1868年、アメリカ人時計技師のフロレンタイン・アリオスト・ジョーンズが大西洋を渡り、クラフツマンシップと最先端のエンジニアリングの融合を目指して創業したIWC。本社を構えたのは、古くから時計製造の盛んなスイス北東部の町、シャフハウゼン。さらに、ライン川の水流を利用した水力施設を構えるなど、技術革新を進めることで、時代を牽引。精緻で美しい自社製ムーブメント(動作機構)や、ユニークで傑出した複雑機構を生み出し、世界中の時計愛好家を魅了し続けてきた。
 また、IWCでは製品一つひとつの記録を保管する一方、膨大なスペアパーツを倉庫に保管。創業以来製造されたすべての製品の修理・メンテナンスに対応するなど、世代を超え、長く愛用していけることも、選ばれ続ける理由のひとつだ。機能美にあふれた小さく複雑な機械式時計は、デジタル全盛の今尚、人の心を惹きつけてやまない。

スイス北東部、シャフハウゼンにあるIWC本社。1階にはミュージアムを備え、各コレクションやブランドの歴史に触れられる

ムーブメントの組み立ては、すべて人の手で行う。精密な技術と経験を要する作業だ

シルバーメッキの文字盤にブルーのストップウォッチ針が映える。直径40.9㎜のサイズながら、手首の細い女性でもエレガントに着けられるデザイン。シェアウォッチとして楽しみたいカップルにもおすすめ

長く愛用できるシンプルなデザイン&カラーは、ペアウォッチにも最適なチョイスだ。右はレディース仕様のモデル。文字盤の周りには66個のダイヤモンドが華やかにきらめく

コックピット計器にインスパイアされた視認性に優れた黒い文字盤。温度耐性や防水性、耐磁性にも優れた質実剛健なモデルだ。裏蓋にはドイツの航空機ユンカースJu52の雄姿が彫られ、遊び心を感じさせる

居心地良い雰囲気の入口のラウンジエリア

 ラグジュアリーブランドが軒を連ねる東京、銀座・並木通りに4年前オープンした日本初のIWCブティック。約40㎡の店内には、定番モデルをはじめ、直営ブティックのみで手に取ることのできる限定コレクションが集結。シャンパンを傾けながら、ゆったりとショッピングを楽しむことができる。またストラップの交換、メンテナンスや修理といったアフターサービスにも幅広く対応。裏蓋に記念日を刻印するエングレービングのサービスなども受け付けているので(一部モデルを除く)、大切な贈り物を購入する際には、ぜひ利用したい。