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実例に学ぶ「Happy♪車いすウエディング」の叶え方

バルーンに囲まれて

新郎新婦のどちらかが車いすでの結婚式は経験談が少なく、準備から当日までの間、何に気を付ければよいか分からないことも。そこで今回は、フリーウエディングプランナーの木許郁子(きもといくこ)さんと、実際に夢を叶えたカップルの話を交えて、Happyな車いすウエディングを叶える方法を伝授します。

車いすだから気を付けたいポイントは5つ!

プランナーさんと

車いすの場合、できることの範囲は人それぞれ。まずは自分たちがどんな設備を必要とするのか、ゲストの人数や結婚式で叶えたいことなど、具体的にリストアップしよう。ゲストにも車いすの人がいるときは、ゲスト目線も忘れずに。会場を見学する前に、質問事項をまとめておくと安心。またプランナーとは頻繁に打ち合わせを重ねるので、話しやすさや一緒に考えてくれる姿勢なども考慮したい。
プランナーさんやカップルにヒアリングして分かった、車いすウエディングで気を付けたいポイントは、以下の5つ。注意すべき点やおすすめのアイデアもまとめたので、早速チェックしてみよう。

1.【会場選び】
2.【衣裳】
3.【会場セッティング】
4.【挙式】
5.【時間配分】

〈取材したのは…〉村上健一さん&杏奈さんカップル

5年の交際を経て結婚したふたり。
「結婚は意識していたものの踏み切れず、彼女の誕生日にゼクシィ相談カウンターに足を運んでみるというサプライズを仕掛けたんです。その場で会場を3カ所見学予約でき、話が進みました」(健一さん)
こだわったのは「車いすや目の見えないゲストも安心できる」「お祭りのようなにぎやかな演出ができる」「子どものゲストも楽しめる」の3つ。

1.【会場選び】 後から変更できない設備面をチェック

スロープ
スロープ2

会場やその設備は後から変更することができないため、見学時のチェックは最も重要。しっかり確認しておきたいポイントを、木許さんに教えてもらいました。

【会場見学時のチェックポイント】
・会場の収容人数や広さ(通路幅を広く取るため、ゲスト数の約1.5倍の人数が収容可能なバンケットが必要)
・公共交通機関からエントランス、通路、会場までスムーズに移動できるか
・エレベーターの場所や数
・多目的トイレの場所や数
・ドアの間口の広さ
・段差にはスロープが付けられるか
・ブライズルームの広さ(着替えのときにもたれ掛かる机などの家具も必要)
・バージンロードや祭壇の広さ(ふたり並んで歩けるか、祭壇で方向転換できるか)

「電動と手動では車いすの幅が違うので、実際に自分たちで確かめるのが一番です。1日1組の会場だと時間に余裕が持てますね」(木許さん)

〈体験談1〉質問することで会場の本気度を確認

実際に見学してみると、商業施設の中の会場では多目的トイレが会場の外にあったり、ほかに式を挙げる人と擦れ違いそうだったりと、初めて分かることも多かったそう。できることとできないことを徹底的に質問することで、会場側の応援体制も判断材料に。「見学を担当してくれたプランナーさんが『車いすだからと遠慮することはない』と言ってくれたのが、決め手に」(健一さん)

2.【衣裳】 着やすさのほかに車いすの装飾にもこだわって

ウエディングドレス
カラードレス

衣裳は、障がいの程度によってレンタルできるかオーダーにするかを判断しよう。
女性の場合、エンパイアなど頭からかぶって着られるドレスなら、レンタルでもOK。オーダーするなら、スカートの裾は横を短く前を長めに作ると絡まない。
男性の場合は、普段着で既製服が着られるならレンタル可能。上下でサイズが違う場合は、オーダーに。後でスーツとして使えるので、仕立てるのもおすすめ。ジャケットの後ろは短めに、スリットは横に入れると着心地もアップ。
衣裳と合わせてこだわりたいのが、車いすの装飾。花やバルーンなどで華やかに飾れば、お色直しがなくてもイメージチェンジできる。

〈体験談2〉フィッティングでの着心地の良さに感動

「僕の場合は、レンタル衣裳だと座った姿勢に合わずオーダーに。袖を通した瞬間の体への負担のなさや、着心地の良さは忘れられません」(健一さん)
杏奈さんのドレスはあえて車いすのことは気にせず、一番気に入ったものに。「打ち合わせではどうしても車イスでどのように式を挙げるかという話がメインになるのでさみしい思いをする分、ドレスではわがままさせてもらえればおあいこかなと(笑)」(杏奈さん)。「当日は裾を踏んでしまい『ねえ、ちょっと!』というのが会話のほとんどでした(笑)」(健一さん)

