出産とマイホーム、どっちが先? ライフプランで悩むK子
結婚後は「子どもは2人欲しい」「マイホームは駅近で間取りは…」など将来の夢がふくらみます。でも、夢の実現にはお金も必要。特に子育てと住宅購入は、長期的なお金の計画が不可欠です。先輩花嫁のK子さんは、資金的な不安から「どちらも早く欲しいけど、子どもが先か? マイホームが先か?」と頭を悩ませています。
- FP
- 現在、家計はどのように管理していますか?
- K子
- 結婚式が終わってから、ふたりのお財布をひとつにしました。通帳はすべて私が管理しています。食費など、現金で支払う分だけを毎月引き出して使っています。
- FP
- 家計簿などは?
- K子
- 家計簿は夫がネットでダウンロードした無料ソフトを使ってつけてくれています。私よりきちんとしているので(笑)。
- FP
- それは助かりますね。家計運営の大切さをよく理解しているからでしょう、最近は家計に積極的にかかわる男性も増えています。
- K子
- ただし今月で私が仕事を辞めたので、仕事に復帰するまでは家計は毎月赤字になります。早急になにか仕事をしようと考えています。
- FP
- 家計簿上は、妻が最低でも月10万円の手取りがあれば、毎月はとんとんになり、ボーナス分が貯蓄できる計算ですね。
- K子
- 学生時代は理系大学院で夜間までハードな日々だったうえ、就職後もかなり忙しくて。以前は仕事が優先順位一位だったのですが、ちょっと体を壊したのと、結婚して優先順位が変わりました。これからはパートや派遣などスローペースで働こうと思っています。
- FP
- 特殊技能をお持ちなので、パートや派遣といっても、ある程度の時給で働けそうですから、体に負担のない働き方をしたいですね。
- K子
- 週3~4日で、定時に終わる仕事を探します。
- FP
- 今後のライフプランとしては、お子さんとマイホーム取得でしょうか。
- K子
- 子供は1年後くらいにと思っていますが、子供ができたらマイホーム購入は5、6年先延ばしになるので、子どもができなかったら2009年中に家を買うかもしれません。
- FP
- 現在、貯蓄が89万円ありますね。何かあったときの生活予備費として生活費の3カ月程度は常時持っておきたいので、現状では全額が生活予備費といえます。マイホーム資金等はこれから貯めるのですか?
- K子
- 中古マンションで2,500万円くらいのものを探しています。2009年に買う場合は、頭金なしで買うかもしれません。
- FP
- 2,500万円を35年、金利2.5%(ボーナス払いなし)で試算すると、毎月の返済額は8万9,373円。今の家賃より2万円超返済が増えるうえ、マンションの管理費・修繕積立金や固定資産税など含めると5万円超支出は増えます。
- K子
- そうなんですね。子どもができたら一時的に仕事を辞めるかも知れないのですが。
- FP
- フリーローンの毎月6万円返済が終わった後でも、家を買って子どもができた場合に、妻が仕事を辞めてしまうと、家計はかなりきつくなりますね。子どもが生まれるとおむつ代やミルク代など"子ども費"が1~2万円はかかるので、毎月の赤字をボーナスで埋めて、年間で全く貯蓄ができなくなりそうですね。
- K子
- うーん。
- FP
- ですから、産前産後の赤字を埋めるための貯蓄もしておきたいですね。フリーローン終了後は、月5万円不足するとみておきましょう。出産関連費用は60万円程度。出産関連費用とマイホーム資金はできるだけ貯めておきたいですね。
- K子
- なるほど!やっぱり貯蓄は大事ですね。家の分も、今は諸費用分すらないので、これから貯めます。
- FP
- DINKS(*)の間が最もお金を貯めやすいですからね。体に無理がない範囲でお仕事がんばってくださいね。
*DINKS:共働きで子どもを持っていないライススタイル


- FP
- 保険はいつ入ったのですか?
