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「バージンロード」は誰と歩く? 由来と意味、歩き方まですべて解説!

バージンロード入場は結婚式の名場面の一つ。挙式の最初の印象的なシーンだけに憧れている花嫁も多いのでは? エスコート役は誰にお願いするか先輩花嫁の体験談や、美しく見える歩き方の解説まで、バージンロードについて気になることをまとめました。その由来と意味なども知って、バージンロードを歩く瞬間をふたりにとって心に残るものにしましょう。

バージンロードって? 由来や意味を知ろう

扉から祭壇までの道は花嫁の人生を表している

バージンロード

チャペルの入り口から祭壇に向かって真っすぐに延びる通路のことをバージンロードといいます。実はこれ、和製英語。英語ではウエディング・アイル(Wedding Aisle)といいます。

バージンロードは花嫁の人生(過去・現在・未来)を表しているといわれます。扉から祭壇まではいままでの人生。一歩一歩踏み締めながら過去の出来事に思いを巡らせましょう。そして、彼との愛を誓う現在へ。セレモニー後、退場のためにふたりで後ろを振り向けば、扉の向こうには明るい未来が開けています。

清らかな布の上を歩いて悪魔から身を守る

バージンロードには基本的には布が敷かれています。プロテスタントでは純潔を意味する白のバージンロードを、カトリックでは愛情を表す赤、または希望を表す緑のバージンロードを用いることが多いよう。

結婚式会場ではプロテスタントの形式でセレモニーを行うのが一般的ですが、バージンロードは白とは限りません。チャペルの雰囲気に合わせ、赤や青などのバージンロードを使用する所もあります。また、大理石やガラスなどでバージンロードを作り、何も敷かない所もあります。

ちなみに、このバージンロードにはお清めの意味がありました。というのも、幸せそうな花嫁は嫉妬した悪魔にさらわれてしまうという言い伝えがあったから。布を敷いた道を花嫁が歩くことで、悪魔から身を守るという意味があったといいます。フラワーガールが先導して花びらをまくのも、花嫁に似たブライズメイドを揃えるのも、同様に悪魔から花嫁を守る意味合いとされています。(諸説あり)

バージンロードのバリエーション

バージンロードは会場によってさまざまなバリエーションがあります。定番のものから、気になる最新のバージンロード、装飾アイデアまでぜひチェックしてみてくださいね!

クラシカルな赤じゅうたんのバージンロード

赤いじゅうたんのバージンロード

ステンドグラスが鮮やかに輝くクラシカルなチャペルに似合う、赤いじゅうたんのバージンロード。深紅の色が白いドレスの花嫁を美しく引き立ててくれる。品格漂う王道の赤いじゅうたんのバージンロードで憧れを叶えて。
(写真:OSAKA St.BATH CHURCH<大阪セントバース教会>)

花嫁の気高さを引き出す大理石のバージンロード

白い大理石のバージンロード

一歩ずつ歩むごとに神聖さと清らかさを感じさせる白い大理石のバージンロード。つややかな表面が白く輝き、柔らかな雰囲気を出してくれます。大理石が光を反射して、花嫁の表情までもより美しく気高く見せてくれるはず。
(写真:ベイサイド迎賓館 静岡)

幻想的な光の演出が美しいバージンロード

映像投影のバージンロード

映像の投影ができるバージンロードは、ゲストも驚くこと間違いなし! 光に照らし出され、その光が花嫁の歩みに合わせて動きだすという凝った演出が可能なバージンロードもあり、会場によってさまざまに進化中。ゲストの心に深い印象を残すセレモニーになることでしょう。
(写真:ベルヴィ 大宮サンパレス/GLANZ<グランツ>)

バージンロードの装飾アイデア

ふたりの軌跡をたどる「アイルランナー」って知ってる?

