ゼクシィ PRODUCED BY RECRUIT

 

ゼクシィ最新号をチェック!

  1. 結婚情報ゼクシィTOP
  2. 【ストップ風疹】妊娠を考えているなら、早めの予防接種を

ストップ風疹 妊娠を考えているなら早めの予防接種を

過去最悪のペースで、風疹が大流行しています

2013年の全国の患者数は3000人を超え、去年同時期の「28倍以上」(2013年4月10日時点)です。ピークは例年春から夏ですが、2012年は7~8月がピークでした。さらに感染拡大が懸念されています。NHKなどの報道機関でも、繰り返し最新情報が報道され、情報特設ページなども開設されています。(NHK ニュース特設「STOP風疹~赤ちゃんを守れ~」

2011年は風疹ワクチンが導入されていないアジアの国に出張した方などが感染して発病し、咳や会話などの飛沫で職場などで感染が広まるケースが多かったのですが、今は、国内での感染が99%以上です。首都圏や近畿地方での患者報告が多いようですが、既に全国に拡大しています。都市間を移動する人が多いGW後には、流行していない地域でも注意が必要です。

全国の風疹患者報告数の推移

最新の風疹発生状況をみる(「感染症発生動向調査」国立感染症研究所のサイト)

妊娠初期に感染すると、赤ちゃんに障害が出る可能性が

風疹抗体価は、妊娠初期に検査される項目のひとつ。
「妊娠中の女性、とくに妊娠20週頃までの女性が風疹ウイルスに感染すると、 赤ちゃんの目や耳、心臓などに障害が出る可能性があるのです。これを『先天性風疹症候群』といいます」と国立感染症研究所・感染症疫学センターの多屋馨子先生。

昨年の流行の影響で、残念ながら、先天性風疹症候群の赤ちゃんの報告が昨年10月以降の半年間で8人。流行している背景、また、これから生まれてくる赤ちゃんを守るためにできることは何でしょうか?

先天性風疹症候群とは(国立感染症研究所のサイト)

発症者の約8割は男性、「男性患者の85%は20代~40代」。子どものときの予防接種の受け方が影響

発症する人の約9割は成人で、男性が女性の約4倍。特に20~40代の男性に多く、女性は20代に多い。どうして男女差、年齢差があるのでしょう?「子どものときの予防接種の受け方も大きく影響しています。34歳以上の男性では、定期接種として、風疹の予防接種を受ける機会がこれまで1回もなかったことが、影響しています。女性でも、ある年齢層においては抗体を持っている人が少ないんです」と、多屋先生。

昭和54年4月2日~平成7年4月1日生まれの男女、昭和54年4月1日以前生まれの男性は要注意

ワクチンの定期接種の状況

「妊娠中の風疹を防ぐため、昭和52年以降、女子中学生を対象に風疹ワクチンの集団接種が行われていました。ところが、平成6年に予防接種法が改正となって平成7年4月から大きく変わりました。男女中学生と男女幼児が接種することになったものの、学校での集団接種ではなく、医療機関での個別接種となったのです」

親が医療機関に連れていかなければ予防接種は受けられないという状況になり、その結果、中学生の風疹ワクチンの接種率はみるみるダウン。この期間に該当する人、すなわち「昭和54年4月2日から昭和62年10月1日までに生まれた人たちには、風疹の予防接種を受けていない人が多いのです。また、昭和54年4月1日以前に生まれた男性は、これまで1回も風疹の予防接種を受ける機会がありませんでした」

「自分が予防接種を受けたかどうか不確かな場合は、母子手帳を確認してください。親の記憶もあいまいなものです。頼りになるのは”記憶”じゃなくて”記録”です」

風疹は予防接種で防げます。妊婦の方は、パートナーに予防接種を受けてもらいましょう

風疹かなと思ったら、周りの人にうつさないように、必ず仕事を休んで医療機関を受診しましょう。無理して出勤するのは、むしろ良くないこと。周りに妊娠初期の妊婦さんがいるかもしれません。

