エチケットです、汗対策!

自分も他人も不快!汗対策ってやってる?

汗の気になる季節がやってきました。汗は、脇から顔から背中からと、こちらの意思とは関係なく出てくるから本当にやっかいなものです。そして、それは見る人を不快な気持ちにさせることもあり、汗対策は自然と身だしなみになってきましたよね。皆さんは、どんな汗対策をしていますか?

ということで、20〜30代の女性に「汗対策をしていますか?」とアンケートで聞いたところ、55%の人が「している」と回答。その人たちに、どんなことをしているのか聞いてみました。

●「脇に直接塗るスティックタイプの制汗剤を使っています」(26歳)
●「小まめに汗を拭く。湯船に浸かるようにしてサラサラの汗をかくようにする」(32歳)
●「制汗剤や、汗ワキパッドを利用している」(27歳)
●「脱毛処理をしている。制汗スプレーをする」(27歳)
●「塗るタイプの制汗剤を使用する上、拭き取りシートも持ち歩く」(28歳)

制汗剤を使う人と、汗をかいたら小まめに拭くという人が比較的多かったです。制汗剤の中でも、スプレータイプと直接脇に塗るタイプと分かれており、拭き取りシートまでも持ち歩く人も。汗対策をする人は自分に合った方法で徹底的にしているみたいです。

臭いの原因は汗腺の種類によって異なる!



そもそも汗をかくと、なぜ汗臭く感じるの?赤坂ビューティークリニックの青山秀和院長、教えてください!

「体には汗腺という汗を出す管があり、エクリン腺とアポクリン腺の2種類があります。エクリン腺は全身にあり、アポクリン腺は脇の下や乳房、陰部など限られた箇所にあります。エクリン腺から出る汗は、本来無臭なのですが、細菌が皮脂を分解すると臭うようになります。一方、アポクリン腺からの汗は、汗そのものが臭いを放ちます」

汗腺によって臭いの元が異なるとは。だから、いろんなタイプの制汗剤が出ているのですね。

制汗剤は何種類もあるので自分に合ったものを!



アンケートでも、スプレータイプとか直塗りタイプ、拭き取りシートといった、いろんな種類の制汗剤が出てきましたが、どれを選んでいいか分からないのですが…。市販されている制汗剤には、どんな種類があるのですか?

「制汗剤は、汗を殺菌して臭いを消すものや、汗を止めて臭いを抑えるもの、かいた汗を拭き取ってくれるものなどに分かれます。臭いが強い人に効果的なのが殺菌タイプ。汗を殺菌することで、臭いを防ぐことができます。汗の量が多い人は汗を止める制汗タイプがおすすめ。汗そのものの量を減らすことで、細菌の繁殖を阻止し臭いの発生を抑えます。シートタイプは、かいた汗を吸収してくれます。かいてしまった汗もきれいにしてくれるので、外出時など小まめケアをしたいときに最適です。制汗剤にどのような効果があるのか書いてあるので、買う際はよく読んでから買うようにしましょう」

確かに汗が多い人は、殺菌タイプではなく、制汗タイプを使った方が良さそう。自分の汗の出方や気になることを考えて、選ぶということですね。

ちなみに、制汗剤を使うこと以外の汗対策も聞いてみました。青山先生によると、「普段の生活で汗をかきにくくするのは難しいですが、首の後ろを冷やすと体温が下がるので、冷却ジェルを首に巻くこともおすすめです。また、洋服を小まめに替えたり、洗剤や柔軟剤を抗菌作用のあるものに変えてみるのも、一つの手かもしれませんね」とのこと。

汗が出るのを、少しでも抑えたり洗剤や柔軟剤にひと手間かけるだけでもケアにはなるみたい。制汗剤などの薬品を使うのが苦手という人は、この方法を試すのもいいかも。

これから本格的な夏がやってくるので、汗対策もいよいよ本番!制汗剤を使うにしても何種類かあるし、体温を下げたり、小まめに拭いたりと、いろんな対策があるので、いくつか試してみるのも手。ぜひ自分に合った方法を見つけてみてください。(坂田 圭永)


【取材協力】
青山 秀和さん
赤坂ビューティークリニック院長。日本美容外科学会正会員。日本美容外科医師会正会員。埼玉医科大学医学部卒業後、埼玉医科大学病院勤務。共立美容外科、ノエル銀座クリニック、渋谷美容外科を経て、赤坂ビューティークリニックを開院。


【データ出典】
ゼクシィユーザーアンケート「結婚式で使いたい曲、結婚前に確認したいこと、外食と自炊の割合、汗対策」について
調査期間:2016/4/28〜5/13
有効回答数:210人(女性)