味して。
ここが分からない!
「会場により呼び方が違う」5つの用語
※注)ここでの「介添え」とは高齢者のお世話ではありません
★同じ内容でも会場によって呼び名が変わることが。逆に同じ名称でも内容が微妙に異なることもあるので気を付けて。
【介添え料(かいぞえりょう)/アテンド料】(正)
式当日、花嫁に付き添い、身の回りのお世話をしてくれるスタッフの費用。ドレスや和装姿の花嫁が動きやすいよう介添えをしたり、不自由しないよう常に気を配ってくれる心強い存在。会場によってこのスタッフのことを「介添人」または「アテンダー」と、異なる名称で呼ぶことがある。
【宴席料(えんせきりょう)/会場費】
披露宴会場の使用料のことで、ひと部屋単位、もしくはゲスト1名当たりの席料(500円程度)×人数でカウントされることが多い。会場によって「会場費」や「会場使用料」とさまざまな呼び方があり、料金設定も異なるので、最初に確認しておこう。
【芳名帳(ほうめいちょう)/ゲストブック】
受付でゲストの名前と住所を記入してもらうノートのこと。会場によって「芳名帳」や「ゲストブック」など呼び名が異なることがある。基本的には両家1冊ずつ必要なので、2冊セットでオーダー。会場に頼まずに自分たちで用意する人も多く、ノートの他に招待状に同封し、当日記入したものを持参してもらうカードタイプなども。
【カラーコーディネート/カラークロスなど】
カラーコーディネートと聞くと、会場全体を好みの色にアレンジしてもらえるようなイメージだけど、多くの場合はテーブルコーディネートに限定。主にクロスやナプキン、椅子カバーの色を、基本カラーから別の色にチェンジすることでオプション費用が発生する。会場によっては、「クロス」から「カラークロス」などに変化。
【神前式の挙式料/初穂料(はつほりょう)】
神前式とは「神道(しんとう)」で行う挙式スタイルのこと。神社の他、ホテルや専門式場の神殿で行う挙式全般で、「挙式料(神前式)」という名前が使われる。一方、初穂料という名称は神社での挙式に限定。かつてその年に初収穫された米(初穂)を神前にささげたことに由来し、「神様に奉納する」という気持ちで神社に納めるもの。
ここが分からない!
「仕組みが複雑~っ」な3つの用語
※注)ゲストが持ち込むものに発生するお金ではありません
★サービス料や持ち込み料といったなじみのない言葉にも注意。分からないからといってそのままスルーしてしまうと、予想外の金額に膨れ上がることも。よく理解して臨もう。
【持ち込み料】(正)
ドレスや引出物などのアイテムを会場や提携会社に頼まず、個人で手配して持ち込む際に発生するお金のこと。適切な状態で保管してもらうための費用と考えて。会場によって持ち込み料の有無や内容が異なるので、外部ショップを利用する予定のある人は、何にいくらかかるのか事前に確認しておきたい。
【サービス料・消費税】
結婚式では料理や飲物代などに、スタッフの人件費ともいえる「サービス料」が10%ほどかかってくる。会場によっては宴席料や控室料に発生することも。これはかつてチップを渡す習慣がない日本で、それに代わるものとして導入されたのだとか。なお日常の買い物同様、すべてのアイテムに8%ずつの消費税が必要だが、「サービス料を含んだ料金の上に、さらに消費税がかかる」ことを理解しておこう。
【プロデュース料】
主にプロデュース会社やフリーのプランナーさんにお願いするときに発生。会場選びから装飾やトータルコーディネート、スタッフの手配など、その内容は多岐にわたる。特に一から作り上げるウエディングの場合、最初に「何をどこまでお願いすると、いくらかかるのか」を確認。
「数字の意味や単位が分からないもの」にも注意!
中には「項目の名前は分かるけど、横に添えられている数字の意味や単位が理解できない」というものも。代表的な2つをご紹介!
【引出物(7割で算出)】
「ゲスト人数がはっきりしているのになぜ中途半端な数字で計算を?」と、つい突っ込みたくなるのが引出物や引菓子、招待状などの7割算出。実はこれにはちゃんとした理由があり、引出物や招待状は世帯ごとに用意するケースが多いため。当初の見積りでは便宜上7割や6割で計算されるのが一般的。
【写真(六つ切/1ポーズ)】
まず「六つ切」とは結婚式の記念写真でよく使われる写真サイズで、約20cm×25cmの大きさ。一般的なスナップ写真のL判サイズを4枚並べたよりもやや大きめと覚えておこう。次に「1ポーズ」とはいわゆる記念撮影1カット分のことで、新郎新婦のツーショットが基本となる。
From 編集部
言葉の意味が分かれば、打ち合わせもサクサク♪
見積りがちゃんと読めたら、予算を念頭に自分たちのやりたいことをきちんと伝えるなど、建設的な話ができそうです。これで1回目の打ち合わせももう安心! 臆することなく自分たちのペースで進めましょ。
構成・文/南 慈子 イラスト/泰間敬視
※掲載されている情報は2017年11月時点のものです
※本文中の見積り用語や内容は会場によって異なることがあり、サービス料や消費税も今後変わる場合があります
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