専門家に聞く!マリッジブルーな“モヤモヤ嫁~ず”を変える、考え方のコツって?
結婚が決まって、絶賛Happy!なはずなのに、実は式準備中に不安を抱えてマリッジブルー気味に陥る、いわゆる“モヤモヤ嫁~ず”がたくさんいることが判明。一体何がどうなってしまったの……?
式準備中のモヤモヤ嫁発生率は89%
なんと! 89%の先輩花嫁たちが結婚式の準備中に「モヤモヤ」を体験していたことが判明。そんな“モヤモヤ嫁~ず”たちを“ルンルン♪嫁~ず”に変えるべく、今回は心理カウンセラー 小高千枝さんに、モヤモヤしない考え方のコツを教えてもらいました。
モヤモヤ嫁発生の原因は、大きく3つ
先輩花嫁たちへのアンケートをまとめてみると、結婚準備中のモヤモヤの原因は、次の3つに分類できることが分かりました。
A:彼とのギャップにモヤモヤ
B:新生活・環境の変化にモヤモヤ
C:やることが多過ぎてモヤモヤ
これだけでも心当たりがある!というあなたは、すでにモヤモヤ嫁予備軍?
大事なのは、考え方の転換。モヤモヤそれぞれの先輩花嫁エピソードと、それをルンルン♪に変えるコツを見ていきましょう。
「彼とのギャップ」にモヤモヤ
モヤモヤ嫁~ずの証言
【締め切りも覚えてくれない】
彼は自主的に結婚式の準備を進めてくれないし、いろんなことの締め切りも覚える気もないし、どうして私ひとりで頑張らないといけないの?とモヤモヤしました。(さこさん)
【何度言ってもやってくれない】
彼は仕事が忙しく、結婚準備に非協力的。彼側のゲスト選びや住所の管理などは彼にしかできないのに、何度言っても進まず、頑張っているのは自分だけかと思うと涙が出た。(なおひんさん)
一人で頑張る花嫁 vs 花嫁任せの彼……これは先輩花嫁アンケートでもよく見られる構図。どうしてこうなるの? 彼が忙しいから? 女性だって忙しいけど、逆パターンはないの? 花嫁たちの疑問を集め、小高さんに聞いてみました。
【CHANGE TO ルンルン♪思考】
まずは彼と「ゴール」を共有。そこから逆算して「今」を考えて
「そもそも男性と女性は脳のつくりが違うんです」と小高さん。簡単に言うと、男性は女性よりも、ものの見方がシンプルな傾向にあるのだそう。そして大きな目標に向かったとき、「女性は目の前のことが一つ一つよく見えるのに対し、男性はゴールしか見えていないことがあります」。
結婚式の準備においては「まず彼に『式当日を、こんな風に成功させたい!』というゴールを思い描いてもらって、そこから逆算して『そのためには今これをしないと』という順番で考えてもらうのがコツ。目の前のことの大事さに気付きやすくなります」。
また「男性は頼られた方がやる気になるもの。ただ文句を言うのではなく、彼が必要なことを上手にアピールしましょうね」。
B:「新生活・環境の変化」にモヤモヤ
モヤモヤ嫁~ずの証言
【婚姻届を提出するとき】
家族と離れること、新しい生活など、いろんなことが不安になってきて市役所の前で泣いちゃいました。(まなてぃさん)
【仕事を辞めなくてはならないことに】
私の仕事がうまくいっていたときに結婚が決定。遠方に引っ越すため、仕事を辞めなくてはならないことに。さらに高齢の親と離れる心配も重なって、「彼と結婚したい。でも……」と思考がぐちゃぐちゃになりました。(西浦由佳さん)
名字が変わったり、家族や友人と離れたり、慣れない家事を始めたり、知らない土地に住んだり、仕事を辞めることになったり……。結婚を機に何かが変わることで、少しブルーな気持ちになることもありますよね。そんなときの対策を聞いてみました。
【CHANGE TO ルンルン♪思考】
「一歩引いて」みると新しい気付きがあるかも
「女性は地図が読めないなどと言われますが、確かに物事を空間で捉えることが苦手で、平面的な見方をしてしまう傾向があるんです。そんなときは、一歩引いてみて。全体を客観視し、人生の1コマとして捉えてみると新しい気付きがあるはず」と小高さん。
「例えば、今は仕事を辞めなくてはならないけれど、それまでに積んだキャリアは、次の仕事に生かせるかもしれない。仕事以外のことにも生かせるかもしれない。そんな視点を持つことができると、気持ちにゆとりが生まれますよ」。
