楽チンだから続く マイペース家計簿のM子
わずか一ヶ月で家計簿は挫折。先輩花嫁からよく聞く話です。多くの場合、続かない原因は几帳面過ぎることにあるようです。もしかするとあなたも「家計簿は毎日1円単位まで厳密にやらないと意味がない」と思っていませんか? そんなことはありません。M子さんは、“アバウト家計簿”でもしっかりと家計管理をしています。
- FP
- 奥様はご再婚なのですね。
- M子
- 前の夫と離婚して、ひとりで子供ふたりを育ててきました。実は小6の長女には病気の後遺症で障害があって、車イス生活を送っています。私の生活は娘の世話が中心です。
- FP
- 理解あるご主人がいてくれるのは、心強いですね。挙式は2月だったのですね。
- M子
- 最初、結婚式をするつもりはなかったのですが、結婚を決めた時に通帳を見せ合ったら、「結婚式できるかも?」という話になって。総予算を200万円として、それでできる範囲の結婚式を行ったのです。
- FP
- そうなんですね。
- M子
- 結婚式はやって本当によかったと、とても満足しました。
- FP
- 大事なことですね。ところで、ご夫婦のお財布はひとつにされているのですか?
- M子
- はい。今は私がすべての通帳を預かっていて、夫は月3万円のお小遣い制になっています。夫には空っぽの通帳のキャッシュカードを渡していて、彼のお小遣いがあまったら貯金もできるようになっています。その通帳も私が持っているので、貯金の有無もわかるようになっていますけれど(笑)。
- FP
- ご主人のお小遣いを決める時、金額で不満は出なかったですか?
- M子
- もともとあまり使わない方だったので、特に何もなかったですね。
- FP
- 家計管理はどのように行っているのですか?
- M子
- 月1回、夫婦で予算決めをして、設定した範囲内で支出をおさめるようにしています。家計簿は週に1回私がつけています。
- FP
- 家計簿を拝見すると、毎月の収支がプラスになっていますよね。
- M子
- 余ったら貯めるようにしています。以前はピッタリの予算を組んでいた時があったのですが、ギリギリだと、突発的な支出などがあったときにマイナスになってショックで。毎月余るくらいの予算を組んでおいた方が気が楽なのです。「余ったら焼肉!」とがんばれるのです(笑)。
- FP
- ご自分に合った管理法なのですね。
- M子
- そうなんです! いろいろ試して行き着いた方法です。家計費は毎月1回引き出して、それをコンビニのATMで入出金できる某ネット銀行の口座に入れておき、必要に応じて引き出して使っています。ちなみに、光熱費は現金払いにしています。
- FP
- 口座引き落としやカード払いにしないのは?
- M子
- 現金払いをしないと実感がわきにくいのです。口座引き落としだと、なかなか明細も見ないですから。
- FP
- なるほど。ところで、12月末で家計が変わったとのことですが。
- M子
- 12月に中古マンションを買うことになったのです。実は、家計簿は住宅ローンの返済が始まってからの「予算」です。
- FP
- 家計簿を拝見すると、今後、確実な貯蓄は年32万円。M子さんは娘さんのお世話でお仕事をすることはできないので、この貯蓄がとても大事になってきます。特にご長女のための貯蓄はどう計画されていますか?
- M子
- 今後、できたらもうひとり子どもがほしいので、少しでも貯蓄はしておこうと思います。娘の将来の分は、家計簿には載せていませんが、いただいている障害年金を貯めています。
- FP
- そうなんですね。いずれにしても、貯められる時期にしっかり貯蓄しておきたいですね。


- FP
- 保険を考えるときは、その人に何かあったときに遺族は暮していけるかどうか、という視点でリスクをとらえます。ご主人に何かあったときは、年間約160万円の遺族年金がもらえるので、それで足りない分や教育費などの分を保険で備えます。
- M子
- はい。そうなんですね。
- FP
- 住宅ローンを借りてマイホームを取得すると、団体信用生命保険という保険に加入するため、ローン名義の人に万一のことが発生した時には、残債が団体信用生命保険で相殺されるため、生活費から住宅ローンを削ると月平均27万円程度で、ご主人が亡くなった場合に減る支出を5万円程度として、残りは22万円。遺族年金の月割分を引くと、月約9万円程度を保険で補えれば、当面暮していけることに。たとえば、月10万円の収入保障保険に30年で加入すれば、生活費が補えます。
- M子
- 夫の保障はそう考えるのですね。
- FP
- 教育資金はすでに用意されているうえ、長女については別建てで貯蓄をしているとのことなので、そこはプラスせずに考えました。一方、奥さんに万一の時は、遺族年金はでないので、ご主人はお子さんたち、特に娘さんのお世話を引き受けながら、今まで通り働き続けることになります。
- M子
- それはたいへん。できるかしら。
- FP
- 誰かの手を借りられるならいいのですが、そうでなければかなり大変です。そのため、葬儀費用とその後の生活の体制を整えるまでの費用として、1,000万円程度の死亡保障は奥さんにも付けておきたいと思います。
- M子
- それくらいはきっと必要になるでしょうね。
- FP
- 医療保険については、奥さんが定期型のため、それを終身型にしましょう。ご長女のことを考えると、奥さんが入院した時のリスクは高いので、日額は1万円のままにして新規に加入した場合が表です。
- M子
- すごく保険料が上がってしまうのではと思ったら逆に年間で5万円も安くなるなんて。早めに実行します。
- FP
- リスクに適切に備えれば、不安は軽減されます。新婚生活も子育ても、家計運営も、ポジティブに頑張ってくださいね。
- M子
- ありがとうございます。
| 被保険者 | 保険種類 | 保障内容 | 保険料 |
|---|---|---|---|
| 夫 | 共済 | 死亡保障2,000万円 入院日額2,250円 10年更新 |
5,685円 |
| 終身医療保険 | 入院日額5,000円 | 1,725円 | |
| 終身がん保険 | がん入院日額10,000円 | 1,820円 | |
| 妻 | 共済 | 死亡保障300万円 入院日額10,000円 10年更新 |
5,080円 |
| 共済 | 死亡保障100万円 入院日額3,000円 |
2,000円 |
- 年間保険料
- 195,720円
| 被保険者 | 死亡保障 | 入院保障 |
|---|---|---|
| 夫 | 2,000万円 | 日額7,250円 |
| 妻 | 400万円 | 日額13,000円 |
- 夫の共済を解約して、収入保障保険に加入
- 妻の共済を解約して、1,000万円の定期保険と終身型の医療保険に加入
| 被保険者 | 保険種類 | 保障内容 | 保険料 |
|---|---|---|---|
| 夫 |
(非喫煙優良体) |
遺族年金月10万円 60歳満了 |
3,020円 |
| 終身医療保険 | 入院日額5,000円 | 1,725円 | |
| 終身がん保険 | がん入院日額10,000円 | 1,820円 | |
| 妻 |
(10年定期保険) |
死亡保障1,000万円 | 1,927円 |
(終身医療保険) |
日額10,000円 | 3,730円 |
- 年間保険料
- 146,664円
| 被保険者 | 死亡保障 | 入院保障 |
|---|---|---|
| 夫 | 3,360万円 | 日額5,000円 |
| 妻 | 1,000万円 | 日額10,000円 |
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文/監修:豊田 眞弓