風疹にかからないためには、予防接種が一番です。風疹の予防には麻疹風疹混合ワクチンでの接種がお奨めです。「平成2年4月1日以前に生まれた人は、麻疹(はしか)も風疹も予防接種を受ける機会は有っても1回。1回では不十分です。平成2年4月2日~平成7年4月1日生まれの人は2回接種になりましたが、接種率が低く、風疹のみならず麻疹の免疫も持っていないか不十分な人が多いのです。妊娠中に麻疹に罹ると流産や早産に繋がることがあることも忘れないで下さい」とのこと。妊娠を考えている方は、早めに予防接種を受けることをおすすめします。すでに妊娠中の方は、同居する家族に予防接種を受けてもらうこと、人が集まる場所を避けることをおすすめします。

また、予防接種には、別のメリットも。「妊娠前にお母さんが麻疹風疹混合ワクチンの予防接種を受けるということは、赤ちゃんも麻疹と風疹の抗体を持って生まれてくるということ。お母さんから赤ちゃんへの最初のプレゼントになるんです」。妊娠を希望している方は、ぜひご検討ください。

※風疹ワクチンは副反応の少ないワクチンのひとつ(国立感染症研究所)と言われていますが、まれに重大な副反応が出る場合もあります。妊娠の可能性がある場合など、接種できない場合もあるので、予防接種される場合は、かかりつけの医師と相談のうえ、行ってください。

妊娠を希望している人

妊娠を希望しているなら、医療機関で風疹の抗体の有無を調べてもらうか、抗体を既に持っている人が予防接種を受けても問題ないので、風疹抗体の検査なしで予防接種を受けることが早くて確実といえそう。
「接種する時期は、生理期間中かその直前直後で妊娠していないことが確実な時期がよいでしょう。また、接種後2カ月間の避妊が必要ですが、接種してから生理が2回くるまでと考えるとわかりやすいでしょう」ということなので、なるべく早めにパートナーとともに接種するのがお勧め。ちなみに、男性は予防接種しても避妊期間は不要だそう。
また、自治体によっては補助制度がある場合もあるので、お住まいの市区町村にお問い合わせしてみましょう。

いま妊娠している人

もし、すでに妊娠していて、抗体が不十分だとわかったら、「本人は予防接種が受けられないので、できるだけ人混みは避けて、とにかく周りの人が感染しないように気をつけること。とくに30~40代の男性は20~30%が抗体を持っていないので感染しないよう注意が必要です」。接触の多い夫や同居する家族には、予防接種を受けてもらったほうがよさそう。
また、妊娠中に風疹抗体がない・不十分とわかった場合は、「次の子のために、出産後早めに予防接種を受けることを検討してみてはいかがでしょう」
1歳児と小学校入学前1年間の幼児は、定期接種(お住まいの市区町村が接種の費用を助成)で、それぞれ1回、合計2回の麻疹風疹混合ワクチンを受けることになっています。忘れず接種しましょう。

風疹についてさらに詳しく知りたい方は、以下のリンク先も参考にしてください

風疹について
風疹について(厚生労働省)
風疹Q&A(国立感染症研究所)
風疹の発生状況について
感染症発生動向調査(国立感染症研究所)
東京都内の風疹の発生状況(東京都感染症情報センター)
先天性風疹症候群とは
先天性風疹症候群とは(国立感染症研究所)
多屋馨子先生
多屋馨子先生 (国立感染症研究所 感染症疫学センター第三室 室長)

1986年、高知医科大学医学部医学科卒業
同年、大阪大学医学部小児科学講座入局、大阪大学医学部附属病院小児科、大阪市立小児保健センター、大阪市立城北市民病院、大阪市立桃山病院感染症センター等で研修医・勤務医
1988年~上田重晴教授、奥野良信助教授のもと、麻疹ウイルス、インフルエンザウイルスの基礎研究に従事
1990年~山西弘一教授のもと、ヒトヘルペスウイルス6,7,ヒトサイトメガロウイルスの基礎研究に従事
1994年、大阪大学医学部微生物学講座助手、医学博士(大阪大学)
1996年、大阪大学医学部小児科学講座助手
2000年、大阪大学医学部附属病院感染症対策部兼務
2001年、国立感染症研究所感染症情報センター 主任研究官
2002年より現職
日本小児科学会専門医、Infection control doctor(ICD) 認定医

【ストップ風疹】妊娠を考えているなら、早めの予防接種を