[手作りアイルランナーでセレモニーをふたりらしく]

バージンロードをオリジナルのアイルランナーで飾れば、よりふたりらしいセレモニーになるでしょう。ただし、キリスト教式のセレモニーではオリジナルのアイルランナーが使用できるかどうかは事前に確認を。人前式であれば基本的には問題ありませんが、チャペルを利用してセレモニーを行う際はやはり事前に確認をするのがお勧めです。

バージンロードを美しく歩く基本姿勢と歩き方

バージンロードを美しく歩くためには、事前の練習が必要。基本の立ち姿勢と腕の組み方、歩き方を、モデルでブライダルレッスン講師でもある豊川月乃さんに教えていただきました。しっかり練習して、当日に備えてくださいね。

まずは基本の姿勢をチェック

基本の姿勢をチェック

「まずは基本姿勢をチェックしてみましょう。

壁を背にして、かかとを壁につけて立ちます。左右の肩甲骨を寄せて胸を開き、両肩を壁につけます。後頭部・肩甲骨・おしり・かかとの4点が壁につくように調整してください。この時、背中と壁の間に手のひらが一枚入るくらいが目安です。

また、バストを45度上に向けて、3cm引き上げるようなイメージでいると、ドレスの裾が上がるので踏みにくくなります。下半身は骨盤を地面に垂直になるように立てます。腰は反らないように、しっかりと腹筋を使って。」(豊川さん)

立ち姿は肩と上半身の位置がポイント

姿勢の解説画像

「美しい立ち姿には、デコルテラインを開いて見せることが大事です。そのためには、肩を引いて肩甲骨を寄せるのですが、その時肩が上がってしまう人が多いので注意が必要です。肩は下げることを意識して、最後に少し内側に入れるとより美しく見えます。

また、Aラインやプリンセスラインなどのドレスは、上半身を後ろに反らし気味にすると、ドレスの広がりが美しく見えます。一方、スレンダーラインのドレスは、上半身は反らさずに真っすぐな姿勢を意識するといいでしょう。」(豊川さん)

歩く際は両膝がドレスの一点に当たることを意識して

歩き方の解説画像

「バージンロードを歩く際は、基本の姿勢から目線は落とさずに、そのまま足を一歩踏み出します。踏み出す際には、膝を上げた位置が右足も左足も同じ一点になるように意識するときれいに見えます。スレンダーラインのドレスは足のラインが出やすいので、特に注意して歩くようにしましょう。おうちで布を腰に巻いて練習することもできるので、気になる方はぜひ練習してみてください。

ブーケは、持っている手がおへそより指3本分下の丹田の辺りに当てておくのがちょうどよい位置です。ラウンドブーケの場合、お花がちょうどおへその真正面にきます。ブーケは歩いているとドンドン胸の方に上がってきてしまう花嫁が多いので、丹田に当てておくと上がってこないでしょう。」(豊川さん)

エスコートされるときに注意したいこと

エスコートの時の解説画像

「腕を組む際、父や彼など相手の男性には肘を約90度に曲げてもらいます。そのときの男性の手は、親指を上に出して軽く握るようにするとスマート。花嫁はその腕の内側に軽く手を添えるぐらいがいいでしょう。ぎゅっとつかんだり、しがみつくようにすると、エレガントさに欠けます。添えた手の指先にまで神経を行き届かせ、美しく揃えてください。

花嫁は、エスコート役の半歩後ろを歩くようにしましょう。エスコート役が緊張して速歩きになることも多いので、そういう場合は事前にゆっくり歩くように伝えておくか、速い場合は、腕に回している指先で、「速いよ」と合図をするように事前に打ち合わせしておくのもよいでしょう。

なお、母など女性にエスコートしてもらうときには、腕は組みません。手のひらを上にして差し出された相手の手に花嫁が手を重ねるようにして乗せ、相手に先導してもらうような形で歩くときれいです。」(豊川さん)

[先輩花嫁実例]バージンロードは誰と歩いた?

