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結婚式スタイル
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要望と合わない“地域の慣習&わが家のしきたり”。どう対応する?

編集部がアンケートを取ったところ、「親族間の取り決めがあるから勝手なことができない」「昔ながらのしきたりだから仕方がない」と、地域や家族のしきたりに縛られてモヤッとした花嫁さんがいることが判明。そこで今回は、マナー講師の岩下宣子さん&現役プランナー内山亜紀さんに、しきたりとの向き合い方や悩ましいしきたりの上手なかわし方を教えてもらいました。ぜひ参考にしてくださいね。

アドバイスをくれるプロは2人!

岩下宣子さん
岩下さん

「現代礼法研究所」代表。マナーデザイナーとして企業や学校、商工会議所、公共団体などでの指導や研修や、講演や執筆活動などを行う。思いやりの心を大切に、「あなたもOK、私もOK」という、お互いが気持ちよく過ごせるためのマナーを伝えている。

内山亜紀さん(ララシャンス迎賓館:アイ・ケイ・ケイ株式会社)
内山さん

宮崎県宮崎市にある「ララシャンス迎賓館」のウエディングプランナー。「GOOD WEDDING AWARD 2015」でクリエイティブ賞を受賞。新郎新婦の思いに寄り添い、要望以上の提案ができるよう日々努力している。プランナー歴5年。現在育児休暇中。

「地域」のしきたり

「スピーチは“親族代表”がマストですか?」

スピーチ

「彼の地元では『結婚式では親族代表があいさつをする』というしきたりがあり、私の方も代表を立てるようにと再三依頼されました。こちら側の親戚には該当する人がいないと丁重にお断りをしましたが、どう思われてしまったか気掛かりです」(おにぎりさん)

プロのアドバイス

内山さん

「自分のことを小さい頃から知っている人」なら、親族以外でも構わないと思います

もし該当する親族がいらっしゃらないということなら、自分を小さい頃からよく知っている親の知人や近所の方、恩師にお願いする方法もあります。彼の親御さんには、そういった代理の人でも構わないかどうか、お伺いを立ててみましょう。

それも難しいようでしたら、分かってもらえるようしっかり説明することです。その上で、「両家の代表としてスピーチをお願いできませんか?」と切り出すと角が立たなくていいと思いますよ。新婦の生い立ちや人となりといった情報を提供しておくこともお忘れなく。ゲストに「なぜスピーチが新郎側だけ?」と思われないよう、司会者からアナウンスしてもらうといいかもしれませんね

from 編集部

引き受けてくれるゲストあってのスピーチ。自分の親族が戸惑うようなら無理に行う必要はなし。親族代表あいさつをなくす代わりに、ふたりがウエルカムスピーチを行う提案をしてみるのもいいですね。

「余興をやりたいゲストが多過ぎて、時間が足りない~!」

ばんざい

「新郎側には『近所の方々も招待し、披露宴で余興をやってもらう』というしきたりが。予定の時間内には収まらず、お色直しの最中に披露してもらうという苦肉の策を取ったものの、これでは本末転倒のような気がするのですが……」(千晶さん)

プロのアドバイス

内山さん

「ゲストのため」に余興をなくす、というのも一つの手!

多くの方々に祝福してもらえることはありがたいけれど、あまりに余興が多過ぎると披露宴全体がまとまりませんよね。代表で1組というようにしてしまうと、今度は誰にお願いするのか調整が大変になってくるので、ここは余興をなくす提案をしてもいいと思います。

トークとしては、「せっかく皆さん来てくださるのに、ご自分の出番を気にして緊張したりお料理が楽しめないと申し訳ないので、余興なしの披露宴を計画しています。当日はどうぞお食事や歓談でゆっくりくつろいでください」というように、「ゲストのため」を前面に出してはいかがですか?

from 編集部

プログラム内に時間が取れない場合は、映像演出に登場いただくのも一つの手。無くすのではなく、違う形でお披露目の機会があると、喜ばれるかもしれません。

「突然の万歳三唱って、ゲストびっくりしちゃうよ><」

時間

「長野では、結婚式の最後に『万歳三唱』をする風習が。初めて聞いたので、打ち合わせや話し合いの時点で当たり前のようにその話題が出てきて驚きました。他県から出席する私の友人たちを驚かせてしまったかも!?」(恵梨さん)

プロのアドバイス

内山さん

まずは、風習の「いわれ」を調べてみたり、プランナーに詳しく聞いてみては?

その風習がどんなものなのかを知った上で、ふたりが取り入れたい、と思えるものだったら、「楽しもう」という姿勢で臨めば、ゲストにもその気持ちが伝わるはずですよ。

式当日は、しきたりを知らないゲストも一緒になって盛り上ってもらうため、当日に司会が事前に伝えておくことをオススメします。そのいわれを説明したり、「結婚式という晴れ舞台だからこそできるしきたりなので、皆さんもぜひご一緒に♪」というような前振りをしておけば、喜んで参加してもらえるし、一体感が味わえて素敵な思い出になりますよ

from 編集部

万歳以外にもその土地によってさまざまな風習があるもの。ただし、「絶対やらなくてはいけない」というしきたりはないので、ふたりのウエディングに合わないな、と思う場合は、無理に取り入れようとしなくていいと思います。

「家族」のしきたり

「型にはまらない、今どきな披露宴が希望なんだけどな……」

フォトプロ

「高砂なし、主賓のスピーチもなし、演出もほぼなし……ゲストとの会話の時間をメインにしたい!という、型にはまらないカジュアルな披露宴を思い描いていたけれど、彼の親は猛反対。スピーチやプログラムもしっかりと組み込まれた“THE 結婚式”という昔ながらのものを希望。
折衷策として、披露宴は親の意向を取り入れ、その後のパーティはふたりのこだわりを盛り込みました。もっといい方法があったのかな」(ちはるさん)

