ENGAGEMENT RING | 婚約指輪

ハイジュエリーの技巧や伝統を受け継いだショーメの婚約指輪は、どれもダイヤモンドの美しさを際立たせるようにディテールに強いこだわりが宿っている。ダイヤモンドの4C基準で最高級のものしか使用せず、メゾンならでのカッティングやセッティングの技術で、理想のリングが揃う。

Brand Story ブランドストーリー

フランス革命前夜に誕生し、フランスの歴史と共に歩んできた名門ジュエラー、ショーメ。ナポレオンをはじめ、ヨーロッパの王侯貴族に愛され、とくに優美なティアラのコレクションで知られる。
ナポレオン1世の公式ジュエラー豪華な宝飾品で王侯貴族を魅了
フランス宮廷文化が最後の輝きを放つ18世紀末、貴族階級を顧客にもつ高級ジュエラーとしてショーメは誕生した。創業者はマリー=エティエンヌ・ニト。彼はマリー・アントワネットの宝石商であったオベールのもとで修業し、1780年に自分の店を持った。

ショーメが世界を代表するハイジュエラーとなった背景には、ナポレオン1世との運命的な出会いがあった。まだ将校だった若きナポレオンが馬車に乗っている時、馬が突然暴れ出したことがあった。その場に居合わせたニトはとっさにその手綱を取って馬を落ち着かせたのだ。ナポレオンはニトの人柄と彼が作る美しい宝飾に魅了され、フランスの権力を掌握した後、1802年にニトを公式ジュエラーに任命した。

1804年のナポレオンの戴冠式では、ニトが豪華な王冠や宝剣などを制作。当時のファッションリーダー的存在でもあった第1皇后ジョゼフィーヌにも豪華なジュエリーを作り、人々の目を奪った。ナポレオンはこの後、ハプスブルク家の皇女である第2皇后マリー・ルイーズと結婚。1810年に挙げた結婚式の婚礼装身具も、全てニトが手がけている。この豪華で美しい装身具はヨーロッパ中の注目を集め、ニトの名声はさらに高まった。
ショーメの代名詞ともなった優雅でエレガントなティアラ
ニトは革新的で独創性にあふれたデザインと卓越した職人の技による確かな品質で、ラグジュアリーブランドとしての基礎を築いた。後を継いだジャン=バティスト・フォッサンは花や果物、植物などをモチーフに、ロマンチックな作品を生み出し、上流階級はもちろん、画家や彫刻家などアーティストらも新たにファンに加わった。

1885年には4代目となるジョゼフ・ショーメが経営を引き継ぎ、自身の名前をメゾンに冠した。彼は自然の中からインスピレーションを得た優雅なジュエリーを生み出し、ベル・エポックの巨匠とたたえられるほどに。この自然主義は今でもショーメの大きなデザインコンセプトとなっている。

この時代、とくに王侯貴族や大富豪など上流階級の人々を魅了したのが優美で繊細なティアラだった。ティアラは今もショーメの歴史と伝統を表すシンボルとして愛されている。ヴァンドーム広場のショーメ・パリ本店上階にはショーメミュージアムがあり、ここにはこれまでショーメが手がけたティアラをはじめとするヘッドジュエリーのデザイン画やマイユショール(模型)などが展示され、その歴史を垣間見ることができる。
愛のジュエリーを作り続け多くの女性たちの憧れに
ショーメには愛のジュエリーを作り続けてきた歴史がある。ナポレオンとマリー・ルイーズの結婚式のジュエリーを手がけたのはあまりにも有名だ。そして、19世紀末~20世紀初頭になると、ヨーロッパの貴族やロシアのプリンセスたちが、こぞってブライダルジュエリーをショーメに依頼。美しい花嫁姿を優雅に彩ってきた。その伝統は今も引き継がれ、ショーメのブライダルコレクションは多くの女性たちの憧れの的となっている。

また、センチメンタル・ジュエリーもショーメの真骨頂として知られる。1900年代初頭より愛されてきたLIENS(リアン)=絆を表すクロスモチーフのジュエリーコレクションは、夫婦・家族・友情・恋人の絆を象徴したもの。出会いや記念日など人生の様々な部分で絆を強く結び付けてくれる。さらに、目を引くのがエンゲージメントリングの『ジョゼフィーヌ』だ。これは創業230年を記念して作られたコレクション。ナポレオンの最初の皇后ジョゼフィーヌが身に着けたことでヨーロッパの宮廷に広まったと言われるティアラをモチーフにしている。

230年余りの長い伝統を持つショーメ。一方で、革新性と高い創造性をあわせ持ち、常に新しいジュエリーコレクションを生み出し続けている。パリのエレガンスを象徴する優美なデザインは、世界中の女性たちの心をとらえて放さない。