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結婚式スタイル
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「ありがとう」と「おめでとう」が響く、町ぐるみの素朴な結婚式

当日の写真

「結婚式の原点」をあらためて気づかせてくれた、ある一組のエピソードをご紹介。
専門の会場ではなく、地域の施設で挙げられた町ぐるみの結婚式には、ゲストの「おめでとう」と、新郎新婦ふたりの「ありがとう」がぎゅっと詰まっていました。

「農業をしたい」という思いで移り住んだ、第2のふるさとでの挙式

舞台は、福井県若狭町の末野区。人口約150人、45世帯の小さな集落です。ここへ就農のためにやってきた新郎・悠平さんと、遠距離で生活する新婦・祥子さんが、今回の主役。ふたりの故郷は東京と福岡のため、「第2のふるさと」となる若狭町での挙式となりました。

ふたり

新郎:悠平さん 新婦:祥子さん

悠平さんの以前の会社での転勤先だった、宮崎の職場で出会ったのがきっかけ。5年間の遠距離交際を乗り越えて結婚

【結婚式が形になるまで】すべては町の人のアイデアから生まれた

簡単なあいさつ程度→町ぐるみの結婚式に!

結婚を決めた当初は、ふたり揃ってお世話になっている方々にあらためて口頭であいさつだけをしよう、という程度に考えていたという悠平さん。定期的に開かれていた地域の飲み会で結婚の報告をしたところ、思いがけない展開に。

花束

(悠平さん)
「せっかくだから町全体で結婚式を挙げよう、と提案してくれたのは地元の方でした。正直、話が大きくなったことに戸惑いはありました。けれど同時に、『おめでとう!』と、あらゆる世代の方が満面の笑みで喜んでくれたのが嬉しくて。地域の方も喜んでくれるなら……と気持ちを固めました」

プランナーもスタッフも、すべては地元の人

遠距離交際の間も、月に1~2回は若狭町を訪れていた祥子さん。町ぐるみでの結婚式を挙げると聞いて驚いたものの、町の皆さんが「祝福したい」と思ってくれたことが純粋に嬉しかったそう。ただ、プロのプランナーやスタッフがいない中、結婚式の段取りがうまくいくのか不安だった面も。

ふたりの門出

(悠平さん)
「どんな式にしようか、と町の人と話し合っていたとき、地元のおっちゃんの『昔見た、花嫁行列の光景が忘れられない』という言葉が印象的でした。せっかく挙げるのなら地域の人が喜んでくれる方がいいと思って、昔ながらの伝統的な結婚式に沿うことにしました。また、ヘアメイクもフォトグラファーも、町の人が地元の人を紹介してくれて、その人がまた違う人を紹介して……地域のつながりを感じましたね」

着付け師も、挙式を挙げる神社の方が紹介してくれたそう。
関わる方全員が、それぞれの仕事を終えた後に自分たちの結婚式について深夜まで話し合いを続けてくれていたことに、悠平さんも祥子さんも「なぜここまでしてくれるのだろう」と感謝の気持ちでいっぱいになりました。

【結婚式当日】気持ちがあふれる一日

「おめでとう」を言うために、ゲストが待ち構える花嫁行列

お出迎え
お参り

結婚式当日、地元に自宅を持っていないふたりのために、悠平さんの上司の方が、代々続く旧家である自宅を「嫁入り宅」として貸してくれました。さらにそこには、町長も駆け付け、ふたりに祝福の言葉を掛けてくれました。

写真1枚目
「嫁入り宅」として借りた上司宅の玄関口で、新婦を迎えます

写真2枚目
地元の伝統である、新郎宅の仏壇へのお参り。上司宅の仏壇を、快く貸してくれました

沿道1
沿道2
沿道3

あいにくの雨にもかかわらず、家の外には、花嫁の登場を今か今かと待つ地元の人たちがたくさんいました。

(祥子さん)
「挙式が行われる神社までの沿道では、地元の人が軒下で傘を差して待っていてくれたり、窓から顔を出して笑顔で手を振ってくれたり、子どもたちからはサプライズの花束をもらったり……町全体で『おめでとう』とお祝いの声を掛けてくれました」

満面の笑みを浮かべて花嫁行列を見届ける地元の人の「おめでとう」は、挙式が行われる神社まで途絶えることはありません。
地元の神社での挙式は両家のみで厳かに行われ、さぁ次は、悠平さんの職場で行われる披露宴へ向かいます!