プロのアドバイス

最近の披露宴スタイルを共有して、ふたりの希望も具体的に伝えてみて。

まずは最近の披露宴スタイルを共有して、ふたりの希望も具体的に伝えてみて

ふたりの思いや描いているイメージについても、理解してもらえるよう丁寧に伝えましょう。自分たちでうまく説明できないときは、プランナーを頼るのも一つの方法です。最近の披露宴の傾向や、昔と比べてスタイルが多様化していることなどを、きちんと言葉にして伝えてくれるはず。それこそゼクシィアプリのさまざまな事例や写真を見てもらうのもいいでしょう。

親が希望する「昔ながらの披露宴」を上手にアレンジして、今どきの結婚式に変えてしまう方法もあります。例えばキャンドルサービスの代わりにテーブルフォトなどを取り入れれば、ふたりの「ゲストとの会話の時間をメインにしたい」という希望も叶えられます。質問者のちはるさんの折衷策も素晴らしいと思いますよ。
またオーソドックスな式でも、ウエルカムパーティやデザートビュッフェなどを取り入れることで、今どき感がグッと高まります

from 編集部

親とのイメージのギャップが大きな問題点なので、他にも「家族だけの結婚式+1.5次会」などの二部制も1つのアイデア。家族だけの結婚式で親の希望を叶えつつ、1.5次会でカジュアルになりすぎないような演出を取り入れれば、ふたりの希望も叶えた式になるはず。

「援助はありがたいけど、こんなに頂くわけには……」

お金

「ふたりとも若いわけではなく、それなりに貯蓄もあったので、自力で式を挙げるつもりでした。ところが関西に住む彼の親は『男性側が多めにお金を出すのが当たり前』という考え方。説得するのにひと苦労しました」(ともみさん)

プロのアドバイス

大事なポイントは、親御さんの顔をつぶさない、ということ

大事なポイントは、親御さんの顔をつぶさない、ということ

わが子のために良かれと思って出してくださるのですから、本当はありがたく頂きたいところ。とはいえふたりのポリシーもあると思うので、ここはひとつ上手なトークを考えてみましょう。

例えばやんわりと断りたい場合は「お気持ち、本当にありがとうございます。でもこれから長い人生いろいろあると思うので、そのときのために取っておいていただけますか?」というかわし方もあります。何かあったときには頼らせてくださいという姿勢を見せることで、親御さんも納得してくれると思いますよ。

一方、結婚費用ではなく、新婚旅行や新生活などに名目を変えて折り合いをつける方法もあります。『お母さまのおかげで将来に向けて貯蓄させていただきました』と、入金した通帳を見せるのもいいですね。
最初の心の交流がこの先もずっと繋がっていくことを忘れずに、かたくなにならず、思いやりの気持ちで接することを大切にしてください

from 編集部

まずは親の時代と異なり、援助を受けるかどうか、また金額についても考え方が多様化していることをしっかり説明しましょう。あくまで結婚のお祝いとして、式費用の分担ではない形でいただく、というのも手。そうすれば、両家のバランスも気にしなくて大丈夫。

「ゲストの顔触れまで制限されちゃうの……?(泣)」

テーブル

「父親側の親族には「結婚式にはいとこは呼ばない」という暗黙のルールがあります。これは仕方がないとしても、母親側のいとこにはぜひ来てほしかった。バランスを考えるようにと言われて諦めましたが、心残りです」(佐季子さん)

プロのアドバイス

反発から入らず、感謝から入る。それから、理由や思いを伝えてみましょう

反発から入らず、感謝から入る。それから、理由や思いを伝えてみましょう

親族同士のルールや世間体を気にするあまり、ゲストの顔触れについてもつい口出しをしたくなる親御さんも。上記の例とは異なりますが、例えば「友人の数を抑えても、職場の方々をお呼びしなさい」というようなケースもありますよね。そういった場合、こちらの思いを感情的にならずに伝えることが大切です。

まずは「何を言っているの?」と反発するのではなく、「私たちのことを心配してくれてありがとう」と感謝の言葉から入ること。そうすることで、親御さんの態度も軟化し、ふたりの話にじっくり耳を傾けてくれるはず。
そこから「いとこの●●ちゃんは子どもの頃から仲良くしているから、どうしても来てほしい」「職場の人よりも、これからもずっと長くお付き合いしていく友人たちを優先したい」というように、呼びたい理由やゲストへの思いを強く訴えてみましょう。また「お父さん、お母さんが私の立場ならどうする?」と質問してみることで、親が気付かされることも多いものです

from 編集部

ふたりの結婚式ですから、基本的にはふたりが呼びたい人を招待したいですよね。いったん親に相談しつつ、その後ふたりが本当に呼びたい人を含めてリストアップする形を取ってみては。

From 編集部

後悔を残さないためにも、しっかりと気持ちを伝えよう

大切なしきたりではあるけれど、納得いかないまま従うのは後悔のもと。ふたりが思い描く結婚式を実現させるには、必要以上のしきたりに縛られず、ある程度「やりたいこと」を優先させてもいいのでは? 周りの人たちにも十分配慮をしながら、やりたい理由や思いを伝えてみて。ふたりらしくのびのびと、自由な式をかなえてくださいね。

取材・文/南 慈子 取材協力/岩下宣子(現代礼法研究所)、内山亜紀(ララシャンス迎賓館:アイ・ケイ・ケイ株式会社) 構成/小森理恵(編集部)

※掲載されている情報は2016年9月時点のものです
※記事内のコメントは「ゼクシィ花嫁1000人委員会」のメンバー94人が2016年7月に回答したアンケートによるものです

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