きもの卒花がお答え! 「花嫁和装って重い?キツイ?高い?」
花嫁の和装は特別だからこそ着てみたい。でもどうしようかな……と迷っているあなた! 実際に和装を選んだ先輩花嫁に、迷いや不安への解決策を聞いてみました。プロの着付け師・金田恵理子さんのアドバイスも押さえて、和装の不安とはさようなら!
【不安1】キツくて苦しそう?
着付け次第で苦しくない!テンションもUPで楽しく過ごせた
「成人式で振袖を着た時に気分が悪くなった経験があり最初は不安でした。でも、着付けの人が上手だったことと、当日はテンションが上がっていたこともあり、最後まで楽しく撮影できました。白無垢は花嫁の象徴という感じがするので、ぜひ挑戦してみたかった衣裳。とても良い記念になりました」(写真・のんさん)
意外とキツくなかった!
肩がこる気がして和装には抵抗がありましたが、着てみると思ったより軽かったです。(ひるねさん)
和装は締め付けがキツイかも……と思いましたが、着てみるとそうでもなく、ドレスのコルセットの方が私にはキツかったです。(レビンさん)
歩くのが大変そうなイメージがありましたが、当日は楽しく過ごそうという気持ちが強く、重いことすら忘れていました。(優美花さん)
プロの結論:補正の仕方と下着選びでキツさは軽減できる!
着物で苦しいと感じるのは、帯枕を固定するために胸の下で結ぶひもがキツいとき。ひもが体に食い込まないように補正すれば、苦しさを軽減できます。また、下着はサポート力のあるものは避け少しでもラクな物を選ぶこと。ハイウエストのガードルは帯と重なるので苦しくなりやすい上、トイレで苦労します。ふつうのショーツで問題なし! 胸は全体を包むように補正するので、カップが大きな人は和装用ブラジャーがあると補正しやすくおすすめですが、それ以外の人はノーブラでOK。
【不安2】お色直しに時間がかかりそう?
和装→洋装の順に着たらスムーズだった!
「和装はドレスよりも最初の着付けに時間がかかるため、披露宴のスタートは色打ち掛けで入場しました。お色直しにかかった時間は約30分ですが、ゲストをお待たせすることなく着替えることができました。入場シーンが華やかになったことと、ゲストからも「意外で驚いた」という声が聞けたので満足できました!」(写真・ちぃさん)
スムーズにお色直しできた!
<ドレス→和装で工夫!>
披露宴のお色直しで色打ち掛けを着ました。髪のセットは大きく変えず、若干くずすスタイルにしてもらうことで、お色直し時間を短くするように工夫しました。実際にかかった時間は、着替えとヘアチェンジ含めて30分程度でした!(ゆかちんさん)
<和装→ドレスで工夫!>
挙式と披露宴の前半に和装、披露宴の後半にドレスへお色直し。この方法だと約20分で、あまり時間が掛からずスムーズにいきました。しかも新郎は甲冑姿、新婦は戦国時代の姫風な感じにしてオリジナリティも出せました。(NOZOMIさん)
プロの結論:衣裳の順番とヘアスタイルで工夫するのが得策
和装を最初から着付ける場合、お仕上げまでの目安は20分前後。和装は着るのに時間がかかっても、脱ぐのは3分もかかりません。そのため、和装をドレスより先にするとチェンジがスムーズに。和装から和装へのお色直しの場合、時間を左右するのは帯を結び直す必要があるかどうか。打ち掛けを替えるだけなら約3分で完了します。ドレスから和装へチェンジする場合は、着付け時間は短縮するのが難しいので、ヘアスタイルで工夫する方が時短につながります。
【不安3】予算的に厳しいかも……?
ドレスと和装で迷っていたら、お得な衣裳プランで色打ち掛けが着られた!
「挙式は神前式だったので、お色直しは色打ち掛けとドレスで迷いました。予算的に2種類は無理かも……と思っていたところ、プランナーさんにご相談する中で『オリジナル色打ち掛けを選ぶとレンタル料プレゼント』というプランをご提案いただきました。利用条件がクリアできていたので即決。衣裳代はふたり分で約40万円でした。オリジナル色打ち掛けは世界にひとつだけ、しかも手描き友禅や刺繍など高級技巧が盛り沢山の立派なもので大満足!」(写真・こりょこさん)
お得なプランや衣裳があった!