写真1枚目
町の人の手作りリアカーで花嫁行列

写真2枚目
軒下では、町の人が笑顔で「おめでとう」と声を掛けてくれます

写真3枚目
地元の子どもから花束を受け取り、嬉しそうな祥子さん

ゲストは私服で参加! すべてに気持ちのこもった、手作りの披露宴

ふたりが会場に到着すると、子どもからお年寄りまで、たくさんの人々が。

披露宴会場

(祥子さん)
「顔見知りの人だけだと思っていたら、会場いっぱいに町の人たちが集まっていたので本当に驚きました。装飾や細かい披露宴の内容はサプライズで計画してもらっていました。目に入るものすべてを作ってくれたんだ、と思ったら感謝の気持ちが込み上げてきて……一番感動した瞬間でした」

入口
入刀

披露宴の参加は自由。ゲストの制限、ドレスコード、ご祝儀、席次表だってありません。みんな私服のまま、お祝いに駆け付けてくれました。
テーブルに並ぶ食事やケーキ入刀用のライスケーキは地元のお母さんたちが、会場の飾り付けは子どもたちが、演出の踊りだって地元の人が……すべてが地元の人の手作りだからこそ、会場いっぱいに言葉だけではない「おめでとう」という気持ちがあふれています。

写真1枚目
自由参加の披露宴には、子どもから大人までたくさんの人が駆け付けてくれました

写真2枚目
入口のボードは、ゲスト一人一人のメッセージで埋められていきます

写真3枚目
近所のお母さんたち手作りのライスケーキに入刀

クライマックスでは、地域のみんなに迎えられたと実感

表彰
涙

(悠平さん)
「最後に、区長から『ふたりを町の住民として認めます』という“区民認定書”を頂きました。もちろん、これも手作りでした。あらためてみなさんに受け入れられたのだと実感することができ、胸が熱くなりました」

写真1枚目
区民認定書を読み上げ、ふたりへ渡す区長

写真2枚目
あいさつでは、思わず声を詰まらせます

夜の宴会場

夜が更けるまで続いた披露宴。会場は、温かな空気に包まれました。

【結婚式を終えて】覚悟と責任が芽生えた

依頼中

町ぐるみでの結婚式を終えてから1年弱。それぞれの仕事の都合で、いまだに遠距離での生活は変わりはないというふたり。
それでも、結婚式を経て、地域とのつながりをより強く感じているそう。

(祥子さん)
「ふたりで地域の小学校での運動会などのイベントに参加したり、以前よりも地域とのつながりを強く感じるようになりました。現在、仕事を調整して若狭町へ移る準備を着々と進めています。正直、早く若狭町のみなさんのところに行きたいです(笑)」

(悠平さん)
「今回の結婚式を通して、みなさんとのご縁・ご恩に感謝すると共に『町の人に恩返しをしたい』という気持ちがさらに強くなりました。また、『この地で、夫婦ふたりでしっかりやっていこう』という覚悟や責任も芽生えました」

写真
結婚後の地域の夏祭りで、悠平さんの勤める会社の出店を揃って手伝うほど、すっかり地元になじんだふたり

From 編集部

結婚式の原点を見た!

結婚式に決まった形はありません。参加するゲストやドレスコード、装飾、料理、演出……すべてが自由でいい。それよりも、ふたりの「ありがとう」という気持ちと、ゲストの「おめでとう」が交わりが実感できること、それこそが結婚式の原点なのだと思います。
もちろん、ゲストを驚かせたい気持ちで、新しい話題のアイデアや、意表を突いた装飾・演出を盛り込むのもいいかもしれないけれど、それがすべてではないことを、ふたりの素朴な結婚式が教えてくれました。

構成・文/小森理恵(編集部)
※掲載されている情報は2016年1月時点のものです

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