不安とワクワクって、実は表裏一体。新しい環境は、はじめは不安になるものだけれど、きっとそこにある出会いや発見を考えると、“ワクワク”も隠れているはずですよ。
C:「やることが多過ぎて」モヤモヤ
モヤモヤ嫁~ずの証言
【ラスト半年は一気に忙しく】
仕事は忙しく、休みも結婚式のこと……自分で自分を追いつめているような感じに。楽しかったけれど、半年前にならないと決めきれないことも多く、後半は一気に忙しくなった。(まみこさん)
【仕事との両立に苦戦】
準備が進む中、仕事も忙しく、毎日深夜まで作業したり、連絡の行き違いで訂正が必要となったりしてイライラ。さらに彼が結婚式に乗り気でなく、体調も優れなくなっていたので、大丈夫かなというモヤモヤも。(Y.K.さん)
結婚式準備は、限られた期間内でやるべきこと・決めるべきことがたくさん。数カ月前にならないと始められないこともあったり、やりたいことが多過ぎて自分で自分の首を絞めてしまったり……何のためにやっているのか途中で分からなくなってしまう人も。こんなときは、どうすればいい?
【CHANGE TO ルンルン♪思考】
“誰のために”という軸をしっかり持って
結婚式準備は、直前にならないと決められないことも多いけれど、「女性は物事を順序立てて進めたい気持ちが強いので、焦りがち。誰もが通る道なので、もっと穏やかに構えてみましょう」。
最近は、心のこもった手作り・手書きを取り入れる人も多く、花嫁の悲鳴があちこちから聞こえてきますが、「誰のためにやっているのか、よく考えてみましょう。『ゲストのために』と思うと、やらされているような気になるけれど、『自分がやりたい、と決めた』と認めてしまえばラクに思えるはずです」。
もちろん、それでも厳しい場合は、彼や親など、誰かと共有することも大事。結婚式は一人で準備するものではない、ということも忘れないで。
【ALLタイプにおすすめ】
悩んだら、気持ちを言葉にしてみて
3つのタイプのモヤモヤ解消法を紹介してきましたが、どんなタイプでも「悩んだら、その気持ちを言葉にしてみましょう」と小高さん。
まずは「彼と話してみる。心の中ではモヤモヤしていたけれど、言葉にして吐き出してみたら、やっぱり大したことはなかった、ということはよくあるものです」。
そして「なぐり書きでいいから、文字にしてみることも大事。気持ちをビジュアル化することで、頭の中を整理できることがあります。
何よりも、発想の転換が大事。『結婚が決まった今だからこそ感じられる気持ち、体験できることなんだ』と思うことができれば、きっとあなたも“ルンルン♪嫁~ず”の一員になれるはずですよ」。
From 編集部
大事なのは発想の転換。モヤモヤを楽しんだもの勝ち!
彼とのギャップ、環境の変化……いろいろあるけれど、すべて結婚式準備の中でしか経験できないこと。新しい発見のチャンスでもあるんです。
今は大変でも、長い目で見ると、人生の中のほんの数カ月。しかも将来に生かせる貴重な経験なんですよね。つまずきそうになっても「経験値を上げるチャンス!」と楽しみに転換できたら、もうこっちのもの。前向きに、ルンルン♪進めていきましょ!
小高千枝 メンタルヘルスケア&マネジメントサロン代表
サロンでの臨床をはじめ、企業顧問として従事。心理学、メンタルヘルスケア・マネジメントの必要性や大切さを伝える。明確な心理分析やメンタルトレーニングは多くの女性をはじめ、著名人からの支持も厚い。
日本テレビ『ナカイの窓』などマスコミ出演多数。
青春出版『クヨクヨしない私を取り戻すヒント』など著書多数。
小高千枝OFFICIAL BLOG
「メンタルビューティ時間」
http://ameblo.jp/ych202/
取材・文/前川ミチコ イラスト/つぼゆり 取材協力/小高千枝 構成/小森理恵(編集部)
※記事内のデータならびにコメントは2016年9月に「ゼクシィ花嫁1000人委員会」メンバー114人が回答したアンケートによるものです
※掲載されている情報は2016年11月現在のものです
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