3.【会場セッティング】 通路幅や目線を意識しよう

通路を通る
会場全体

会場のセッティングは、通路を広くしてもらおう。ゲスト席の背と背の間隔は、1.5mが目安。高砂席にスロープを設置する場合は、40cmの段差でも約2mのスロープが必要。車いすの肘掛けがぶつからないか、高砂席のテーブルの高さも事前に確認を。表情が隠れることがないよう、装花は高さのないスタイルに。
「セッティングは打ち合わせ時に試しておくといいですね。装飾は、天井から下げるガーランドやランタンもおすすめです」(木許さん)

〈体験談3〉車いすの友人も一緒に写真が撮れる高砂席に

「僕自身が結婚式に参列した際に高砂席に上がれなかったので、自分たちの結婚式では車いすの友人も一緒に上がってもらい写真を撮りたいと、高砂席は2倍の広さにしてもらいました」(健一さん)

4.【挙式】 決まった動きはアイデアで乗り越えて

リング交換
フラワーシャワー

挙式は決まった動きがあるため、できないことはアイデアでカバーしよう。バージンロードでは、花婿なら牧師や母などが押し、花嫁なら父が押して入場。祭壇は段差がある方がゲストから見えやすいこともあり、スロープで対応すればOK。誓いのキスやリング交換では片方がひざまずけば、戴冠式のような雰囲気が演出できる。
「手助けもふたりの絆を示す温かい演出になります」(木許さん)

〈体験談4〉口を使ってリングを薬指に

「僕は手足に障がいがあるため、一連の動作を誰にお願いすると自然に見えるかプランナーさんと話し合いました」(健一さん)。花嫁を迎える場面では、花嫁の父と会釈をして彼女から肩に触れてもらうことで、クリア。ベールアップは牧師にお願いし、リング交換では牧師に指輪を口にくわえさせてもらって、花嫁の薬指に通した。

5.【時間配分】 余裕を持って演出でメリハリを

バルーン演出
友人と

式当日の時間配分は、余裕を持たせておこう。挙式の4~5時間前には会場に入り、挙式会場やパーティ会場の最終確認をしておきたい。着替えの前にはトイレなどの休憩時間を1時間程度見ておいて。披露宴はテーブルを回る演出などに時間がかかるため、通常2.5時間のところ3時間は必要に。
「お色直しや写真撮影など時間がかかる場面の後は、ゲームなどゲストが参加できる演出を入れてメリハリを出すと、時間が長くても飽きずに楽しめます」(木許さん)

〈体験談5〉ピエロにゲーム、バルーン演出で大盛況

「歴代のヘルパーさんやその子どもも大勢招いたので、家族で楽しめるように工夫しました」(健一さん)。車いすにバルーンをたくさん装飾して子どもに配ったり、ピエロが登場したり、父親対抗ゲームを行ったり。親戚一同からは中島みゆきの『糸』の大合唱のサプライズも。「ゲストももらい泣きしたり笑ったりで、本当に祝福されてるんだなと感動しました」(杏奈さん)

From 編集部

お世話になった人たちの前で幸せになろう

障がいがある人の中には結婚式を諦めている人も。でもせっかく生涯の伴侶を見つけたのだから、周囲の人たちのためにも結婚式を挙げることを前向きに検討してみて。結婚式は、親やお世話になった人へ感謝の気持ちを伝えられる絶好の機会。結婚式準備や式当日では気を付けることもあるけれど、実現可能な会場や親身になって相談に乗ってくれるプランナーさんに出会えたら、大切な人たちの前でふたりの愛を誓おう!

木許さん写真
Profile

木許郁子さん 障がい者ウエディングLumineux Presea主宰
フリーウエディングプランナー

長年、音響や司会者として結婚式に携わり、2014年からは「障がい者ウエディング」をサポートするブランド『Lumineux Presea(リュミヌ プレセア)』を主宰。自らサービス介助士の免許を取得し、フリーランスのウエディングプランナーとして、さまざまな障がいを持った人がステキな結婚式を挙げるためのプロデュースをしている。

構成・文/稲垣幸子 取材協力/木許郁子(障がい者ウエディングLumineux Presea)
※掲載されている情報は2016年3月時点のものです

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