- K子
- 結婚して2カ月目くらいに今の保険に入りました。それまで無保険だったのですが、新婚旅行などが落ち着いてから検討し始めたので。
- FP
- 保険はよく検討してから加入しましたか?
- K子
- はい。セミナーにも出て保険については勉強しました。夫は割安に高額の死亡保障をカバーするために収入保障保険(*)に入り、私の方は割安に終身の死亡保障をカバーするために、ドル建ての終身保険に入りました。医療保険はふたりとも終身型で入り、私の方はガン家系というか親戚にガンが多いため、ガンの保障の特約を厚めにしました。
- FP
- ニーズに合わせた保険に入られたようですね。ちなみに現在ご主人に万一のことがあったときの保障は、累計でいくらくらいかはご存じですか?60歳まで月々年金が支払われる保険ですので、累計すると約5,850万円です。
- K子
- そんなに!
- FP
- お子さんひとりを前提に考えると、住まいが賃貸の場合は3,000万~4,000万円が必要保障の目安となるので(注:必要保障額は個々の家庭で異なります。実際には個別に試算してもらってください)、多すぎるかもしれません。
- K子
- できるだけ家計を抑えたいので、少しでも保険料が安くなると助かります。
- FP
- ではご主人の収入保障保険の月額を15万円から10万円に減らしましょう。医療保険はそのままでもいいのですが、ご主人の方はガンの保障が入院と手術だけで診断給付金に当たるものがないので、たとえばソニー損保「SURE」に入り替えて、日額を5,000円に抑えれば、保険料は半分になり、ガン保障の充実も図ることができます。
- K子
- そうなんですね。
- FP
- K子さんの保険は、現在通院中とのことで新規加入は難しい可能性が高いので、今のまま継続しましょう。
- K子
- 夫の保障がそんな高額だったのはびっくりです。さっそく減額の手続きをしてみます。
*収入保障保険:万一の際に、一時金ではなく、毎月(あるいは毎年)決められた額を遺族が受け取れるという形式の保険
| 被保険者 | 保険種類 | 保障内容 | 保険料 |
|---|---|---|---|
| 夫 | 収入保障保険 | 遺族年金月額15万円 60歳まで |
4,800円 |
| 終身医療保険 | 入院日額10,000円 ガン特約10,000円 |
6,720円 | |
| 妻 | USドル建て終身保険 | 保険金額50,000ドル | 44.37ドル |
| 終身医療保険 | 入院日額5,000円 ガン特約10,000円 特定疾病診断特約50万円 女性疾病特約5,000円 |
5,720円 |
- 年間保険料 (※1)
- 256,524円
※1:1米ドル=100円で試算
| 被保険者 | 死亡保障 | 入院保障 |
|---|---|---|
| 夫 | 約5,850万円 (※2) | 日額10,000円 |
| 妻 | 50,000米ドル | 日額5,000円 |
※2:平成20年12月現在
- 遺族年金月額15万円→10万円の減額
- ガン診断給付金のあるタイプを検討
| 被保険者 | 保険種類 | 保障内容 | 保険料 |
|---|---|---|---|
| 夫 | 収入保障保険 | 遺族年金月額10万円 60歳まで |
3,200円 |
|
入院日額5,000円 ガン10,000円 (※3) 診断給付金100万円 |
3,250円 (※4) | |
| 妻 | USドル建て終身保険 | 保険金額50,000ドル | 44.37ドル |
| 終身医療保険 | 入院日額5,000円 ガン特約10,000円 特定疾病診断特約50万円 女性疾病特約5,000円 |
5,720円 |
※3:消化器のガンは15,000円
※4:60歳から半額
- 年間保険料 (※5)
- 199,284円
※5:1米ドル=100円で試算
| 被保険者 | 死亡保障 | 入院保障 |
|---|---|---|
| 夫 | 約3,900万円 (※6) | 日額5,000円 |
| 妻 | 50,000米ドル | 日額5,000円 |
※6:平成20年12月現在
![]()
文/監修:豊田 眞弓






