目標は海外生活! 貯蓄にしっかり励むS子
「貯金しようと思ってはいるけれど、長続きしない」、こんな悩みを抱える人は多いようです。解決策の一つとしてオススメしたいのは、目標を持つこと。漠然とお金を貯めるのではなく、何のためのお金かを決めましょう。マイホーム購入や教育費、もしくは海外旅行や趣味、目標は何でもOKです。S子さんは憧れの海外生活に向けて貯蓄中。
- FP
- ご夫婦の家計をどうするかというのはいつごろ決められたのですか?
- S子
- 家を買おうと意識し始めてからですね。ふたりとも中国で働いていて、帰国した2007年6月に入籍だけして、夫の独身時代に住んでいた住まいで新婚生活を送っていました。結婚式をして、さらには家も買いたいと思って。お金を貯めるために、お財布をひとつにして夫も月3万円のお小遣い制にしたんです。
- FP
- ご主人からはもっとお小遣いがほしいといったクレームもなく?
- S子
- そうですね。お昼は愛妻弁当なので、昼代はかからないですから。そもそも夫は家計とか保険とかあまり頓着する方ではなかったので。
- FP
- そうなんですね。奥さんのお小遣いは家計にないですね。
- S子
- はい。時々やっているアルバイト代が自分のお小遣いになっています。
- FP
- 5,000円でも家計からしっかりもらってもいいと思いますよ。ところで、結婚式やマイホーム資金はそれぞれどれくらいの費用を出しましたか?
- S子
- 結婚式は夫婦で300万円、住宅は頭金と諸費用で500万円。ほぼ折半しました。マイホームは中古マンションで、2008年8月に購入しました。定年後は夫婦どちらかの実家に入る可能性もあるので、25年くらい住めればいいかと。場合によっては途中で住み替えたくなるかもしれないですからね。
- FP
- なるほど。
- S子
- これから結婚する方にアドバイスしたいのは、結婚資金の上限を決めてから行動することですね。上限を決めずに見ていくと、予算はどんどん上がっていきます。うちは結婚後に家を買いたかったので、マイホームにかかるお金も考えて、結婚式の予算を設定しました。
- FP
- そのとおりですね! 家計管理は奥さんの方が主導権を握っているようですが、家計簿などはどうされていますか?
- S子
- 私がつけています。独身の頃から10年つけているので、自然なことなんです。
- FP
- 10年ですか、すごいですね。家計簿を長続きさせるコツはなんでしょう?
- S子
- 過去には表計算ソフトを使ったり、いろいろな家計簿にトライしたりした結果、自分には手書きの日記タイプの家計簿が合っていることがわかったのです。
- FP
- 育児日記が一緒になった家計簿、私も付けていたことがあります。
- S子
- ほとんど一言日記ですが、家計簿だけつけるより楽しく続けられています。
- FP
- 家計の節約ではどんなことをしていますか?
- S子
- そんなに徹底してはいませんが、スーパーやドラッグストアの特売を活用しています。あとはさっきの夫のために弁当を作っていることくらいです。
- FP
- ご夫婦の今後の夢はなんですか?
- S子
- ふたりともウォーキングやランニングが好きなのですが、もっと走りこんで、夫婦で各地のマラソン大会に出れたらと思っています。10年後くらいには家族で中国に住んで、あちらで仕事ができたらいいなという夢もあります。
- FP
- なぜ中国なのですか?
- S子
- 中国は大きく経済が動いていて、チャンスもあります。ビジネスをしていてもやりがいがあります。といっても起業は考えてなくて、夫が駐在の仕事をして、私は日本語学校で日本語を教えるか、もともと薬学系の仕事をしていたので、漢方などの仕事をしてもいいかなと思っています。中国は食べ物もおいしいですし(笑)。
- FP
- なるほど。お子さんが生まれたら、教育はどうされますか?
- S子
- 大学は日本で通わせるかも知れませんが、それまでは中国でもいいかなと思っています。ちなみに、日本で大学に行かせるためにはどれくらい貯めておいたらいいのでしょうか。
- FP
- 大学の教育資金としては、自宅通学で300万~500万円、下宿するならプラス300万~400万円を貯めておきたいですね。不足する分は、奨学金でまかなえば大丈夫です。
- S子
- 高校までは家計でどうにかするということですね。
- FP
- そういうことです。教育資金を多めに準備しても、余れば親の老後資金に回せるので、多めに貯めておく分には問題はありません。


- FP
- 保険については2008年4月の加入になっていますね。
- S子
- 結婚式の5カ月前から保険はどうにかしなければと思っていたのですが、実際には式から2カ月後の見直しになりました。それぞれ終身型の医療保険に加入して、夫は死亡保障をつけるために県民共済に加入しました。
- FP
- 現在の保障は、ご主人が死亡保障200万円、入院保障日額5,000円。S子さんの死亡保障はなく、入院保障が日額5,000円のみ。ご主人の死亡保障は小さすぎますね。お子さんがすぐにもできる可能性があるなら、子どもひとりを前提にして、しかも持ち家なので、死亡保障の目安額は2,000万~3,000万円程度(注:必要保障額は個々の家庭で異なります。実際には個別に試算してもらってください)。これを10年の定期保険でカバーして、死亡保障のために入っている県民共済は解約ですね。医療保険は終身型なので、特に何かなければ継続でよいかと。
- S子
- わかりました。
- FP
- S子さんの方は終身型の医療保険ですのでそのまま継続で。死亡保障は、葬儀費用のほか子供が生まれたときに備えて1,000万円程度は入っておいてもいいですね。子供が生まれると、妻にもしものときに夫にも経済的リスクが及ぶことは想像できますよね。10年の定期保険などでいいでしょう。
- S子
- 検討してみます。ありがとうございました。
| 被保険者 | 保険種類 | 保障内容 | 保険料 |
|---|---|---|---|
| 夫 | 県民共済 | 死亡保障200万円 入院日額2,250円 |
1,000円 |
| 終身医療保険 | 入院日額5,000円 | 年21,150円 | |
| 妻 | 終身医療保険 | 入院日額5,000円 | 年20,990円 |
- 年間保険料
- 54,140円
| 被保険者 | 死亡保障 | 入院保障 |
|---|---|---|
| 夫 | 200万円 | 日額5,000円 |
| 妻 | 0円 | 日額5,000円 |
- 解約して、2,000万円程度の定期保険に加入
| 被保険者 | 保険種類 | 保障内容 | 保険料 |
|---|---|---|---|
| 夫 |
(10年定期保険) |
死亡保障2,000万円 | 2,220円 |
| 終身医療保険 | 入院日額5,000円 | 年21,150円 | |
| 妻 |
(10年定期保険) |
死亡保障1,000万円 | 1,235円 |
| 終身医療保険 | 入院日額5,000円 | 年20,990円 |
- 年間保険料
- 83,600円
| 被保険者 | 死亡保障 | 入院保障 |
|---|---|---|
| 夫 | 2,000万円 | 日額5,000円 |
| 妻 | 1,000万円 | 日額5,000円 |
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文/監修:豊田 眞弓