バージンロードは父と共に歩き、祭壇前で待つ彼にエスコート役をバトンタッチするというのが多いですが、事情により父と一緒が難しいという場合もあるでしょう。バージンロードは父以外の人と歩くのも、ふたりで入場するのも、ひとりで歩くのもOKなので、心配はいりません。次からはバージンロードで感動的な体験をした先輩花嫁の例をご紹介します。

【父と】 幼い頃からの憧れを叶え、思い出をかみ締めながら歩く

父と歩く
父と歩く

父と歩いた花嫁の声

[父と歩くことにした理由]
幼い頃から父とバージンロードを歩くのを夢見ていました。だから、父以外の人と歩くのは考えられませんでした。

[歩き終えての感想]
思い出を振り返るシークレットムービーを父と2人で見た後に入場。絶対に泣かないと思っていた父が隣で泣いている様子を感じ、私は涙をこらえるのに必死でした。(ayumiさん)

【母と】 自分の人生にいつも寄り添ってくれた母の思いを感じて

母と歩いた花嫁の声
母と歩いた花嫁の声

母と歩いた感想

[母と歩くことにした理由]
バージンロードは生まれた時からいままでの人生を表現しているという話を聞き、ぜひ母と一緒に歩きたいと思いました。

[歩き終えての感想]
母と並んでバージンロードを歩くことで、1人じゃないという気持ちを強く持ちました。いままで意識したことはなかったけれど、母はいつも私のことを心配してくれたことを実感しました。(羽根田美春さん)

【祖父と】 かわいがってくれた感謝の気持ちを込めて

祖父と歩く

祖父と歩いた花嫁の声

[祖父と歩くことにした理由]
父がおらず、幼い頃からとてもかわいがってくれた祖父と歩くことに。

[歩き終えての感想]
昔から祖父が元気なうちに結婚式をして、花嫁姿を見てもらいたいと思っていました。祖父は病気で体がちょっとつらい時期だったのですが、私のために頑張って一緒にバージンロードを歩いてくれました。とても嬉しかったです。(高田あすかさん)

【父母と】 感謝と巣立ちの寂しさを感じて

父母とバージンロードを歩く花嫁

父母とバージンロードを歩く花嫁の声

[父母と歩くことにした理由]
父だけではなく、母も一緒に親子3人でバージンロードを歩きたいと思いました。私を育ててくれた大好きな両親ですから。

[歩き終えての感想]
これまで一生懸命育ててくれた両親への感謝の気持ちが湧き上がってくるとともに、巣立っていく寂しさも感じました。(たえたそさん)

【新郎新婦で】 ふたりの結婚のお披露目であることを強く意識

新郎新婦で最初から入場

新郎新婦で最初から入場した花嫁の声

[新郎新婦で歩くことにした理由]
父が結婚式を欠席、母からは兄とバージンロードを歩くことも提案されましたが、それも何となく照れくさいので最初から彼と一緒に入場することにしました。

[歩き終えての感想]
彼と入場することで、ふたりの結婚のお披露目であるということが実感できました。途中に階段があったのですが、そこで彼がしっかりサポートしてくれ、頼もしさも感じました。(高橋江里菜さん)

バージンロードは自分にとって大切な人と歩くのが一番

バージンロードは父と一緒にというのが一般的だけれど、それにとらわれることはありません。いままでの人生を振り返り、未来に向かって歩きだす覚悟を決める大切な時間でもあるので、それにふさわしい相手を自由に選んで。

From 編集部

バージンロードでかけがえのない思い出を

バージンロードに込められた素敵な意味を知れば、式当日がもっと楽しみになるはず。美しく見える姿勢や歩き方は、事前に練習しておきましょう。誰と歩くか悩むこともあるかもしれませんが、それがあなたの大事な人なら誰と歩いても正解です。バージンロードのシーンがふたりと家族にとって、かけがえのないものになりますように。

豊川月乃さん
Profile

豊川月乃さん バージンロードの歩き方監修
美容作家・モデル
Model&Beauty School『sen-se』代表

有名女優・トップモデルから、小学生や70代の女性まで、のべ2万人以上の女性を指導した実績を持つ。
著書に『美人養成専門学校48の教え』(サンマーク出版)、『ますますキレイになる人 どんどんブサイクになる人』(大和書房)など著書多数。
https://sen-se.com/

取材・文/粂 美奈子 構成/小堀そら(編集部) 取材協力/ OSAKA St.BATH CHURCH<大阪セントバース教会>、ベイサイド迎賓館 静岡、ベルヴィ 大宮サンパレス/GLANZ<グランツ> 
※記事内のコメントは2019年9月に「ゼクシィ花嫁1000人委員会」のメンバー92人のアンケートによるものです
※掲載されている情報は2019年11月時点のものです

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