根気よく探していたら、良いデザインで予算に見合うものが見つかりました。衣裳代は約20万円でした。(Azuさん)
どうしても和装の前撮りがしたかったので、予算内でお願いできるフォトスタジオを探し、支払いはクレジットカードのボーナス払いにしました。私は白無垢1着のみ、衣裳代は約7万円でした(唯さん)
洋装・和装や値段も問わず、好きな衣裳が2着も着られらるプラン(約30万円)を選択したら、高額な和装を金銭面での心配なく着ることができました。(NOZOMIさん)
プロの結論:最初から予算を伝えるのも手! 成人式の振袖を着る方法も
衣裳店では高価なものからお手頃なものまで、幅広い和装を揃えています。だから、予算的に不安な場合はあらかじめ上限額を伝え、その範囲で提案してもらうことができます。もし、成人式の振袖と帯を持っているなら、はこせこや懐剣などの小物だけレンタルして着るのもおすすめ。ちゃんと格調高い花嫁姿が完成しますよ。
【不安4】かつらに抵抗がある……
合わせてみたら洋髪より似合う?! と思えるほどしっくりきた
「かつらには抵抗があって当初は全く考えていなかったです。でも式近くに急遽興味を持ち、ヘアメイクリハーサルで試しに被ってみたら、むしろ洋髪よりしっくり! 似合わないと思い込まず挑戦してみることは大切だと思いました。それに、綿帽子は似合わなくても角隠しは似合うということもあるので、どうか諦めずに!」(写真・ぴろりさん)
実際に着けてみると好評だった!
白無垢を着るか迷った理由は、かつらに抵抗があったから。でも、結婚する時にしか着られないと考えて決めました。ウエディングドレスと全く雰囲気が違ったので、記念になりました。(梨沙さん)
かつらに似合うメイクに変えてくれたことと、彼から「思ったより似合う」と言われたので、かつらを選びました。丸顔のほうが似合うそうです(笑)(ちぃさん)
プロの結論:サイズも種類も豊富だから、似合うかつらが必ずある!
かつらのサイズはサイズ展開が豊富なので、ぴったりのサイズが必ずあります。さらに、かつら合わせでは髪の毛をまとめた状態での頭の大きさもチェック。ぴったり合うように調整します。おでこの広さ・狭さを気にする人もいますが、今どきのかつらは生え際が自然なグラデーションになっていて、おでこが狭い人は広く、広い人は狭く見えるので心配不要。デザインも昔の角張った形ではなく丸みを帯びています。髪色も真っ黒ではなく自然な茶色。一度合わせてみると、見方が変わりますよ。
【不安5】季節的に暑いのでは?
少しでも涼しい早朝から撮影スタート!
初夏の前撮りだったので、暑さが心配でした。対策として肌着を薄いものにして、日が照り出す前の早朝に撮影をスタートしました。当日は晴れて気温も高くなりましたが、日中は陰に入りながら暑さをしのぐことで、思ったより快適に撮影できました。初夏独特の日差しがキラキラと輝いた写真がたくさん撮影できたので、おすすめです。(mikaさん)
涼しく過ごせました!
8月の前撮りでしたが、屋内スタジオでの撮影にしたので大丈夫でした。彼はグレーの紋付き袴、私は白の色打ち掛けという珍しい衣裳が着られて大満足!(ちひろさん)
真夏に撮影しましたが、背中に保冷剤を入れてもらいました!人生で1回しか着れないだろう白無垢を着ることができて大満足です。(lenaさん)
プロの結論:夏は保冷剤が必需品。朝など涼しい時間帯は狙い目!
残念ながら婚礼和装に夏用はありません。暑さ対策としては、見えないところに保冷剤を忍ばせる方法があります。綿帽子は首の後ろがすっぽり隠れるので、保冷シートや薄い布で包んだ保冷剤でうなじを冷やすことができますよ。やはり、日が昇るほど気温も高くなるので、朝早めに撮影を開始して暑さのピークを避けるのは賢い方法ですね。
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From 編集部
和装の楽しみ方は一つじゃない!
和装を着ることへの不安には、何かしらの解決方法があります。先輩花嫁さんたちのコメントを読んでいて感じたのは、「実際に着てみると心配していたよりも大丈夫だった」という声が多かったこと。そして「和装を着られて満足」と答えた人が圧倒的に多かったこと。だから気持ちにブレーキをかけて後悔することがないよう、花嫁和装を着ることで初めて味わえる特別な気持ちを、ぜひたくさんの花嫁さんに味わって欲しいです。
取材・文/田中英代(Blue Ladybird)
※記事内のデータおよびコメントは、2017年2月に実施した「ゼクシィ花嫁1000人委員会」のメンバー88人が回答したアンケートによります
※掲載されている情報は2017年3月時点のものです
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